田辺三菱製薬㈱ 新本社建設プロジェクトは、道修町にある旧田辺製薬本社の跡地に新本社を建設する再開発計画です。建設地は2009年まで同社の本社が置かれていた場所で、今年7月の着工に向けて既存建物の解体作業が始まっています。新本社ビルは地上14階、地下2階建てで、高さは約70m、延床面積15,219.08m2の規模となります。
【スペック】
名称:田辺三菱製薬㈱ 新本社建設プロジェクト
階数:地上14階、地下2階
高さ:70.10m
敷地面積:2,146.36m2
建築面積:1,271.57m2
延床面積:15,219.08m2
着工:2013年7月初旬(予定)
竣工:2015年1月中旬(予定)

建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

建築計画のお知らせに掲載されてい配置図です。

現地の様子です。取材時は地下躯体解体工事が行われていました。

田辺三菱製薬の新本社ビルの計画地はガス灯が設置され電線埋設が行われている三休橋筋と大手製薬会社が軒を連ねる道修町通り(どしょうまち)の交差点南西角地に位置しています。

こちらは道修町通りの様子です。ぱっと見はごく普通の都会の裏通りといった感じの道修町ですが、この辺りは新本社を建設する田辺三菱製薬の他にも武田薬品工業、塩野義製薬、大日本住友製薬といった日本を代表する製薬大手が本社を構える薬の街なんです。
ガス灯が設置され電線埋設が行われている三休橋筋の様子。道修町通りもこんな感じで美装化される?
この薬の町として知られる道修町では、ゆかりの製薬会社がタッグを組み各社の本社が並ぶ道修町通り(東西約1km)を大阪の新しい観光名所にするため電線の地中化や歩道整備などをを行う計画が進んでいます。インフラ整備を大阪府・市に求め、一部費用は企業側も負担する考えで各企業がミュージアムを整備する構想もあるそうです。活性化のモデルは近代建築物が多く残り、人気の観光スポットになりつつある三休橋筋です。
レトロ建築が立ち並ぶ三休橋筋+薬のミュージアム道修町通り。道修町通りの美装化や製薬各社のミュージアム群などが実現すれば、近い将来、大阪都心の新たな観光スポットとして脚光を浴びる事になるかもしれませんね。



