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国際会議開催件数の国・都市ランキング、近畿ブロックが全国シェア1位「国際MICE」の消費総額は5384億円!


大阪国際会議場「グランキューブ大阪」

日本政府観光局(JNTO)は毎年「日本で開催された国際会議の動向」を発表しており、現在(2019年7月20日時点)公表されている最新の資料は昨年公開された「2017年の国際会議統計」です。先日『展示会場面積 世界ランキング2019』の記事で会場の整備状況と展示会の開催状況を記事にしましたが、今回はMICEの要とな「国際会議」の開催実績をお伝えします。なお、国際会議の定義は統計元(日本政府観光局(JNTO)、UIA 、ICCA)により基準が異なっており、それぞれ数値が異なります。

 

展示会場面積 世界ランキング2019 東京ビッグサイトでも78位。日本のインフラ不足は深刻な状況



 

 

 

都市別開催実績の推移(JNTO集計値)


出展日本政府観光局(JNTO):日本で開催された国際会議の動向(PDF)

 

日本政府観光局(JNTO)によると、2017年日本国内で開催された国際会議の件数は、前年比6.2%増(192件増)の3313件で東日本大震災が発生した11年以降、6年連続の増加で過去最高となりました。都市別の開催件数を見ると東京23区が608件(前年比34件増)、神戸市が405件(同145件増)、京都市が306件(同28件増)、福岡市が296件(同87件減)、名古屋市が183件(同20件減)でした。前年に対する増加数では神戸市の増加が目を引きます。会議の分野別の開催件数は、「科学・技術・自然」と「医学」で全体の約6割を占めました。また、参加者総数は、前年比7.3%減の172.6万人となりました。

 

 
開催都市ブロック2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年
東京(23区)関東480497491470500531543557574608
神戸市近畿94769183929382113260405
京都市近畿171164155137196176202218278306
福岡市九州172206216221252253336363383296
名古屋市中部130124122112126143163178203183
横浜市関東184179174169191226200190189176
大阪市近畿77946972140172130139180139
北九州市九州4750493845577386105134
仙台市東北63607240817780221115120
札幌市北海道778286736189101107115116
千里地区(注1)近畿53716554113113104948598
広島市中国32242524375050597687
千葉市関東67635630322831314357
つくば地区(注2)関東80746946535166535047
金沢市北陸16273126271822212535
岡山市中国281113162333333035
奈良市近畿29153321303145363929
柏市関東14192145812152125
宇治市近畿4237326101023
富山市北陸41763911191922
東広島市中国27139131215121421
熊本市九州169210688191620
恩納村沖縄423461212171719
鹿児島市九州4534068131017
松江市中国8223910861016
新潟市北陸17212214231822222413
沖縄地区(注3)沖縄16101217146168813
さいたま市関東753211957512
松山市中国02313355212
淡路市近畿26252619181314172110

出展:日本政府観光局(JNTO):日本で開催された国際会議の動向(PDF)

 

 

 

 

ブロック別開催実績の推移(JNTO集計値)

出展日本政府観光局(JNTO):日本で開催された国際会議の動向(PDF)

続いてブロック別の開催実績を見て行きます。こちらの集計はJNTOの発表数値を元に独自に集計したものです。2017年度の実績を見ると近畿ブロックが関東ブロックを逆転し新基準統計開始後、初めて全国シェア1位を獲得しました。これは結構画期的な事で、学術研究の分野では企業の様な極端な東京一極集中が進んでおらず、近畿・九州など、各ブロックが活力を維持している事が読み取れます。

 
ブロック2008年2009年2010年2011年2012年2013年2015年2014年2016年2017年
沖縄20121521201825282532
関東832837814721792853853857882925
近畿4544474423935926006275838731010
九州239270270273303324481425514467
中国44435450798115111132171
中部130124122112126143178163203183
東北63607240817722180115120
北海道778286736189107101115116
北陸37496046534562556870
 
ブロック開催件数シェア
近畿101032.6%
関東92529.9%
九州46715.1%
中部1835.9%
中国1715.5%
東北1203.9%
北海道1163.7%
北陸702.3%
沖縄321.0%
 

 

 

世界規模で見る国際会議の動向

 

国別 国際会議の開催件数 及び 順位(世界全体)(20072016 年)〈2016 年上位 30 位〉


出展:https://mice.jnto.go.jp/assets/doc/survey-statistical-data/cv_tokei_2016_2shou.pdf

ICCA 統計による 2016 年の国際会議開催件数を国別で見ると、1位アメリカ(934 件)、2 位ドイツ(689 件)、3 位イギリス(582件)、4 位フランス(545 件)、5 位スペイン(533 件)、6 位イタリア(468 件)、7 位日本、中国(香港、マカオ除く)(410 件)、9 オランダ(368 件)、10 位カナダ、ポルトガル(287 件)の順でした。統計期間における日本の国際順位は概ね7位程度で推移しています。

 

 

 

 

都市別 国際会議の開催件数 及び 順位(世界全体)(20072016 年)〈2016 年上位 30 位〉


出展:https://mice.jnto.go.jp/assets/doc/survey-statistical-data/cv_tokei_2016_2shou.pdf

