NTT西日本、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発の3者は、2021年10月13日付けのニュースリリースで、大阪市中央区馬場町に所在する、現:NTT西日本本社を含む「法円坂北特定街区」について、大阪市の都市計画決定を踏まえた基本的な開発内容を合意したことから、当街区の開発概要を発表しました!
計画地は、大阪城公園と難波宮跡公園の間に位置する、大阪城や大阪都心部を一望できる立地稀少な立地です。NTT西日本は、京橋への本社移転を進めていますが、移転を機に、この希少な場所を活かし、みどり豊かな歩行者空間および付加価値の高い高規格ホテルを整備する事になりました。
【出展元】→法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について
→NTT西日本、本社跡地にホテル 25年開業、大阪都心を一望
計画全体の概要

再開発は、では街区中央のA敷地には、付加価値の高い高規格ホテルを整備。西側の史跡指定地は、難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備し一般に開放。東側のB敷地には、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備。大阪城公園や難波宮跡公園に隣接する立地を活かして、2つの公園を繋ぐ緑地空間と、快適な歩行者空間を整備し、周辺施設への回遊性の向上をめざします。
| 計画名称 | (仮称)NTT西日本本社ビル建替え計画「法円坂北特定街区」※筆者が便宜上付けた仮称です | ||
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区馬場町3-15(現・NTT西日本本社所在地) | ||
| 敷地名称 | 史跡指定地 | A敷地 | B敷地 |
| 総合企画 | NTTアーバンソリューションズ | ||
| 開発・整備 | NTT西日本 | NTT都市開発 | NTT西日本 |
| 階数 | - | 地上20階 (塔屋2階) 地下3階 |
地上1階、地下2階 ※既存ビルを減築 |
| 高さ | 0m ※公益上必要なものは除く | 102m | 10m |
| 構造 | S造、一部SRC造 | ||
| 主要用途 | - | ホテル(約220室) | 通信ビル |
| 街区全体面積 | 約13,600㎡ | ||
| 敷地面積 | 約5,800㎡ | 約4,900㎡ | 約2,900㎡ |
| 容積率 | 600% | 690% | 180% |
| 建築面積 | - | 約2,800㎡ | 約1,400㎡ |
| 延床面積 (容積対象面積) |
- | 約39,000㎡ (約33,700㎡) |
約5,000㎡ (約5,000㎡) |
| 開発・整備 | NTT西日本 | NTT都市開発 | NTT西日本 |
| 設 計 | ― | 基本設計:NTTファシリティーズ 実施設計・監理:竹中工務店 |
― |
| 施 工 | ― | 竹中工務店 | ― |
| 着 工 | ― | 2023年2月予定 | ― |
| 竣 工 | ― | 2025年1月予定 | ― |
| 開 業 | ― | 2025年春予定 | ― |
| 主な公共貢献項目 | 1)歴史遺産の保存活用によるにぎわいの創出と観光の魅力向上 2)国際競争力強化に資する宿泊施設機能の導入 3)防災および環境性能向上と地域の魅力向上 |
||
パティーナ大阪の計画概要

名称:パティーナ大阪
計画名称:大阪・法円坂ホテル計画
所在地:大阪市中央区馬場町6番30
階数:地上20階、地下3階
高さ:約101.569m
構造:鉄骨造、地下一部SRC造
杭・基礎 :
主用途:ホテル
客室数:221室 ※総定員674名
敷地面積:4,895.01㎡
建築面積:2,289.82㎡
延床面積:38,606.57㎡
容積対象面積:33,606.57㎡
建築主:NTT都市開発
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
着工:2023年01月 ※起工式:2023年2月7日
竣工:2025年01月(予定)
立面図・配置図

建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

同じく配置図です。敷地北側に建物を寄せて、南側に公開敷地を取る計画で水と緑の広場が設けられます。

旅館業施設計画の概要です。客室数は221室、総定員は674名を予定しています。
街区中央の「A敷地」に高級・高層ホテルを建設!

