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けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)



けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)は、産業支援機関である公益財団法人京都産業21が管理運営を行うオープンイノベーションの研究拠点です。主に健康・医療、エネルギー・ICT、農業・食糧、教育・文化などスマートコミュニティ分野の研究開発・交流拠点として、先端的な研究開発が集積し、内外の多彩な研究者が集い交流することにより、新たなイノベーションを創出する拠点になる事を目指しています。

【出展元】
けいはんなオープンイノベーションセンター
けいはんなMICEタウン
けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)について

 

 



 

敷地面積83,581.12m2
建築面積21,140.04m2
延床面積35,827.37m2(1階:15,624.07m2、2階:16,009.11m2、3階:4,194.19m2
構造鉄筋コンクリート・鉄骨造ステンレス鋼板葺陸屋根 地上3階建て
用途地域容積率200%、建ぺい率60%、準工業地域
高度地区第5種高度地区(最高高さ31m以内)
その他地域・地区(特別用途地区)木津川台研究開発地区、精華西木津地区研究開発地区
(地区計画)文化学術研究ゾーン
(整備要綱)低密度地区
主な施設会議室・ガイダンスルーム(50m2~170m2)、シアター(120名)、ホール(210名)
駐車場300台
 

 

国営「キッザニア」からスタートアップの集積拠点へ変身!

けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)が入居する建物は、元々は厚生労働省所管の独立行政法人雇用・能力開発機構が設置した勤労体験施設「私のしごと館」でした。581億円を投じたものの「無駄遣いの象徴」と批判を浴び、オープンからわずか7年の2010年に閉館した曰く付きの施設です。

「私のしごと館」は、2014年に京都府に無償譲渡され、現在は府運営の「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」として、スタートアップを中心に21の機関や企業が入居する研究拠点に生まれ変わりました。

 

 

 

けいはんなKICK 3つコンセプト


1:関西・けいはんなのポテンシャルを活かす
関西が有する学術、ものづくり産業の蓄積、けいはんな学研都市が有する研究開発・社会実証フィールドとしての蓄積を拠点形成に活用

2:学術と産業の融合により新たな価値を創造する
大学等の研究開発のシーズと産業界のニーズを融合し、産学連携、学学連携、産産連携を促進することにより、商品化・実用化等を加速

3:生活と文化のイノベーションを創出する
ICTを基盤として、エネルギー、健康医療、食糧、インフラ、教育、文化といった各領域のイノベーションを推進

 

 

 

けいはんなKICK 4つの研究開発テーマ


1:スマートライフ
地域住民の健康づくり(ヘルスケア、ライフイノベーション)支援までを視野に入れた、安心・安全に支えられた健やかな生涯(スマートライフ)の形成に資する研究

2:スマートエネルギー&ICT
太陽電池や水素燃料電池に関する新素材等をはじめとするスマートエネルギーに関する研究と先進的な未来都市創造に向けたICT(情報通信技術)基盤を活用したライフスタイルを実現する研究

3:スマートアグリ
先端技術を取り入れた高品質作物栽培技術の開発、機能性食品への応用等、日本固有の強みを活かす農業と健康長寿社会の形成に資する研究

4:スマートカルチャー&エデュケーション
蓄積された文化資産等「モノづくり」の保存・継承やアーカイブ化、地域のコンテンツを活用した教育による人材育成等、科学技術と文化の融合と未来社会への新たな価値の創造に資する研究

 

 

 


私の仕事館から転身した「けいはんなKCIK」は、講演・フォーラムなどに利用可能なホール、シアター、会議室を完備している他、メインエントランスにブース等設置による展示会の開催も可能なMICE機能を内包したインキュベーター施設となりました。

入居する企業は、技術・アイデアの自由な交流、大学・企業とのマッチング、地域住民の参画(社会実装)、グローバルネットワークの活用、京都スマートシティエキスポ等の国際シンポジウム・展示会の活用などのメリットが教授できます。KICKには既に20以上の産学、産産連携等による共同研究プロジェクトが集積しています。

 

 

 


現地の様子です。建築面積21,140.04㎡の巨大施設ですが、高さが低いの地上からはその大きさを把握するのが難しいです。

 

 

 


公式ページからお借りしたけいはんなKCIKの全景です上から見ると、インテックス大阪6号館や幕張メッセを彷彿とさせる巨大施設である事が解ります。

 

 

 

 


今回記事を作成するにあたりKICKの活動内容を調べてみましたが、カタログ的な概念と論文的な細かい資料しかなく、実務者が進出するメリットを「ぱっと把握できる」様な資料やWebサイトが見当たりませんでした。もう少しみ砕いて解りやすい情報発信をすれば、知名度が上がり入居率に好影響を与えるのではないでしょうか。新しく誕生した、KICKは、全国各地で模索が続いているスタートアップ・エコシステムの形成そのもので、今後の成果に期待したい所です。

3 COMMENTS

じげ

リニアが学研都市付近に出来ることのメリットとしては関東・東海からのアクセスだけでなく新大阪を経由して山陽方面からのアクセスも飛躍的に改善される点もあります。

今のところけいはんな学研都市に研究所を構えるのは関西地場の企業が殆どですが、岡山や広島といった中国地方に所在する企業もリニアでアクセスできれば視野に入ってきます。

つくばの関西版(ローカルな存在)ではなく西日本広域の研究拠点として発展してほしいものですね。国会図書館などは強みのひとつじゃないでしょうか?

三刀流

京阪奈学研都市は、私のしごと館が廃止され、同志社大や関西外大が丘陵エリア内からキャンパスの移転、縮小をするなど寂れてきたイメージでしたが、これまでの記事を読んで、精華町エリアにたくさんの研究施設が立地したことを知りました。国会図書館の拡充もあり、「知の宝庫」といった感じですね。
さらなる発展のためには、おおさか東線、なにわ筋線経由で、関空・新大阪とJR学研都市線を直結させる電車を走らせる、近鉄けいはんな線をKICK付近まで延長し、地下鉄中央線と直結するなど交通の不便さを解消させることです。奈良県と京都府が奪い合っているリニア新幹線の駅は、この付近が最適だと思います。国会図書館だけでなく、他の国家機関を誘致して副首都にすべきです。

じげ

こういった研究機関が関西の地力の底支えになるのではないかと思います。
張りぼてのハコモノ建設で終わるのではなく、民間企業にとって魅力的な地域にぜひともなって欲しいですね。

リニア奈良駅の候補地の一つもこのあたりですので、もし実現すればまた情勢が変わってくるのではないでしょうか?また、それに伴って近鉄けいはんな線も登美ヶ丘からどう延びるか変わってくるのではないかと思います。
大阪への鉄道アクセス、関東、東海への高速鉄道アクセスの拡充は民間企業にとって魅力的な要素かと思います。
また、新名神が城陽まで伸びれば関東、東海方面からの道路アクセスも改善されますね。

関西の、というより国家プロジェクトとして戦略的に整備を進めていってほしい地域です。

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