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パティーナ大阪(仮称)NTT西日本本社ビル建替え計画「法円坂北特定街区」建設工事の最新状況 24.01【2025年春開業】


NTT西日本、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発の3者は、2021年10月13日付けのニュースリリースで、大阪市中央区馬場町に所在する、現:NTT西日本本社を含む「法円坂北特定街区」について、大阪市の都市計画決定を踏まえた基本的な開発内容を合意したことから、当街区の開発概要を発表しました!

計画地は、大阪城公園と難波宮跡公園の間に位置する、大阪城や大阪都心部を一望できる立地稀少な立地です。NTT西日本は、京橋への本社移転を進めていますが、移転を機に、この希少な場所を活かし、みどり豊かな歩行者空間および付加価値の高い高規格ホテルを整備する事になりました。

【出展元】
法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について
NTT西日本、本社跡地にホテル 25年開業、大阪都心を一望

NTT西日本ビルを高さ約100mのラグジュアリーホテルに建替え!現本社ビルの再開発計画が明らかに!



NTT西日本新本社ビル(大阪研修センタ3期)の最新状況 21.10


計画全体の概要


再開発は、では街区中央のA敷地には、付加価値の高い高規格ホテルを整備。西側の史跡指定地は、難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備し一般に開放。東側のB敷地には、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備。大阪城公園や難波宮跡公園に隣接する立地を活かして、2つの公園を繋ぐ緑地空間と、快適な歩行者空間を整備し、周辺施設への回遊性の向上をめざします。


計画名称 (仮称)NTT西日本本社ビル建替え計画「法円坂北特定街区」※筆者が便宜上付けた仮称です
所在地 大阪府大阪市中央区馬場町3-15(現・NTT西日本本社所在地)
敷地名称 史跡指定地 A敷地 B敷地
総合企画 NTTアーバンソリューションズ
開発・整備 NTT西日本 NTT都市開発 NTT西日本
階数 地上20階 (塔屋2階)
地下3階
地上1階、地下2階
※既存ビルを減築
高さ 0m ※公益上必要なものは除く 102m 10m
構造 S造、一部SRC造
主要用途 ホテル(約220室) 通信ビル
街区全体面積 約13,600㎡
敷地面積 約5,800㎡ 約4,900㎡ 約2,900㎡
容積率 600% 690% 180%
建築面積 約2,800㎡ 約1,400㎡
延床面積
(容積対象面積)
約39,000㎡
(約33,700㎡)
約5,000㎡
(約5,000㎡)
開発・整備 NTT西日本 NTT都市開発 NTT西日本
設 計 基本設計:NTTファシリティーズ
実施設計・監理:竹中工務店
施 工 竹中工務店
着 工 2023年2月予定
竣 工 2025年1月予定
開 業 2025年春予定
主な公共貢献項目 1)歴史遺産の保存活用によるにぎわいの創出と観光の魅力向上
2)国際競争力強化に資する宿泊施設機能の導入
3)防災および環境性能向上と地域の魅力向上
 

 

パティーナ大阪の計画概要



名称:パティーナ大阪
計画名称:大阪・法円坂ホテル計画
所在地:大阪市中央区馬場町6番30
階数:地上20階、地下3階
高さ:約101.569m
構造:鉄骨造、地下一部SRC造
杭・基礎 :
主用途:ホテル
客室数:221室 ※総定員674名
敷地面積:4,895.01㎡
建築面積:2,289.82㎡
延床面積:38,606.57㎡
容積対象面積:33,606.57㎡
建築主:NTT都市開発
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
着工:2023年01月 ※起工式:2023年2月7日
竣工:202501月(予定)

立面図・配置図


建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

 


同じく配置図です。敷地北側に建物を寄せて、南側に公開敷地を取る計画で水と緑の広場が設けられます。

 


旅館業施設計画の概要です。客室数は221室、総定員は674名を予定しています。

街区中央の「A敷地」に高級・高層ホテルを建設!