 

開催都市別の世界ランキングですが、1 位パリ(196 件)、2位ウィーン(186 件)、3 位バルセロナ(181件)、4 位ベルリン(176 件)、5 位ロンドン(153 件)、6 位シンガポール(151 件)、7 位アムステルダム、マドリード(144 件)、9 位リスボン(138 件)、10 位ソウル(137 件)の順でした。世界ランキング上位30位に入った日本の都市は東京のみで順位は21位でした。

 

 

 

 

都市別 国際会議の開催件数 及び 順位(アジア・オセアニア域内)(20072016 年)〈2016 年上位 30 位〉


出展:https://mice.jnto.go.jp/assets/doc/survey-statistical-data/cv_tokei_2016_2shou.pdf

 

最後にアジア・オセアニア域内の都市別のランキングです。同域内のトップは1シンガポール(世界6位)、2位ソウル(世界10位)、3 位バンコク(世界12位)、4 位北京(世界15位)、5 位香港(世界19位)、6 位東京(世界21位7 位台北(世界24位)、8 位上海(世界25位)、9 位クアラルンプール(世界32位)、10 位シドニー(世界41位)の順となりました。その他国内の都市は京都(世界44位)、大阪(世界100位)、福岡(世界111位)、神戸(世界120位)、横浜(世界120位)の結果でした。

 

2017年度の日本の「国際MICE」の消費総額は5384億円、経済波及効果は1兆円超!

 

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【出典元】→くまもと経済プレス(PDF)

 

観光庁が集計した2017年度の日本国内における国際MICE全体の経済波及効果は約1590億円でした。内訳は、国際会議が約6789億円、企業会議が約1614億円、報奨・研修旅行が約569億円、展示会が約1618億円で、国際会議は前年比15%増加しました。総消費額は約5384億円で、内訳は外国人参加者が約1059億円、日本人参加者が約1085億円。主催者総支出額は約2395億円、出展者総支出額は約845億円です。

また、総消費額のうち、外国人参加者1人当たりの消費額(参加者、主催者、出展者の総消費額を1人当たりに換算)は、国際会議が約37.3万円、企業会議が約32.5万円、報奨・研修旅行が約32.0万円、展示会が約27.5万円で、平均は約33.7万円でした。国際MICEの開催と、これに伴う経済活動で生じた雇用創出効果は約96000人分、税収効果は約820億円と推計されました。

MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一つの形態です。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きいことなどから、MICEの誘致に力を入れる国や地域がが増加しています。

 

出展:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news03_000175.html

 

 

 

■日本政府観光局(JNTO)の国際会議の選定基準
(UIA国際会議統計、ICCA国際会議統計とは選定基準が異なります)

①主催者:国際機関国際団体Ტ各国支部を含む又は国家機関国内団体
②参加者総数:50名以上
③参加国:日本を含む3国以上
④開催期間:1日以上

■UIA 国際会議統計の選定基準
(1) 国際機関・国際団体(UIA に登録されている機関・団体)の本部が主催又は後援した会議

① 参加者数 50 人以上
② 参加国数 開催国を含む3ヵ国以上
③ 開催期間 1日以上
※但し、主催者が国際機関・国際団体であるか否かについては、組織の目的、会員、活動内容等の情報を総合的に勘案し、UIAが判断します。また、主催者が「国際機関・国際団体」でないと判断された場合でも、会議名、展示会併設の有無、事務局の有無等の情報を総合的に勘案し(1)に該当する国際会議とみなされる場合もあることが判明しています。

(2) 国内団体もしくは国際団体支部等が主催した会議
① 参加者数 300 人以上(うち 40%以上が主催国以外の参加者)
② 参加国数 開催国を含む 5 ヵ国以上
③ 開催期間 3 日以上

■ICCA 国際会議統計の選定基準
ICCA が公表している国際会議統計の選定基準は以下のとおりであり、当該条件を満たす会議が ICCA 国際会議統計に反映されます。
(1) 参加者総数:50 名以上
(2) 開催期間:定期的に開催(1回のみ開催した会議は除外)
(3) 開催国について:日本を含む3ヵ国以上で会議のローテーションがある(2ヵ国間会議は除外)(また、政府系会議、国連主催の会議は除外)

1 COMMENT

ハコモノ行政

実感とやや異なるなぁ、と思い調べてみました。

神戸市:全国第2位に神戸市がランクイン 国際会議開催件数
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/11/20181122142002.html

> なお、全国的な傾向として国際会議開催件数は前年比6.2%増の 3,313 件となっており、日本の国際会議への総参加者数は、172.6万人、うち外国人参加者数は、18 .7万人となりました。

要は国際会議であっても、外国人参加者は平均1割強だということです。
3か国3等分でも1件、2国が一人づつ+残り全員が1国でも1件。
海外統計との差も説明出来ますし、これなら実感に合います。
国内勤務の外国人とかも居るでしょうし。

ま、慢心せず邁進して欲しいですね。

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