神戸市交通局1000形電車は、1976年に神戸市営地下鉄の西神・山手線用として登場した通勤形電車です。1977年に営業運転を開始し1989年までに6両編成18本、総計108両が製造されました。鉄道友の会の1978年度ローレル賞を受賞。
車体はアルミ製の19m級の車両でドア数は片側に3つ。窓配置は扉間に3枚・車端部に1枚で窓枠がシルバーで縁取られています。色味は全く異なりますが、同時期の阪急電車に通じるデザインとなっています。
フロントの様子です。丸形2灯の照明を上下に配置したレトロなデザインが特徴的です。
前照灯のアップです。
車内の様子です。
床面の様子です。
シートの様子です。緑色のモケットに木目調のデコラ、3連窓。阪急電車を彷彿とさせます。
よろい戸式の日除けです。
優先座席の様子です。
乗降ドアー付近の様子です。車内情報案内装置は未設置です。
照明は蛍光灯グローブ付き。
アルミ車体は経年経過による車体表面の「ゆがみ」が少なく、塗装のメンテをキッチリ行えば美しい姿が保たれます。同時期に導入されたステンレス車のヨレ具合に比べると雲泥の差です。
丘陵地帯を行き交う神戸市交通局1000形電車。最新鋭6000形電車が登場し徐々に置き換えが進んでおり、最後の活躍が続いています。
神戸の地下鉄開業時以来、長年にわたって活躍してきた同形式。
この顔もあと数年で過去の思い出になるんだなぁと、たいへん感慨深いです。