A敷地 ホテル外観イメージ(北西側より)

街区中央のA敷地には、付加価値の高い高規格ホテルを整備。ホテルは、国際会議やパーティーに利用できる多目的ホールの他、高層階に大阪城や、敷地西側に広がる難波宮跡を眺望できるレストランなどの機能を有したフルサービスホテルを計画しています。50㎡以上の広い客室をもつ五つ星級のラグジュアリーホテルになりそうです。また、スイートルームが一定数あり、富裕層を中心に訪日客の宿泊を見込みます。なお、ホテルブランドや開業日等は、決定次第、順次発表される予定です。

新ビルは、S造、一部SRC造、地上20階・棟屋2階・地下3階、高さ102mの高層ビルで、敷地面積 約4,900㎡に、延べ床面積 約39,000㎡の規模となります。基本設計をNTTファシリティーズ、実施設計・管理、施工は竹中工務店が担当。2023年2月に着工、2025年1月に建物竣工、2025年春にホテルが開業する予定です。

↓ホテルブランドは、シンガポール「カペラグループ」の新ブランド『パティナ』に決まりました!

ホテル名称は『パティーナ大阪』に決定!標準客室でも50㎡以上、シンガポール・カペラGの新ブランド日本初進出【2025年春開業】



新ビルは、S造、一部SRC造、地上20階・棟屋2階・地下3階、高さ102mの高層ビルで、敷地面積 約4,900㎡に、延べ床面積 約39,000㎡の規模となります。基本設計をNTTファシリティーズ、実施設計・管理、施工は竹中工務店が担当。2023年2月に着工、2025年1月に建物竣工、2025年春にホテルが開業する予定です。

難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備


史跡指定地 広場イメージ

西側の史跡指定地は、難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備し一般に開放。大阪都心部に残る貴重な歴史遺産である古代の難波宮を感じられる空間をめざします。今後、再開発予定地の西側に隣接する「難波宮跡公園」の整備計画等を踏まえ、関係行政機関と協議しながら具体的な整備内容を検討するとの事です。

 

天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備


B敷地 屋上オープンスペースイメージ

東側のB敷地には、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備。大阪城公園とつながる北側には周辺エリアの観光情報の発信を行うデジタルサイネージやシェアサイクル拠点を設け、周辺観光地への関心が高まる仕掛けをつくります。

2024年1月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年8月だったので、約5ヶ月振りの撮影です。


南西側から見た様子です。鉄骨建方がメチャクチャ進んでおり驚きました!カーテンウォールは完成予想パースよりも、やや濃い青色となっています。


引き気味で見た様子です。写真右側のB敷地:西日本電信電話馬場町ビルの解体工事はまだ始まっていません。


南側から見た様子です。オフィスビルにしか見えないスマートな外観デザインですね。


ガラスカーテンウォールをアップで見た様子です。


南東側から見た様子です。


西側から見た様子です。


北西側から見た様子です。


北側から見上げた様子です。大阪城を眼前に望む「キャッスルビュー」がこのホテルの大きな付加価値となりそうです。


最後は北東側から見た様子です。

2023年8月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年5月だったので約3ヶ月ぶりの撮影です。


北西側から見た様子です。撮影時には地上8階付近を構築している所でした。かなり高くなってきました!


北東側から見た様子です。


南側から見た様子です想像よりも若干小さい印象ですね。カーテンウォールの取り付けが進めば印象が変わるかもしれません。

 


最後は南西側から見た様子です。

 

2023年5月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

 


南側から見た様子です。2023年2月7日に「起工式」が執り行われ建設工事が本格的に始まりました。

 


引き気味で見た様子です。早くも鉄骨が上に向かって伸び始めていました!!

 



B敷地:西日本電信電話馬場町ビルの様子です。このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。今回の取材では、まだ変化が見られませんでした。

 


撮影ポイントを変えて、北東側から見た様子です。


北側から見た様子です。

 


最後は北西側から見た様子です。

2023年2月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約5ヶ月振りの取材です。敷地の東側に鉄骨が姿を現しており驚きました。

 


さらに2023年2月7日には現地で「起工式」が執り行われました。写真左奥の白色のテントが会場でした。

 



続いて、B敷地:西日本電信電話馬場町ビルの様子です。このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。今回の取材では、まだ変化が見られませんでした。

 


撮影ポイントを変えて北東側から見た様子です。旧ビルが完全に姿を消しており広々としています。

 


北西側から見た様子です。

 


最後は大阪城側から見た様子です。

2022年9月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年8月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

 

 


南東側から見た様子です。先月に比べると明らかに建物が小さくなっていました!

