金沢市は城北市民運動公園内に新市民サッカースタジアムを計画しています。新市民サッカー場は天然芝のフィールドで、スタンドは現在の3千人から1万人収容に増設され、観客席には全体を覆う屋根を取り付けます。設計者は新国立競技場、金沢プールなどを手掛ける梓設計で、建設工事費は約75億円、2023年度の供用開始を目指しています。
【出展元】
→金沢城北市民運動公園金沢市民サッカー場再整備工事基本設計業務に係る公募型プロポーザルの選考結果について
→梓設計>北陸初! Jリーグ規格フットボールスタジアム。
2021年9月28日に起工式が執り行われました!

金沢市が城北市民運動公園内に計画している、金沢市民サッカー場建設工事の起工式が2021年9月28日に執り行われました!北陸初のJリーグ基準を満たした専用スタジアムは、収容人数は現在のサッカー場の約3000人から約1万人に規模が拡大。2023年度末に完成する予定で、金沢を拠点とするJ2・ツエーゲン金沢のホームスタジアムとしても活用される見通しです。
これまでの経緯:1 熊谷組JVを特定!

金沢市は金沢市民サッカー場建設工事(建築工事)の総合評価一般競争入札した結果、46億6800万円(税別)の熊谷組・植木組・鈴木建設・北陸工建JVを特定しました!施設規模は、RC一部SRC、S造4階建て延べ19,088㎡、収容人数1万人。競技・運営・観客・メディア中継関連の諸室、大型映像装置、ペデストリアンデッキ、防災備蓄倉庫などを設ける。設計は梓設計が担当しました。
また、同工事にかかる電気設備工事、空調設備工事、給排水衛生設備工事各一式を総合評価一般競争入札した結果、電気は米沢電気工事・ツボ電気工事・柴電気工事JV(14億1500万円)、給排水衛生は柿本商会・みなみ設備工業・サンコーエンジニアリングJV(4億5135万円)、空調は三谷産業・協同設営JV(2億6200万円)が選定されました。
これまでの経緯:2 総合評価一般競争入札を公告、新スタの概要が明らかに

出展元:金沢市
金沢市は2021年6月23日に、金沢市民サッカー場建設工事(建築工事)の総合評価一般競争入札を公告しました。入札は7月12日まで受付し28日に開札されます。参加申請7月8日からで、4社JVが条件となっています。建築工事の予定価格46億円です。市は、金沢市民サッカー場建設工事を5分割で発注を行い、建築、電気設備、 空調設備、給排水衛生設備を第1四半期に、昇降機設備は第2四半期の発注を予定しています。 いずれも工期は2023年9月29日までとなっています。

出展元:金沢市
新サッカースタジアムの立面図です。

出展元:金沢市
新サッカースタジアムの配置図です。フィールドを中心にしたもので、観客席とタッチラインの距離感が掴めます。

出展元:金沢市
断面図です。メインスタンドとバックスタンドは最高高さ22.60m、軒高20.85m。南サイドスタンドは最高高さ16.50m、軒高15.25m。観客席からタッチラインまでの距離は、メインスタンドとバックスタンドは9.25m。南サイドスタンドは7.11m。メインスタンド屋根の軒先まで26.3m、南サイドスタンドは13.6mで最前列までカバー。北サイドスタンドには大型映像装置を設置します。
計画概要
新サッカースタジアムの計画地は、金沢市磯部町の城北市民運動公園内、金沢市民サッカー場の南側です。敷地面積は約31,000㎡ 、容積率は200% 、建築面積約19,000㎡。計画に伴い、整備計画の区画内にある本田圭佑クライフコート及びジュニアスポーツコートは同公園内に移設される予定です。初期の完成イメージパース

サッカー場南側のエントランスゾーンにはサポーターを迎え入れる、象徴的な「ウェルカムゲート」を設け、おもてなしイベントなどが開催できる屋根付きの多目的スペースを整備。試合が無い日も市民に開放され、エリア全体のにぎわい創出につなげます。通路下の空間はイベントなどを開催できる多目的エリアとなります。

新スタジアムの客席は、椅子席が8000席と立ち見席2000席の計1万席。石川県全県をホームタウンとするツエーゲン金沢がJ2からJ1に昇格しJ1スタジアム基準が必要となった場合に、15,000人収容スタンドへ増築できる可変性のある計画となっています。ツエーゲン金沢は新スタジアムの増設が必要になる様に頑張って欲しいですね。


