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近鉄鶴橋駅、2番線に昇降ロープ式ホームドアが稼働開始──3番線には大開口ホーム柵を設置、2025年8月の使用開始を予定


近鉄は、2025年3月30日(日)より、鶴橋駅2番線で昇降ロープ式ホームドアの供用を開始しました。これに続き、3番線でもホームドアの設置工事が始まり、すでに大開口ホーム柵のユニットが設置完了。2025年8月の使用開始を予定しています。


ドア位置も車両長もバラバラ──“S級の難易度”を乗り越えるホームドア整備

鶴橋駅は近鉄線でも有数の乗降客数を誇るターミナル駅であり、列車の車種も非常に多彩です。近鉄の通勤型(4ドア)に加え、直通乗り入れする阪神車両(3ドア)、さらには車体中央にドアがあるビスタカー、特急車両なども停車します。

このため、ドア位置も車両長もバラバラという、全国でも例を見ないレベルの複雑さを抱えており、ホームドアの設置は“S級の難易度”といっても過言ではありません。

そうした条件の中でも近鉄は、駅構造や使用車両の特性に応じて柔軟に方式を選びながら、段階的に整備を進行中です。


番線 使用開始予定 ホームドアの種類
3番線 2025年8月 大開口ホーム柵
1番線 2026年1月 昇降ロープ式ホームドア
4番線 2026年3月 大開口ホーム柵
 

ドア位置も車両長もバラバラ──“S級の難易度”を乗り越えるホームドア整備


鶴橋駅は近鉄線でも有数の乗降客数を誇るターミナル駅であり、列車の車種も非常に多彩です。近鉄の通勤型(4ドア)に加え、直通乗り入れする阪神車両(3ドア)、さらには車体中央にドアがあるビスタカー、特急車両なども停車します。

このため、ドア位置も車両長もバラバラという、全国でも例を見ないレベルの複雑さを抱えており、ホームドアの設置は“S級の難易度”といっても過言ではありません。

そうした条件の中でも近鉄は、駅構造や使用車両の特性に応じて柔軟に方式を選びながら、段階的に整備を進行中です。

2025年6月の様子

現地の様子です。前回の取材が2025年3月だったので、約3ヶ月振りの撮影です。

3月に稼働を開始した、2番線の昇降ロープ式ホームドア(写真右)に続き、3番線大開口ホーム柵のユニットが設置されました!

設置されたホームドアユニットの様子です。一般的にはホームの通路幅を稼ぐために線路よりに設置されますが、ここのユニットはかなり線路から離れて設置されています。

 



これは、ある程度ドア位置と開口部がずれていても、「この範囲内の開口部から通路に出てください」という設計になっているのでしょうか?



ちょうど特急車が入ってきました。ユニット(ホーム柵)と車両のドアの位置は、おおよそ1mほど離れているように見えます。


通勤型が停車するとこんな感じです。

 


それにしても、ホームドアユニットの形状が異様です。小さいユニットが大量に設置されています。


通勤型車両が停車すると、現時点では車両のドアとホームドアの開口部が一致していないようです。おそらく、稼働開始時には停車位置が微調整されて、ドア位置が正確に揃う設計になっているのではないかと思われます。


反対側のホームから見た様子です。


ユニットをアップで見た様子です。



最後は、ずらりと並んだホームドアユニットを見通した様子です。無骨な形状と、消し炭のような色味が相まって、どことなくミリタリーな雰囲気を感じさせました。

2025年03月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年5月だったので、約10ヶ月振りの撮影です。


まだ未稼働ですが、大阪線(2番線ホーム)の全体にホーム柵が設置されました。


ホーム端の様子です。かなりシッカリとした支柱で安定感があります。


ズームレンズで見通した様子です。JRの昇降ロープ式ホーム端と違って、非常に大掛かりな設備となっています。

 


こちらは上本町側の様子です。先行してホーム柵が2両分ほど設置され、かなり前から稼働しています。


写真中央の支柱の左右を見ると状況が解ると思います。左側が稼働中、右側が実稼働となっています。


稼働中のエリアを見通した様子です。


撮影ポイントを変えて、大阪線(2番線ホーム)にやってきました!


