岐阜市は、同市の岐阜大学医学部等跡地に新庁舎を建設しています。現在の本庁舎が1966年の建設から約半世紀が経過し老朽化が進み、「旧耐震基準」の為に大規模地震発生の際に災害対応拠点として使用できなくなる可能性が強く懸念される事や、庁舎機能が、本庁舎、南庁舎、西別館、北別館及び明徳庁舎の5つの庁舎に分散し市民サービスの低下を招いている事などから、市庁舎を新築し集約移転する事となりました。
岐阜市役所新庁舎の配置図です。先日お伝えしたみんなの森 ぎふメディアコスモスの真向かいに位置しており2つの施設がリンクする様な計画となっています。
新庁舎の模型
メディアコスモスの1階に新庁舎の模型が展示されていました。新庁舎は地上18階、塔屋2階、最高高さ84.45mで延べ床面積39,504㎡。2018年4月に着工し、021年3月に竣工する予定です。
模型は完成予想パースよりも遥かに情報量が多いです。
メディアコスモスと新庁舎の位置関係やスケール感も一目瞭然。新庁舎の高層棟は写真の中央の広場が日陰になる時間を短くする為に、高層化し、対案の10階建て程度の計画に比べスリムな形状となりました。「安易な高さ規制が壁ビルを量産し、理念とは真逆の結果を招く」といった事例を目にしますが、岐阜市は10階建てと18階建ての日照時間をシミュレーションし、高層化した方が環境に与える悪影響が小さくなる、という結果に基づき施設計画を作成したそうです。
メディアコスモス側から見た様子です。
2020年9月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2019年5月だったので、約1年半振りの取材です。ビル本体の外装は完成状態で周辺部の工事が行われていました。

低層部の様子です。隣接する「メディアコスモス」と調和の取れたデザインとなっています。
南側から見た様子です。高層部の白と青色のガラス窓の組み合わせは90年代前半に流行した「インテリジェントビル」を彷彿とさせるデザインです。
南側から見た低層部の様子です。

南東側から見た様子です。

北東側から見た様子です。

北側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

メディアコスモス(右側)の間の広場「カオカオ」の様子です。

最後は北西側から見た様子です。
2019年5月の様子
現地の様子です。2018年4月に着工しており、地上鉄骨建方が始まっていました。
東側から見た様子です。
仮囲いの透明箇所から見た様子です。
最後はメディアコスモスの2階から見た様子です。