近鉄鶴橋駅の大阪線(2番線ホーム)で昇降ロープ式ホームドアの設置工事が行われています。近鉄では、4ドアや3ドア、ビスタカーの真ん中1ドアなど、異なるドア位置の車両が使用されているため、異なるドア位置に対応できるる「昇降ロープ式ホームドア」が採用されました。同様のホームドアは、2018年に、南大阪線の大阪阿部野橋駅3・4番線ホーで使用を開始しており、鶴橋駅は、2例目となりあす。
ホームドアの設置箇所は、大阪線 鶴橋駅 2番線ホームです。2023年7月下旬から工事を開始しており、2025年3月末に完成する予定です。
異なる車両長、ドア位置の車両が行き交う近鉄

近鉄は他の大手私鉄に比べるとホームドアの導入が進んでいません。普及しない理由は車種の多さです。写真は大阪難波駅の線路側にある乗車位置を示す標識です。切れ目無く大量に設置されており、車両のドア位置がバラバラすぎて、通常のホームドアが設置できない事が理解できます。
2025年03月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年5月だったので、約10ヶ月振りの撮影です。

まだ未稼働ですが、大阪線(2番線ホーム)の全体にホーム柵が設置されました。

ホーム端の様子です。かなりシッカリとした支柱で安定感があります。

ズームレンズで見通した様子です。JRの昇降ロープ式ホーム端と違って、非常に大掛かりな設備となっています。

こちらは上本町側の様子です。先行してホーム柵が2両分ほど設置され、かなり前から稼働しています。

写真中央の支柱の左右を見ると状況が解ると思います。左側が稼働中、右側が実稼働となっています。

稼働中のエリアを見通した様子です。

撮影ポイントを変えて、大阪線(2番線ホーム)にやってきました!

ホーム柵を近くで見た様子です。シックな色合いで高級感があります。ロープ式特有の安っぽさもありません。これはいい感じですね。

ロープ式ホーム柵が下がるとこんな感じです。

ホーム柵の設置に伴い、ホーム上の支柱も変化がありました。

上屋を支える太い鉄骨が新設され、従来の支柱の一部が置き換えられました。

最近設置された、ホーム柵の実稼働部分の様子です。

ホーム柵の上部が連結されており、化粧パネルが取り付けられ、質感がかなり高いです。

この箇所には、特急の乗車位置を示すLED案内サインが設置されると予想しています。

最後はもう一度、ホーム柵を見通した様子です。昭和のまま時間が止まったようだった近鉄鶴橋駅が、一気に近代的になってきました。
2024年5月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年4月だったので、約1ヶ月ぶりの撮影です。昇降ロープ式ホームドアは上本町側の2両分が先行設置され、早くもテスト運用が始まっていました!

ホーム柵のユニットをアップで見た様子です。

昇降するロープ部分の様子です。警戒色のオレンジや黄色の帯がなく、シックで目立たない印象です。

鶴橋駅のロープ式ホームドアは、支柱間にLEDビジョン(まだ未稼働)を設ける「スペシャルエディション」となっています。おそらく特急の乗車位置案内を行うのではないでしょうか?

線路側にはかは車掌などの乗務員の安全確認用のLED標が設けられています。

車両が入るとこんな感じに見えます。

真横から見た様子です。

最後は階段から見下ろした様子です。
2024年4月の様子

現地の様子です。鶴橋駅2番線のホームドアについては、X(旧Twitter)やメールなどで情報を頂いていたので、今回取材してきました!

こちらが設置されたホームドアの様子です。JR西日本や近鉄大阪阿部野橋駅に設置された昇降ロープ式ホームドアに比べると、支柱のデザインがとても洗練されています。

大阪阿部野橋駅の昇降ロープ式ホームドアの様子です。

こちらが鶴橋駅2番線に設置された昇降ロープ式ホームドアです。

横から見るとこんな感じです。支柱を繋いでいる上部の鉄骨ですが、比較的、短いパーツを連結して作られており、施工性を向上させる取り組みが行われている様です。

支柱のアップです。メタリックグレーの化粧板が都会的な印象です。

ホームドアユニットの連結部分の様です。

線路側に設置されたLiDAR(ライダー)センサー。レーザー光を使ったセンサの一種で、対象物までの距離や、位置や形状まで正確に検知できることができます。

ロープ部分はこんな感じです。グレーのワイヤーは目立たない印象です。実際の運用時には真ん中などに注意喚起の黄色の帯などが取りられると思います。

ロープとユニット部分の様です。

ピクトグラムと非常停止ボタンの様です。

停車位置を示すマーカーです。

ついに姿を表し始めた、鶴橋駅の昇降ロープ式ホームドア。これまでにない洗練されたデザインのロープ式ホームドアに驚きました。近鉄では、鶴橋駅1・3・4番線ホームにも、ホームドア設置に向けた検討を進めており、今回の2番ホームがパイロットケースとして重要な役割を果たす事になります。
デザインがより進化してますよね♪これからじわじわと普及することに期待です( ╹▽╹ )
以前の記事にも書いたんでくり返しになりますが、1番線は車両長が違う阪神車が
入ってくるのでめちゃめちゃ難しいでしょうね。