A敷地 ホテル外観イメージ(北西側より)
街区中央のA敷地には、付加価値の高い高規格ホテルを整備。ホテルは、国際会議やパーティーに利用できる多目的ホールの他、高層階に大阪城や、敷地西側に広がる難波宮跡を眺望できるレストランなどの機能を有したフルサービスホテルを計画しています。50㎡以上の広い客室をもつ五つ星級のラグジュアリーホテルになりそうです。また、スイートルームが一定数あり、富裕層を中心に訪日客の宿泊を見込みます。なお、ホテルブランドや開業日等は、決定次第、順次発表される予定です。新ビルは、S造、一部SRC造、地上20階・棟屋2階・地下3階、高さ102mの高層ビルで、敷地面積 約4,900㎡に、延べ床面積 約39,000㎡の規模となります。基本設計をNTTファシリティーズ、実施設計・管理、施工は竹中工務店が担当。2023年2月に着工、2025年1月に建物竣工、2025年春にホテルが開業する予定です。
↓ホテルブランドは、シンガポール「カペラグループ」の新ブランド『パティナ』に決まりました!
ホテル名称は『パティーナ大阪』に決定!標準客室でも50㎡以上、シンガポール・カペラGの新ブランド日本初進出【2025年春開業】
新ビルは、S造、一部SRC造、地上20階・棟屋2階・地下3階、高さ102mの高層ビルで、敷地面積 約4,900㎡に、延べ床面積 約39,000㎡の規模となります。基本設計をNTTファシリティーズ、実施設計・管理、施工は竹中工務店が担当。2023年2月に着工、2025年1月に建物竣工、2025年春にホテルが開業する予定です。
難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備

史跡指定地 広場イメージ
西側の史跡指定地は、難波宮跡の遺構を表現した広場空間を整備し一般に開放。大阪都心部に残る貴重な歴史遺産である古代の難波宮を感じられる空間をめざします。今後、再開発予定地の西側に隣接する「難波宮跡公園」の整備計画等を踏まえ、関係行政機関と協議しながら具体的な整備内容を検討するとの事です。天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備

B敷地 屋上オープンスペースイメージ
東側のB敷地には、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備。大阪城公園とつながる北側には周辺エリアの観光情報の発信を行うデジタルサイネージやシェアサイクル拠点を設け、周辺観光地への関心が高まる仕掛けをつくります。2024年10月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年6月だったので、約4ヶ月ぶりの撮影です。

南東側から見た様子です。タワークレーンは姿を消し、基壇部を覆っていた足場が解体され、外観は完成状態に、かなり近づきました!

観光支援施設となるB敷地(写真右)と絡めたアングルです。

B敷地の観光支援施設は、西日本電信電話馬場町ビルを減築して設置されます。

西日本電信電話馬場町ビルを西側から見た様子です。減築工事はまだ始まっていません。

パティーナ大阪を真正面から見た様子です。基壇部は大阪城の「石垣」、高層部は「天守閣」を彷彿とさせます。

南西側から見た様子です。「パティーナ大阪」の宿泊費は、先日オープンした「フォーシーズンズホテル大阪」と同程度の1泊1室10数万円程度になりそうです。ちなみに、パティーナ大阪と同じグループの「カペラ京都」は1泊20〜30万円前後になるという噂が・・。もはや一般人が泊まれるレベルを完全に超えており、縁遠いホテルになりそうです。パティーナ大阪が安く見えるのは感覚が麻痺しているだけですね・・。

近くで見上げた様子です。コーナールームはバルコニー付きになります。


基壇部の様子です。

南東側から見上げた様子です。

北東側から見た様子です。

基壇部の様子です。大阪城側の眺望を意識したデザインとなっています。

最後は北西側から見た様子です。
2024年6月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年4月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。

南西側から見た様子です。四隅に設けられるバルコニーを覆っていた防護シートが取り払われ、バルコニーの様子が見て取れる様になりました。

南側から見た様子です。

南東側から見た様子です。

観光支援施設となるB敷地(写真右)と絡めたアングルです。減築される予定ですが、まだ動きはありませんでした。

撮影ポイントを変えて、北側から見上げた様子です。

北西側から見た様子です。

最後は西側から見た様子です。
2024年4月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年1月だったので、約3ヶ月ぶりの撮影です。

南東側から見た様子です。建物を覆っていた足場が取り払われ、ガラス張りの美しい外装が姿を表していました!

