那覇市役所新庁舎は、沖縄県那覇市泉崎1丁目に建設された那覇市の新しい庁舎です。1965年に竣工した旧庁舎は老朽化や狭小化が著しく、2006年の調査では耐震性不足や予想以上の老朽化進行が明らかになり、これらの理由から新庁舎の建設が計画されました。当初は那覇市北部で開発が進む新都心「おもろまち」地区への移転が計画されていましたが、財政難の為「おもろまち」の移転予定地は売却され、現在地で庁舎の新築建て替えが行われました。
【スペック】
名称:那覇市役所新庁舎
所在地:沖縄県那覇市泉崎1丁目1番1号
階数: 地上12階、塔屋1階、地下2階
高さ:54.4m
構造:RC造
杭・基礎 :—
主用途:市役所
総戸数:
敷地面積:7,833㎡
建築面積:4,965㎡
延床面積:38,656㎡
建築主:那覇市
設計者:意匠・構造設計:国建、設備設計:環境設計国建
施工者:國場組
着工:2010年07月
竣工:2012年12月
那覇市役所新庁舎は、今回の沖縄取材の中でも一番楽しみにしていたビルの1つなのですが、実際に目の当たりにして興奮しました!今まで様々な自治体庁舎のビルを見てきましたが、那覇市役所新庁舎は、その中でも特に独創的なデザインで見応えがありました。
ひな壇状の低層部と公開敷地の様子です。いやーカッコイイ。どこがどうカッコイイのか?を表現するには難しいのですが、とにかく斬新で均整が取れた、日本離れした外観だと思います。
高層部壁面をアップで見た様子です。新庁舎は建物全体に壁面緑化・屋上緑化を施すことにより、比較的緑の乏しい市街地にも、コミュニティ道路や学校施設など緑豊な街区にもなじむように計画されており、環境共生都市“那覇市”のランドマークとして位置づけられるデザインとなっています。
外観デザインの特徴である、深い庇と有孔ブロックによるスクリーンは、沖縄の強い日差しを遮るために設けられており、そこに絡むように計画し植栽された植物によって、木漏れ日の様な柔らかい外光が室内にもたらされます。緑化には旧庁舎の壁面を覆っていたアマミヅタ、有志の市民で管理していただいている、市花のブーゲンビレアなどが再植栽されています。
約90種類にも及ぶ亜熱帯地域ならではの植物は、訪れた市民の癒やしになるほか、壁面や屋上の緑化は建物の熱負荷を軽減し、空調代の削減につながると期待されています。
撮影ポイントを変えて、地上正面から見た、那覇市役所の様子です。エントランス付近には立派なシーサーの姿も見えます。
植え込みに草花があふれる新庁舎ですが、まだ完成形ではありません。植えられた高さ30cmほどのブーゲンビレアなどが縦横に張られた柵に沿って育てば、今はコンクリートが目立つ新庁舎の外面積約12,800㎡中の4割を緑が覆い、豊かな草花が咲き誇る事になります。
北西側から見た様子です。
西側壁面の様子です。ここまで大規模な壁面緑化が施された大型ビルは中々ないと思います。
南西側から見た様子です。
北東側から見た様子です。
最後はもう一度引き気味で新庁舎全体を見下ろした様子です。積年の念願かなって、ようやく見ることが出来た那覇市役所新庁舎。その独特のデザインと大規模な壁面緑化計画は凄いの一言で、撮影していてかなり興奮し満足感もひとしおで、沖縄那覇までやってきた甲斐がありました。
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スゴイ、CGで作った完成予想図かと思いましたよ。
私はスペイン、コルーニャのラ・マリーナ通り(実物は知りません、手元の本の写真で見ただけです)みたいだと思いました。
綺麗ですねー。
植え込みの植物で育つとまた全然違う印象になるんでしょうね。そうなった姿も見てみたい。
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夏の離宮みたいなイメージです、自分の中では。
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意匠も形も全く違うのに何故か目黒区役所を連想してしまいました。