大阪市とOsaka Metroは、2019年度中からBRTの社会実験を始める予定です。この社会実験は、Osaka Metro今里筋線延伸部(今里~湯里六丁目)における需要の喚起・創出及び鉄道代替の可能性を検証するためのもので、同延伸部を含む区間においてBRTを運行します。
今里筋線は、Osaka Metroの中では最も新しい路線で、2006年12月に開業しました。井高野駅(大阪から今里駅の間11.9kmを結んでいます。需要予測から、フル規格の地下鉄では無く、断面積の小さいリニアモーター車両を使用したミニ地下鉄で、ワンマン運行が行なわれています。【出典元】
→大阪市>BRTの愛称・ロゴマーク、バス車両デザインが決定しました

今回のBRT社会実験に伴い、愛称・ロゴマーク、バス車両デザインを決める投票が行われていましたが、2018年6月29日に結果が発表されまいした。愛称は「いまざとライナー」、デザイン案は「A案」となりました。いまざ特急にならなくてよかった・・・。

愛称:1位:いまざとライナー(414票 43%)★決定
2位:オレンジシャトル(274票 28%)
3位:えーとらむ (201票 21%)
4位:いまざ特急 ( 81票 8%)

デザイン:A案★決定

今里筋線は、Osaka Metroの路線としては、唯一、大阪都心部を通らず御堂筋線とも接続していない路線で、中々厳しい運営状態となっています。今里筋線の延伸計画は、今里~湯里六丁目間で、建設費は約1300億円程度が予想され、採算性はさらに厳しくなる事が予想されます。その為、この部分をBRT路線として運行した場合の需要を検証する社会実験が2019年度中に行なわれる事となりました。

2018年3月に発表された社会実験の計画によると、ルートは地下鉄今里駅~杭全~湯里六丁目~地下鉄長居駅間と、地下鉄今里駅~杭全~あべの橋間の2つ。いずれも6~23時台に、運行間隔7~18時台をそれぞれ20分間隔、平日の7~18時台以外と土休日をそれぞれ30分間隔とする計画です。
運転間隔を見ると、需要のある時間帯は20分ヘッド、閑散時間帯は30分ヘッドとなっています。ちっとBRTの運転本数が少なすぎて地下鉄の代替え交通機関としての効果測定が難しいのではないでしょうか。本格的なBRTシステムとして検証を行うのであれば、今里筋線のダイヤに合わせ15分ヘッドで運行し、相互に乗り継げるダイヤで実験して欲しい気がします。


