名鉄2000系電車は、名古屋鉄道の特急形車両で、中部国際空港へのアクセスを目的に開発された車両です。車両愛称は「ミュースカイ」で、これは名古屋鉄道の略称である名鉄(Meitetsu)の頭文字「M」と名鉄特急の特別車の愛称「μ(ミュー)」と空港をイメージさせる空の「sky」を組み合わせた造語です。 車体は青と白を基調に広がる空と深い海をイメージ、斬新なデザインとアクア感で空港特急を印象づけています。2005年度のグッドデザイン賞、2006年度のローレル賞を受賞しました。
ミュースカイに乗車するのは数回目ですが、以前からメチャクチャ気に入っている電車なので、今回は気合を入れて取材してきました。まずは客室内の様子から見て行きましょう!客室はライトグレーを基調とし、マリンブルーと濃い青のツートンの爽やかな色合いのリクライニングシートがシートピッチ1000mmで配置されています。
リクライニングシートを逆側に見た様子です。
シートの様子です。リクライニング時に連動する座面チルト機構を採用し、座り心地を向上させています。乗車時間30分程度(名古屋駅〜セントレア間)の短距離コミューターとしては十分な設備です。
シートの上部の左右が盛り上がっており、プライバシー感が演出されています。バリアフリー対応のグリップが肩部に取り付けられています。
折りたたみ式テーブルの様子です。
折りたたみ式テーブルの背面には車内案内図が掲示されています。こちらも内容がしっかりしており関心しました。
テーブルロックの上部にはチケットホルダーがありました。これは地味に便利な設備ですね。
天井付近の様子です。ミュースカイの照明は落ち着いた間接照明の天井灯を主体に荷棚部分に補助ライトを備えており、座席部分の照度不足を補っています。この照明を初めて見た時は正直「なんて未来的でカッコイイんだ・・・」とウットリとしてしまいました。
天井中央のLEDのスポットライトと荷棚部分のLEDライト(飾灯)は、列車運行に合わせて発光してゆっくり点滅制御を行い、中部国際空港駅などに接近すると空港の誘導灯を彷彿とさせる演出がなされます。連続性をもたせた窓にはUVカットガラスとなっており、プリーツカーテンではなくロールアップカーテンを採用しています。
もう一度車内を見渡してみました。ミュースカイは登場から12年程度が経過していますが、全く古さを感じさせないどころか、いまでも洗練を感じる事が出来ます。登場直後に乗車した時の感激が蘇ってきました。
デッキとの仕切り扉上部に設置された22インチの液晶ディスプレイの様子です。このディスプレイは客用案内表示も兼ねており、車両案内・車両の現在走行位置・中日新聞ニュースなども表示される他、運転席設置されたライブCCDカメラの映像が映し出されます。
荷物置き場から車内を見通した様子です。
荷物置き場の様子です。
デッキと客室の間にある自動ドアの様子です。大型の荷物に対応する為、両開きタイプとなっています。
デッキ壁面には「シリーズ2000」の銘板がライトアップされていました。
デッキ付近の様子です。デッキの天井照明も凝ったデザインになっています。
車体側面にも大きなロゴマークが貼り付けられていました。
ミュースカイの最高運転速度は120km/hで、名古屋-中部国際空港間を最速28分台で結んでいます。驚くべきことに、曲線通過速度の向上のため空気バネによる車体傾斜制御装置が導入されており、高速走行時も車内を安定かつ快適に保たれています。車体傾斜制御装置は車体体を最大2度傾斜させ、曲線の多い常滑線において曲線通過速度を既存車に比べて5 – 15km/h向上させています。
名鉄2000系電車(ミュースカイ)ですが、内外装デザイン、車体傾斜制御装置による曲線通過速度の向上など、登場時に考えられる最高のデザイン、システムを投入した凄い空港アクセス特急車です。セントレアに行かれる際はぜひ一度乗車してみて下さい!
SECRET: 0
PASS: 2b52e331129aa396df9e167518164312
http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2016/__icsFiles/afieldfile/2017/03/29/release170329_nagoyastation.pdf?_ga=1.35118305.1386166849.1490785316
❝名鉄/名古屋駅地区再開発、全体計画公表❞
SECRET: 0
PASS: 2b52e331129aa396df9e167518164312
ラピート好きの私ですけれど、この特急もなかなかのものですね( ´∀`)
そうか…この車両も中部空港も誕生からもう10年が過ぎたんですか、早いものです。