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年始企画として毎年恒例になっている、昨年の年始予想の振り返りと「今年の予想」。希望と妄想をこめた昨年の予想はどうなったのでしょうか!?そして2024年は、どんな再開発計画が明らかになるのでしょうか!?早速、駆け足で振り返ってみましょう!【過去記事】
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1:大阪IRの区域整備計画が認定されポスト万博の起爆剤がセットさせる
予想は当たりました!
政府は『カジノを含むIR統合型リゾート』について、大阪府・市が2022年4月に国に申請した『区域整備計画』を2023年4月14日に正式に認定しました。大阪IRの年間の来場者数は約2,000万人で、売上5,200億円、経済波及効果は年間1兆1,400億円を見込んでおり、2030年秋頃の開業を目指す計画です。大阪の都市成長戦略を根本から変える巨大プロジェクトが、いよいよ実現に向けて動き出しました。
大阪IRについては様々な意見はあると思いますが、僕はIRは絶対に必要だと考えています。少子高齢化により現役世代の人口減少が確実で、それにより経済のシュリンクと税収の減少は避けられない状況です。これは確実に訪れる未来の話で、国内のどの都市もこの流れには抗えません。
これらの問題に対する対策は色々あると思いますが、その有力な戦術の1つが「IR(統合型リゾート施設)」です。IRは、内包するカジノの収益を元に、普通では実現不可能な集客施設を成立させる「チートアイテム」です。これを武器に「ライバル都市」が持ち得ないレベルの高いMICE施設を整備し、エンターテイメントを展開し、ライバル都市との競争に打ち勝ち、経済的発展を遂げる事が出来る可能性が高まります。
直接的なメリットは、莫大な人数の雇用創出と経済波及効果が見込める事や、IR事業者からの年間約1060億円もの継続的な収入により、インフラ整備や福祉予算の拡充が可能になることです。また、喧伝されるギャンブル依存症が本当に社会問題になるほど深刻化するのか?また、そのデメリットが得られるメリットを上回るのか?を比較して考える必要があります。僕は大阪IRは必要かつ有効であると考えています。
大阪IR『区域整備計画』認定!カジノを含む統合型リゾート、約 9.3 万人の雇用創出、経済波及効果は年約 1兆1400億円【2029年後半開業】
2:インバウンド需要が大幅に回復。23年後半にはコロナ前の水準に近づく
予想は当たりました!
関西エアポートが発表した2023年度中間決算によると、売上高にあたる営業収益が前年同期比107%増の854億円、最終利益は、52億円(前年同期128億円の赤字)で、4期ぶりに最終黒字となりました。
国際線は2023年4月の水際措置の終了に伴い旅客便の回復が一段と進んだことから、関西空港における国際線の発着回数は前年度上期から170%増、国際線旅客数は旺盛なインバウンド需要に牽引され840万人となり、2019年度上期比で 66%まで回復しました。2023冬期スケジュールでは、国際線1,112便/週(2019冬期比 回復率79% / 中国除く105%)を計画しています。大阪市内を歩いてみると、非常に多くの外国人観光客を目にするので、インバウンドの回復を肌感覚で実感する事が出来ました。今後は、現在実施中のT1(第1旅客ターミナル)のリノベーションを完成させ、目先のターミナルキャパシティを拡充をはかりつつ、中長期的に確実視される、フルスペックの新ターミナル整備が必要だと考えています。
3:大阪駅地下ホームが開業し、関空アクセスが改善され、おおさか東線が再評価される
こちらは・・半分当たり、半分ハズレといった感じでした!
JR西日本は、2023年3月18日のダイヤ改正のタイミングで、大阪駅西側高架下に新改札口『西口』を新設、大阪駅北側で開発が進むグラングリーン大阪(うめきた2期エリア)に『大阪駅地下ホーム(通称:うめきた新駅)』を開業させました!