 

 


真正面から見た様子です。写真右側に見える「西日本電信電話馬場町ビル(再開発エリアのB敷地)」よりも低くなっています。

 


南西側から見た様子です。

 


北東側から見た様子です。

 

 


北西側から見た様子です。

 


続いて、B敷地:西日本電信電話馬場町ビル(写真左)の様子を見てゆきます。

 



このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。

 

 


南西側から見た様子です。取材時には、目立った動きは見られませんでした。

 


北西側から見た様子です。

 


最後は大阪城側から見た現地付近の様子です。

 

 

2022年8月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年4月だったので、約4ヶ月振りの取材です。

 

 


南側から見た様子です。前回取材時には解体足場よりも少し上まで既存建物がありましたが、今回見てみると完全に足場よりも下になっており、解体工事が進んでいる事が解りました。

 

 


南西側から見た様子です。

 

 


西日本電信電話馬場町ビルの様子です。

 

 


最後は2棟の並びです。

 

 

2022年4月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年2月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

 

 

 


南西側から見た様子です。ビル全体が足場に覆われ解体工事が本格化していました!

 

 

 


南側から見た様子です。

 

 


南東側から見た様子です。

 

 

 


NTT西日本ビルに隣接する「西日本電信電話馬場町ビル」です。既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画です。

 

 

 


「西日本電信電話馬場町ビル」を北東から見た様子です。

 

 


NTT西日本 旧本社ビルを北東側から見た様子です。

 

 


最後は北東側から見た様子です。新ビルは、地上20階だて、延べ床面積3.9万㎡の規模がありホテルとしてはかなりの大型案件となります。ブランドは依然として未定です。個人的には1棟借にこだわるアジア御三家の1つ「ペニンシュラ」が進出して欲しいと思いますが、案外、プリンスホテルなど大阪未進出の国内プレーヤーがやってくるかもしれませんね。

 

2022年2月の様子


現地の様子です。NTT西日本は、同社が京橋駅近くに建設を進めていた新本社ビルが完成し、2022年1月4日に本社を移転しました。

 

 


旧本社ビルでは再開発に向けて解体工事が始まりました!

 


NTT西日本ビル(写真左)とNTT西日本馬場町ビル(右)の並びです。

 

 


NTT西日本馬場町ビルは、今回の再開発では地上1階建てに減築され、屋上に大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースが整備されます。

 

 


再びNTT西日本の様子です。こちらは北東側から見た様子です。

 

 


北側から見た様子です。

 

 


北西から見た様子です。

 

 


大阪歴史博物館から見た様子です。

 

 

 


最後は引き気味で見た周辺の様子です。

 

 

2021年7月の様子


現地の様子です。中央に見えるのが「NTT西日本ビル(現本社ビル)」です。

 

 


大阪城天守閣と相対する、NTT西日本ビルの様子です。

 

 


最後は引き気味で見た大阪城の様子です。

 

15 COMMENTS

アリー my dear

着工から3ヶ月近くが経過しましたが、タワークレーン2機が姿を現しました!

アリー my dear

解体が進んで少しずつですが低くなってきました。
あと、隣の減築されるビルはまだ工事前の状態みたいですね。

アリー my dear

おはようございます(^_^)
NTT西日本の旧本社ビルもすっかりその姿が隠れてしまいましたね。
そしてとなりのビル、築年数の古いビルにも関わらず減築という方法で再活用されるという点が興味深いです。

そういえば、難波宮跡史跡公園を真っ二つにしている阪神高速と中央大通は地面上に造られています。工事で遺跡を破壊しないように、70年万博に間に合わせようと工事を急いだためだそうです。
大都市市街地の高速道路としては非常に珍しい光景です。
古代の難波宮跡、近世の大坂城跡、現代の地面を走る高速道路。3点セットで観光資源にならないですかね。