ホーム柵を近くで見た様子です。シックな色合いで高級感があります。ロープ式特有の安っぽさもありません。これはいい感じですね。


ロープ式ホーム柵が下がるとこんな感じです。


ホーム柵の設置に伴い、ホーム上の支柱も変化がありました。


上屋を支える太い鉄骨が新設され、従来の支柱の一部が置き換えられました。


最近設置された、ホーム柵の実稼働部分の様子です。

 


ホーム柵の上部が連結されており、化粧パネルが取り付けられ、質感がかなり高いです。


この箇所には、特急の乗車位置を示すLED案内サインが設置されると予想しています。

 


最後はもう一度、ホーム柵を見通した様子です。昭和のまま時間が止まったようだった近鉄鶴橋駅が、一気に近代的になってきました。

2024年5月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年4月だったので、約1ヶ月ぶりの撮影です。昇降ロープ式ホームドアは上本町側の2両分が先行設置され、早くもテスト運用が始まっていました!

 


ホーム柵のユニットをアップで見た様子です。


昇降するロープ部分の様子です。警戒色のオレンジや黄色の帯がなく、シックで目立たない印象です。

 


鶴橋駅のロープ式ホームドアは、支柱間にLEDビジョン(まだ未稼働)を設ける「スペシャルエディション」となっています。おそらく特急の乗車位置案内を行うのではないでしょうか?


線路側にはかは車掌などの乗務員の安全確認用のLED標が設けられています。


車両が入るとこんな感じに見えます。


真横から見た様子です。


最後は階段から見下ろした様子です。

2024年4月の様子


現地の様子です。鶴橋駅2番線のホームドアについては、X(旧Twitter)やメールなどで情報を頂いていたので、今回取材してきました!


こちらが設置されたホームドアの様子です。JR西日本や近鉄大阪阿部野橋駅に設置された昇降ロープ式ホームドアに比べると、支柱のデザインがとても洗練されています。

 

 


大阪阿部野橋駅の昇降ロープ式ホームドアの様子です。

 


こちらが鶴橋駅2番線に設置された昇降ロープ式ホームドアです。



横から見るとこんな感じです。支柱を繋いでいる上部の鉄骨ですが、比較的、短いパーツを連結して作られており、施工性を向上させる取り組みが行われている様です。

 


支柱のアップです。メタリックグレーの化粧板が都会的な印象です。

 


ホームドアユニットの連結部分の様です。

 


線路側に設置されたLiDAR(ライダー)センサー。レーザー光を使ったセンサの一種で、対象物までの距離や、位置や形状まで正確に検知できることができます。

 


ロープ部分はこんな感じです。グレーのワイヤーは目立たない印象です。実際の運用時には真ん中などに注意喚起の黄色の帯などが取りられると思います。


ロープとユニット部分の様です。

 


ピクトグラムと非常停止ボタンの様です。


停車位置を示すマーカーです。


ついに姿を表し始めた、鶴橋駅の昇降ロープ式ホームドア。これまでにない洗練されたデザインのロープ式ホームドアに驚きました。近鉄では、鶴橋駅1・3・4番線ホームにも、ホームドア設置に向けた検討を進めており、今回の2番ホームがパイロットケースとして重要な役割を果たす事になります。

3 COMMENTS

サジャ

JRのうめきた新駅に使われている移動するドアをもっと低いので出来たら良いのにねぇ。

アリー my dear

デザインがより進化してますよね♪これからじわじわと普及することに期待です(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)

七味

以前の記事にも書いたんでくり返しになりますが、1番線は車両長が違う阪神車が
入ってくるのでめちゃめちゃ難しいでしょうね。

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