地下ホームの開業により、これまで大阪駅近くを素通りしていた、関空特急「はるか」や和歌山方面特急「くろしお」が大阪駅に停車する様になり、新大阪~久宝寺駅間で 運転している「おおさか東線」が乗り入れが始まりました。西日本の空の玄関口である『関西国際空港』と西日本最大の鉄道ターミナルである『大阪駅』が、特急『はるか』によって直結され、関空までの所要時間が約20分短縮されました。
現在の地下ホームは徐々に認知度が上がりつつあり、大きなトロリーバッグを持った外国人観光客の姿を目にする様になりました。おおさか東線からの乗客も朝夕のラッシュ時はそれなりの数が見られ、こちらも徐々に定着しつつあります。
地下ホーム直上では、グラングリーン大阪(うめきた2期)が建設工事の真っ最中で、陸の孤島状態となっており、グラングリーン大阪の街開き以降は、さらに利用客が増えると思われます。ただし、地下ホームの開業によって「おおさか東線」沿線を変えるほどのインパクトがあったのか?という点については、現時点、まだそこまで効果は現れていないと思います。
4:大阪メトロの動きがさらに活発化、車両更新、駅リニューアル進む
こちらは・・ハズレました!
2025大阪関西万博に向けて発表済みの各種施策が着々と実行されていますが、大きな新規計画は見られませんでした。2023年に大きな話題となったのが新型車両400系。従来の鉄道車両の常識を打ち破る、宇宙船の様なデザインは多くの人々を驚かせました。また4月にリニューアルが完成した心斎橋駅は、その高級感のあるデザインが大変な注目を集めました。
大阪メトロ400系がデビュー!宇宙船をイメージした斬新デザイン、今後の鉄道車両のデザインを変えるブレイクスルーになる可能性
5:阪急新大阪・なにわ筋連絡線推進が正式発表される
こちらは・・ハズレました!
報道各社が度々『阪急新大阪・なにわ筋連絡線』の話題を報じましたが、阪急電鉄から開業時期に関する正式なアナウンスはありませんでした。しかし、産経新聞のインタビュー記事や、十三駅周辺の再開発が構想されている事から、『阪急新大阪・なにわ筋連絡線』が夢物語ではく、整備される事は確実だと思います。今後は、阪急大阪梅田駅の改造、芝田一丁目計画の推進、にあわせて、『阪急新大阪・なにわ筋連絡線』がいつ開業するのか?梅田駅周辺の開発とあわせて、どう位置づけてくるのか?が注目されます。
『阪急新大阪・なにわ筋連絡線』の関空直通は『急行』を乗り入れか?十三から関空まで約57分見込み、新型車両は南海と共通構造
6:御堂筋沿道ビルの建て替えが3ヶ所浮上する
こちらは・・ハズレました!
御堂筋沿道では、新たな新規再開発計画はありませんでした。ただし、沿道には高度成長期に建てられた、耐震性が低く、最新のIT対応やウェルビーイングなどを売りに出来ない老朽化したオフィスビルが沢山残っているので、建替え計画が浮上する事は間違いないと思います。
7:国内・外資含め合計3つのラグジュアリーホテル進出が明らかになる
こちらは・・ハズレました!
これは新規計画の少なさに伴うもので、ラグジュアリーホテルが入る様な、ハイグレードなオフィスビルの新規PJがほとんど無かった事が原因です。
日本政策投資銀行(DBJ)の試算によると、大阪府のラグジュアリーホテルの客室は2026年の需要予測に対して958室不足し、近畿圏全体の不足数のおよそ7割を占めており、受給ギャップが最も大きくなる見通しです。京都市の受給はほぼ均衡しているため、今後は大阪都心部へのラグジュアリーホテルの進出が活発化すると予想しました。
新規PJの発表が少なかった2023年の反動から、2024年こそ、新規計画が出てきてほしいと思います。個人的には、2024年に発表されるかどうかは解りませんが、都市型ラグジュアリーホテルとしてマリオットが展開を加速している「JWマリオット大阪」が何処かに出来るのでは?と予想しています。
近畿圏のラグジュアリーホテルが約1300室が不足!大阪府が958室不足で全体の不足数のおよそ7割を占める【2026年の需要予測】
8:芝田1丁目計画の青写真が明らかになる
こちらは・・ハズレました!
阪急阪神ホールディングスは2022年9月29日付けのニュースリリースで、大阪・梅田の次世代再開発『芝田1丁目計画』をグループ一丸となって推進する為、『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を設置すると発表、2023年中に大まかな方向性が出てくると思いましたが、23年は新たらしい情報は出来てきまでした。ただ、噂レベルでは「凄い計画になる」との情報もありますので、首を長くして、期待して待ちたいと思いました。
9:「東阪急ビル」「大阪日興ビル・梅田OSビル」の2ヶ所の再開発が浮上
こちらは・・ハズレました!