少し引き気味で、観光支援施設となるB敷地(写真右)と絡めたアングルです。

B敷地の観光支援施設は、西日本電信電話馬場町ビルを減築して設置されます。

真正面、南側から見た様子です。

アップで見た様子です。この超高層ビル1棟まるごとホテルに使うとは・・・。パティーナ大阪は相当なラグジュアリーホテルになりそうですね。

南西見た様子です。

撮影ポイントを変えてTwin21の最上階から見た様子です。

最後は引き気味で、大阪城天守閣と絡めたアングルです。
2024年1月の様子

現地の様子です。前回の取材が2023年8月だったので、約5ヶ月振りの撮影です。

南西側から見た様子です。鉄骨建方がメチャクチャ進んでおり驚きました!カーテンウォールは完成予想パースよりも、やや濃い青色となっています。

引き気味で見た様子です。写真右側のB敷地:西日本電信電話馬場町ビルの解体工事はまだ始まっていません。

南側から見た様子です。オフィスビルにしか見えないスマートな外観デザインですね。

ガラスカーテンウォールをアップで見た様子です。

南東側から見た様子です。

西側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

北側から見上げた様子です。大阪城を眼前に望む「キャッスルビュー」がこのホテルの大きな付加価値となりそうです。

最後は北東側から見た様子です。
2023年8月の様子

現地の様子です。前回の取材が2023年5月だったので約3ヶ月ぶりの撮影です。

北西側から見た様子です。撮影時には地上8階付近を構築している所でした。かなり高くなってきました!

北東側から見た様子です。

南側から見た様子です想像よりも若干小さい印象ですね。カーテンウォールの取り付けが進めば印象が変わるかもしれません。

最後は南西側から見た様子です。
2023年5月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

南側から見た様子です。2023年2月7日に「起工式」が執り行われ建設工事が本格的に始まりました。

引き気味で見た様子です。早くも鉄骨が上に向かって伸び始めていました!!

B敷地:西日本電信電話馬場町ビルの様子です。このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。今回の取材では、まだ変化が見られませんでした。

撮影ポイントを変えて、北東側から見た様子です。

北側から見た様子です。

最後は北西側から見た様子です。
2023年2月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約5ヶ月振りの取材です。敷地の東側に鉄骨が姿を現しており驚きました。

さらに2023年2月7日には現地で「起工式」が執り行われました。写真左奥の白色のテントが会場でした。

続いて、B敷地:西日本電信電話馬場町ビルの様子です。このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。今回の取材では、まだ変化が見られませんでした。

撮影ポイントを変えて北東側から見た様子です。旧ビルが完全に姿を消しており広々としています。

北西側から見た様子です。

最後は大阪城側から見た様子です。
2022年9月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年8月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

南東側から見た様子です。先月に比べると明らかに建物が小さくなっていました!

真正面から見た様子です。写真右側に見える「西日本電信電話馬場町ビル(再開発エリアのB敷地)」よりも低くなっています。

南西側から見た様子です。

北東側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

続いて、B敷地:西日本電信電話馬場町ビル(写真左)の様子を見てゆきます。

このビルは既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画となっています。

南西側から見た様子です。取材時には、目立った動きは見られませんでした。

北西側から見た様子です。

最後は大阪城側から見た現地付近の様子です。
2022年8月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年4月だったので、約4ヶ月振りの取材です。

南側から見た様子です。前回取材時には解体足場よりも少し上まで既存建物がありましたが、今回見てみると完全に足場よりも下になっており、解体工事が進んでいる事が解りました。

南西側から見た様子です。

西日本電信電話馬場町ビルの様子です。

最後は2棟の並びです。
2022年4月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年2月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

南西側から見た様子です。ビル全体が足場に覆われ解体工事が本格化していました!

南側から見た様子です。

南東側から見た様子です。

NTT西日本ビルに隣接する「西日本電信電話馬場町ビル」です。既存ビルを地上1階、地下2階に減築して、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを屋上に整備する珍しい計画です。

「西日本電信電話馬場町ビル」を北東から見た様子です。

NTT西日本 旧本社ビルを北東側から見た様子です。

最後は北東側から見た様子です。新ビルは、地上20階だて、延べ床面積3.9万㎡の規模がありホテルとしてはかなりの大型案件となります。ブランドは依然として未定です。個人的には1棟借にこだわるアジア御三家の1つ「ペニンシュラ」が進出して欲しいと思いますが、案外、プリンスホテルなど大阪未進出の国内プレーヤーがやってくるかもしれませんね。
2022年2月の様子

現地の様子です。NTT西日本は、同社が京橋駅近くに建設を進めていた新本社ビルが完成し、2022年1月4日に本社を移転しました。

旧本社ビルでは再開発に向けて解体工事が始まりました!

NTT西日本ビル(写真左)とNTT西日本馬場町ビル(右)の並びです。

NTT西日本馬場町ビルは、今回の再開発では地上1階建てに減築され、屋上に大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースが整備されます。

再びNTT西日本の様子です。こちらは北東側から見た様子です。

北側から見た様子です。

北西から見た様子です。

大阪歴史博物館から見た様子です。

最後は引き気味で見た周辺の様子です。
2021年7月の様子

現地の様子です。中央に見えるのが「NTT西日本ビル(現本社ビル)」です。

大阪城天守閣と相対する、NTT西日本ビルの様子です。

最後は引き気味で見た大阪城の様子です。