三刀流さんのコメントを読んで、「本計画の主な特徴」に「既存ビルを減築」と書かれていたことに気づきました。
「本計画の主な特徴」には、
「再開発は、…、大阪城公園や難波宮跡公園に隣接する立地を活かして、2つの公園を繋ぐ緑地空間と、快適な歩行者空間を整備し、周辺施設への回遊性の向上をめざします。」
と書かれていますが、
A敷地とB敷地にビルがあって、2つの公演を繋ぐ緑地空間を整備するといえるでしょうか。
大阪城公園と難波宮跡公園南部ブロックの地主が誰か知りませんが、NTT西日本から土地を買収してほしかったと思います。
以前、公園は不要でビルだらけにしたいという旨のコメントを書いた人がいました。
中央大通りがあるものの、私は大阪城公園と難波宮跡公園南部ブロックとが公園によって一体化されればよかったと思います。

三刀流

B敷地の屋上スペースは既存ビルを減階して造るそうですね。
現在の7階建てのビルを2階建てまでに削って、3階の床(2階の天井?)が屋上になるのですかね。
「減階」という日本語も初めて知りました。
1,2階部分をていねいに残してその上の5階分だけ解体するのでしょう。
大阪駅の駐車場ビルの逆ですね。とてもユニークな建築作業で、工程が楽しみです。

萱野

難波宮から大阪城方面の眺望は私も気になりましたが
現に建物がある場所に建てるので、
天守閣の見える範囲は変わらないでしょう。
何ならスリムになった分見通しがよくなるかもしれません。

難波宮は南側にはポツポツとタワマンが立っていたり
NHKがあったり、遠目にOBPが見えたりと、
緑地とそれを囲む都市的な景観が調和するとともに
難波遷宮以来1400年の大阪の繁栄を体感できる素晴らしい空間となっております。

際限なく建物が建つのも困りますが、
これ以上建てる土地もないですし
今回のはこれで良いのではないでしょうか。

上町台地の上にあって西に大阪湾、東に河内湖を一望できた難波宮周辺は
すぐれた迎賓機能を持っていたと聞きます。
この地に高級ホテルが建つのは歴史的に見てもしっくりきます。

ここに建てられるホテルの利用者は、大阪城を満喫できると思います。
しかし、高級ホテルに縁遠い一般人が南側の難波宮跡公園南部ブロックから大阪城を見たときに、このホテルが目障りになったり、このホテルによって大阪城が見えなくなったりして、このホテルが邪魔にならないでしょうか。
このホテルの外観も大阪城を意識してデザインされたように思えません。
このホテルは、どこに建てられてもよい平凡なビルのように見えます。

ぽてちん

現本社ビルの13階にある幹部用のレストランで食事をさせていただいたことがありましたが、正面に本丸桜門、その向こうに天守閣と本当に素晴らしい眺望でした。
ロケーションにこだわるラグジュアリーホテルで、オフィスなどが入らずホテルとその関連施設だけのビルなのでペニンシュラが入るような気がします。ペニンシュラ東京もお濠の前ですし,,,

ikenobo

世界の大都市に普通にある高級ホテルでまだ大阪にないブランドは、3つ,4つはすぐに思いつきます。次は何が来るのか楽しみです。G20サミットが開催できるかどうかの都市格が話題になったとき、高級ホテルの数が問われました。これからも多くの国際会議が誘致できるようにMICEともども高級ブランドに期待です。

再開発ファン

オフィスも10フロアくらい入れて欲しかったなぁ

ぷんぷい

確かJAもNHK跡地と電電公社の間に土地持ってましたよね?
再開発するのかな?

サジャ

計画中もしくは建設中を含めると大阪にはかなり外資系高級ホテルが揃ってきている様に思えます。
ただアジアのラグジュアリーホテルが足りない様には思いますが?
アジアの観光客の多い大阪でそれはちょっと手薄かなと。
一部屋当りがかなり広い様なのでやはり外資系ですよね??

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