再開発に向けてテナントの退去が進みましたが、具体的な開発計画の発表はありませんでした!敷地面積から考えて、それほど大きなビルは期待できませんが、高さ100m超えの新ビルを期待したいところですね。
【再開発の卵】『曽根崎 2 丁目計画』は大阪日興ビル・梅田OSビル・梅田セントラルビルの3棟を集約した大規模再開発に発展!現地の最新状況 23.06
10:「桜橋ボウル跡」は周辺ビルを集約した大規模開発に発展する
こちらは・・ハズレました!
西梅田の桜橋交差点近くにあったボウリング場「桜橋ボウル」は、ビルの建て替えに伴い1月12日に閉館しました。当初の予定では2023年竣工を目指して新しい施設が建設される予定でしたが、コロナ禍の影響を受け手でしょうか?新築工事は始まらずコインパーキングとして暫定利用が始まりました。
コインパーキングになってからかなり時間が経過しているので、そろそろ再開発計画の概要が知りたいところです。
2023年の振り返りと2024年の予想
2024年は2025大阪関西万博に向けて進められてきた取り組みの仕上げの年になります。グラングリーン大阪の先行街開き、大阪駅西口再開発の進展、都心部の各所で建設中の再開発ビルの完成、御堂筋側道歩道化の完成、大阪メトロの駅リニューアル、新型車両の投入、顔認証自動改札機の設置が進み、大阪都心部の近代化がさらに進みます。
また、ポスト万博、2030年秋に開業する大阪IRを見据えた、次のビッグプロジェクトを打ち出し、成長戦略を描く年になりそうです。今後は中之島5丁目、芝田1丁目計画と、御堂筋沿道ビルのさらなる建替え再開発が大阪の再都市化を牽引します。梅田の脇を固める小規模開発(茶屋町、梅田OSビル跡、など)も具体化していきます。
中期的な課題は2025年大阪関西万博を成功させる事、2030年秋に大阪IRを開業させる事、これらによるインバウンドを中心とした国際航空需要を受け止める空港インフラを整備する事が上げられます。
2024年は、全体的には従来の延長線上の動きが続きますが、万博とIRをトリガーにして都心部の再開発を誘発し、鉄道インフラの整備を進め、都市機能の更新をはかり競争力をアップして行く取り組みが続きます。
人が集まる所にビジネスが生まれます。当面は、インバウンドを中心に海外からの集客をさらに増やし、経済効果を得て税収を増やし、同時に「来阪者の口コミ」をキッカケに大阪の良いイメージを広め、都市ブランドの再構築を図り知名度を上げて行きます。
途切れる事の無い再開発によって、老朽化した都市機能を更新し、インバウンドをキッカケにに多くの人を集め、様々な企業がビジネスできる環境を整えていく事が重要です。今年は大きな集客イベントである大阪関西万博の準備を進めつつ、その後をどうしていくのか?を考える年になりそうです。
2024年の年始予想
1:インバウンド需要がさらに回復。コロナ前を超えて再成長開始
2:中之島5丁目計画の概要が判明、複数タワマン+オフィスなどを整備?
3:芝田1丁目計画の概要発表、駅改良とセット、想像以上の規模の大きさが話題に
5:丸ビル建替え計画の新ビルのデザイン判明、中規模ながら斬新なデザインになる
6:「大阪日興ビル・梅田OSビル」の再開発の詳細判明、高さ120mの超高層ビルに
7:桜ボウル跡地が周辺を巻き込んだ大規模開発に発展
8:東急ハンズ 心斎橋跡(心斎橋8953ビル)は建替え再開発
9:難波千日前地区地区計画は高さ110mの超高層ビルに
10:御堂筋沿道ビルの建替え2ヶ所浮上
11:近鉄新型通勤電車が大きな話題を集める
※念の為に・・。上記は僕が予想した内容なので、確実性、信憑性は全くありません!
ロングさん、新年明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
こんばんは! 今年もよしくお願いいたします。
芝田一丁目は本当に楽しみですね。かなり期待して良いと思います。
関空の全体構想はできるだけ早く進めないとパンクするのが目に見えていますね。
こんにちは
今年も楽しみにしています
個人的には芝田再開発の計画発表が一番楽しみです。梅田が大きく変わりますね!
JRの高架を越えて数本の空中通路で阪急百貨店側とつながって欲しいと思ってます
また、個人的には関空の全体構想がいよいよ動き出すのではと思ってます。
今のままの需要増加が続くともう対応しきれませんね。IRに間に合わせたいですね
本年もよろしくお願いいたします。