
大阪市は、2019年3月に「車中心」から「人中心」のみちへと空間再編をめざす「御堂筋将来ビジョン」を策定し、この将来ビジョンをもとに、側道を歩行者や自転車の空間に転換する道路空間再編を進めています。
御堂筋の将来像を検討する「御堂筋完成80周年記念事業推進委員会」は、御堂筋の自動車専用の計6車線のうち側道2車線を全て歩道として開放する提言案を纏めました。提言は淀屋橋以南の全区間について、本線を車道のまま残したうえで、側道を現在の緑地帯・歩道と一体で再整備し、幅15m超ずつの広い歩道に変える、といった内容で、2025年国際博覧会の大阪誘致が進むなか、大阪都心のメインストリートを人でにぎわう空間として生かし、地域経済の活性化につなげる計画が進んでいます。
【出展元】
→大阪市>御堂筋(道頓堀川から千日前通)の側道(西側)歩行者空間化について
1:安全で快適な歩行空間の形成

歩行者と自転車の輻輳など、安全・快適に通行できない状況となっていますが、歩行者空間と自転車通行空間を分離することで、安全で快適な空間を創出します。

こちらは先行して整備された「千日前通以南(難波交差点~難波西口交差点間)の東側街区」の様子です。
2:イチョウの生育に必要な根の伸長を確保

周辺を舗装に囲まれ、根が伸びるスペースが限られていますが、工事の隊民で根を伸ばすスペースを確保し、美しい樹形のイチョウを生育します。
3:照明灯などのリニューアル

既設の歩道照明灯はデザインの統 一 感がなく、老朽化が進んでいますが、御堂筋の歴史を踏まえた2灯式のシンプルなデザインでリニューアルし、他の地上工作物との統一感を感じる整備を行います。

御堂筋の側道歩道化については今回発表された区間の反対側、東側側道の歩道化工事が進んでいます。西側側道の歩道化によって、対象区間の側道が無くなる事になるので、クルマの往来や業務車に与える影響などの問題点がピックアップされ、残りの区間の歩道化に向けた調整が行われるのでは無いでしょうか。


