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『おにクル』茨木市市民会館跡地エリア整備事業の状況 23.12【2023年11月開館、大ホールは2024年4月オープン予定】


茨木市は2015年12月に閉館した市民会館跡地のエリア整備を受託する事業候補者として、2020年1月18日に行われた公開プレゼンテーションの結果を受け「竹中工務店・伊東豊雄建築設計事務所共同企業体」を選出しました。

「日々何かが起こり、誰かと出会う」をコンセプトに、建築に開放的なテラスや緑を積極的に配置することで、ランドスケープと建築が相互に浸透しあう「立体的な公園」のような公共空間をつくる計画です。現時点での事業スケジュールは、2020年度中に設計を終え、2021年~22年度に新施設・広場整備(エリアAB)の建設工事を行い、2023年11月26日に開館しました。内包するゴウダホール(大ホール)で、20244月に、こけら落とし公演を行う予定です。

【出展元】
新施設と広場「おにクル」特設ページ
茨木市>市民会館跡地エリア整備の受託候補者が決まりました!
→茨木市市民会館跡地エリア活用基本構想 概要(敷地設定編 第5章)

 



茨木市は、新施設の愛称について、2021年11月1日から1か月半募集した後、候補を絞って市民投票を実施し、投票結果や有識者の意見等を踏まえて「おにクル」に決定しました。

「おにクル」は当時6歳のお子さんが命名したもので、まちの様々なところで目にする鬼のキャラクター「いばらき童子」を見て、「怖い鬼さんですら楽しそうで来たくなっちゃうところ」という意味が込められています。

 


新施設は、中央公園南グラウンド南側緑地(エリアA)に建設し、施設前面の現南グラウンド北側(エリアB)は芝生等の広場として活用します。また、人工台地(エリアC)、市民会館跡地と福祉文化会館(エリアD)は、建物を解体後、公園として活用する計画です。なお、福祉文化会館は新施設開館後解体予定となっています。

新施設の概要




館内イメージ


1階 エントランスから開放された多目的ホールを見た様子です。

 


56階 図書館メインフロアのイメージ図です。

 


こちらは、伊東豊雄氏が手がけた、岐阜市にある「市立中央図書館」「市民活動交流センター」「多文化交流プラザ」及び「展示ギャラリー」で構成された複合施設、みんなの森 ぎふメディアコスモス の様子です。茨木市市民会館跡地エリアの新施設はどんなデザインになるのでしょうか?

みんなの森 ぎふメディアコスモス – Minna no Mori Gifu Media Cosmos(2階グローブ)


2023年12月の様子


追跡取材してきた「おにクル」は2023年11月26日に開業しました!


茨木市役所(写真右)との位置関係はこんな感じです。


おにクルの北側に設けられた「芝生広場」側の様子です。


北東側から芝生広場側を見た様子です。芝生広場を中心に、各行政施設が配置されています。


現地に掲示された配置図です。


芝生広場を見ていきます。かなりの広さがあり「イベントスペース」として活用されそうです。


「おにクル」を真正面(北側)から見た様子です。



ズームアップしてみると・・・。茨木市出身の現代美術作家、ヤノベケンジ氏が手掛ける作品シップス・キャット《SHIP’S CAT ONK-1》が展示されていました!

 


建物をジックリと見ていきます。こちらは芝生広場側にあるメインエントランス付近の様子です。

 


ピロティの様子です。


続いて内部の様子を・・え?? まさかの休館日!

館内の様子をご紹介する為に再取材が必要になりました(^_^;)

 


気を取り直して建物周りを見て行きます。



外観は、アースカラーを各所に配置、ブロック状ですが変化に富んだ形状によって、コンクリートとガラスの組み合わせにもかかわらず、どこか有機的な印象を受ける建築です。


南東側から見た様子です。芝生広場側とは全く事なるデザインです。


南西側から見た様子です。壁面の大きなサークル(円)は夜間ライトアップされる様です。


西側から見た様子です。



最後は北西側から見た様子です。ついにオープンした「おにクル」。非常に凝ったデザインですが、どこか優しさを感じる不思議な建物でした。芝生広場は市民の憩いの場として大いに活用される事でしょう。今回は休館日で館内が見れなかったので、日を改めて再取材したいと思います。

2023年7月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約10ヶ月振りの取材です。

 



北西側から見た様子です。2023年秋頃 開館(大ホール以外)、2024年6月頃 ホール開館(全館共用開始)のスケジュールで工事が行われています。

 


少し引き気味で見た様子です。施設の北側には芝生広場が設けられます。

 


芝生広場を西側から見た様子です。けっこうな広さがありますね。

 

 


北側から見た様子です。芝生広場側の壁面はガラスカーテンウォールとなっており、内と外の境界線を曖昧にして、建物内部にも公演の潤いを取り込む様な設計となっています。


北東側から見た様子です。


東側壁面の様子です。パッチワークの様な複雑なデザインです。

 


南東側から見た様子です。南側にある巨大なサークルのアクセントが目を引きます。

 


南西側から見た様子です。

 


最後は西側壁面を見上げた様子です。

2022年9月の様子


初めて現地を訪れましたが、想像以上に街中で驚きました。ここに芝生広場を備えた個性的な建物が出来るとは・・!

 


茨木市役所との位置関係はこんな感じです。

 


北西側から見た様子です。鉄骨建方がかなり進んでいます。

 


北東側から見た様子です。

 


最後は南東側から見た様子です。

2 COMMENTS

アリー my dear

安藤忠雄氏と同世代の著名な建築家・伊東豊雄氏が大阪および近畿圏で初めてデザインを手掛けた建築物だそうですね。
私も機会があれば訪れてみたいと思いました。

匿名さん

イメージ図より実物を見た時、建物の長さと迫力にビックリしました。他の市なら背後に高層ビルが聳えるのでしょうが、茨木市は20階以上の高層ビルが一つも無いと思います。 

駅前の再開発も高層マンションの話が浮上しては消えていきます。
茨木のドンが建設を認めないとの話がありますが、真意はわかりません。大阪駅まで20分も掛からない場所で人口が28万近く超高層マンションが無い所は珍しいと思います。

市役所の南館の上層階から高槻から大阪方面、千里から北摂の山並までぐるりと見渡せます。(高層からの眺めとまた違った雰囲気です)

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