
神六再開発と東急不動産は、2020年9月7日付けのニュースリリースで東京都渋谷区の「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」について特徴的な外装・屋上デザインを発表しました。
再開発は表参道と明治通りが交わる神宮前交差点の一角にある、築50年超の「オリンピアアネックス」やコンドマニア」「コロンバン原宿本店」跡などを含む敷地約3085㎡を一体的に整備するもので、2019年2月の事業計画認可に続き、今年1月9日に東京都から権利変化許可を受け本格始動しました。
【出展元】
→「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」 表参道・明治通り交差点に新施設が2022年度(予定)に誕生 建築家・平田晃久氏による「まちを編む」外装デザイン

ひときわ目を引く外装・屋上デザインは平田晃久建築設計事務所が手掛けました。「KNIT DESIGN(まちを編む)」をコンセプトにした外装は自然と人工が共存する原宿・表参道エリアで古と新、外と内の融合など未来につなげる街づくりをイメージしたものです。
外装のガラスは、周辺の景観を反射して映し出す凹凸面の「umi」エリアと、建物内の店舗などが確認できるフラット面の「shima」エリアで構成されており、それぞれが反射で混ざり合い共存する姿を表現しています。

再開発ビルは店舗を中心とした商業ビルで、公共公益施設、地階に駐車場や鉄道用変電施設などを整備し屋上には広場も計画しています。同時に、区道630号を廃道し変形五差路を解消することで歩行者滞留空間を確保するほか、敷地西側に新たな歩行者道路を作り歩行者ネットワークの強化が図られます。

新ビルは地下2階~地上10階の12階建て延べ床面積は19,930㎡。設計・監理は日建設計、清水建設が施工を担当し2020年11月に着工、2022年度の竣工を目指します。総事業費は約180億円です。
日本離れした新しいビルは、完成後は大きな話題を集める事になりそうです。

