札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合は2020年7月3日に現地で起工式を行いました。長年の懸案だった再開発計画ですが、2023年12月の完成を目指して工事が始まりました。
(仮称)北8西1地区第一種市街地再開発事業は、JR札幌駅の北東側約300mに位置する北8西1地区(約1・6ha)で計画されている市街地再開発事業です。この再開発は、地上48階、地下2階、高さ175m、総戸数632戸のタワーマンションが入るA棟を中心に、ホテル・物販店が入る14階建ての中層ビルのB棟などで構成される複合再開発です。
当初は高さ180mの高層マンション2棟が計画されていましたが、1棟に規模を縮小の上、販売戸数が当初の約900戸から約600戸に減らされました。日影の環境問題と資材価格などの工事費高騰が重なった為、スケールメリットよりコンパクト化を目指して事業を成立させる方針に切り替えられました。
【出展元】 →札幌市>北8西1地区 →札幌市>北8西1地区について(PDF)— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) July 6, 2020
計画概要
計画名称 | 北8西1地区第一種市街地再開発事業 | |
A棟 | B棟 | |
所在地 | 地名地番: 北海道札幌市北区北8条西1丁目1-1ほか 住居表示:北海道札幌市北区北8条西1丁目 |
地名地番: 北8条西1丁目1-4ほか |
階数 | 地上48 階、棟屋2階、地下2 階 | 地上14 階、地下1 階 |
高さ | 175.20m ※軒高166.20m | 50.70m ※軒高50.20m |
構造 | RC造、一部S造 | RC造、一部S造 |
基礎 | ||
主用途 | 共同住宅、店舗(物販、飲食、その他)、事務所、自動車車庫、多目的ホール | ホテル、物販店舗 |
総戸数 | 632戸 | |
客室数 | ||
敷地面積 | 9,712.88 ㎡ | 1,967.25 ㎡ |
建築面積 | 6,982.88 ㎡ | 1,419.77 ㎡ |
延床面積 | 98.602.37 ㎡ | 14,431.95 ㎡ |
容積対象面積 | ||
商業面積 | ||
建築主 | 札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合 | |
設計者 | 日本設計・ドーコン | |
施工者 | 大成建設・伊藤組土建・スターツCAM JV | |
着工 | 2020年07月01日 | |
竣工 | 2023年12月31日 | |
開業 | ||
備考1 | 札幌駅付近の北8西1地にJRタワーと並ぶ高さ175mの超高層ビルを建設する大規模な再開発計画。分譲マンション(632戸)やオフィス、店舗、ホテルなどからなる地上48階建ての複合ビルが建設される。札幌と国内外とを結ぶ「都心アクセス強化道路軸」の玄関口に当たる立地特性を活かし、国内外の多様なニーズやビジネスパーソン等に対応する居住機能等を導入 。JR札幌駅周辺と再開発ビルを地下通路で直結するため、地下鉄東豊線さっぽろ駅コンコースを北側へ140m延伸させ、新ビルと地下通路でつなげ、札幌駅北口への新たな拠点としての役割を担う。社会資本整備総合交付金、防災・省エネまちづくり緊急促進事業。 【進捗状況】 昭和63年 2月 再開発研究会設立 平成 3年10月 再開発協議会設立 平成19年 2月 再開発準備会設立 平成20年 2月 再開発基本計画策定 平成21年 7月 再開発準備組合設立 平成26年 8月 都市計画決定 平成29年 9月 都市計画変更 平成30年12月 都市計画変更 令和元年 6月 組合設立認可 |
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備考2 | 住宅部は大和ハウス工業、住友不動産、東急不動産、NIPPO、オフィス部は大和リースが担当 | ホテルはスターツコーポレーションが担当。同社が展開する「ルミエール」または 「エミオン」ブランドになる可能性がある |
2021年7月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2019年2月だったので、約2年5ヶ月振りの取材です。
ついに工事が始まり、超高層ビルとなるA棟の躯体が上に向かって伸び始めていました!
地上から見たA棟の様子です。2012年頃から追跡しているので「ついにここまで来た」という気持ちになりました。
西側から見た様子です。
北西側から見た様子です。
北東角に建設された駐車場棟の様子です。
さらに回り込んで南東側から見た様子です。手前の敷地にホテルが主体となるB棟が建設されます。
山留め工事、掘削工事が行われていました。
東側から見たA棟の様子です。
最後は一気に撮影ポイントを変えてJRタワーの展望台から見た現地周辺の様子です。
2019年2月の様子
2015年4月の様子
2012年7月の様子