NTT都市開発と、そのグループ企業でホテル経営会社であるUDホスピタリティマネジメントは、2022年12月21日付けのニュースリリースで、大阪市西区で開発を進めるホテル「voco大阪セントラル」の開業日を2023年5月30日(火)に決定し、同日より宿泊予約の受付を開始したと発表しました!
また、2023年2月8日付けのニュースリリースで、ホテルが入居する新ビル(仮称)京町堀⼀丁⽬計画」が竣⼯したと発表しました。【出展元】
→(仮称)京町堀一丁目計画」新築工事竣工について
→IHGホテルズ&リゾーツ 新ブランド「voco」が大阪に誕生 2023年5月30日(火)に「voco大阪セントラル」として開業
「voco」は、IHG ホテルズ&リゾーツが展開するプレミアムホテルブランドで、土地の歴史や地域社会の持つ個性の尊重、独創性のあるデザインを特徴に、モダンな旅を求める旅行者をターゲットとしています。「名称は、ラテン語で「招待する」「呼び集める」という意味があり、友人を自宅に招いておもてなしするような、気が利いて、堅苦しくなく、チャーミングなブランドの特徴を表現しています。
NTT都市開発は、大阪各所を“めぐる”拠点となるホテルをめざすという想いを込め、「ここから、いろどる。ここから、めぐる。」をコンセプトに本計画の開発を推進。日本初進出となる「voco 大阪セントラル」は 191の客室の規模で、付帯施設としてレストラン、カフェ&バー、フィットネスジム、ミーティングルームを設け、、低層部に 2 層吹抜けのロビー・レストランを配置し、ガラスカーテンウォールから内部の雰囲気が溢れ出ることにより四つ橋筋の賑わいを向上さる計画です。
インテリアデザインは、国内外で複数ホテルのデザイン実績を持つNAO Taniyama & Associatesが手掛け、「水の都」大阪や、京町堀の歴史性にインスパイアされた独創的な空間をつくりあげています。
2層吹き抜けの低層階では、ホテルのブランドカラーを配した螺旋階段が空間の連続性を、かつての京町堀に建ち並んだ蔵に着想を得た木組みのデザインが空間の一体感を演出。この木組みのデザインには、新たに加工された木材に加え、戦前の民家等で実際に使われていた柱・梁を再利用した古木を採用しました。新材だけでは表現できない、人々のかつての生活を想起させる古木は、新しくもあり懐かしさを感じる空間としてゲストを迎えます。
また、かつてこの地にあった「京町ビル」で実際に使われていた外装レリーフや郵便受け、扉などを館内アートや外壁に再利用し、大正時代に建てられた「京町ビル」の面影を残しています。
「voco大阪セントラル」は、30㎡台を中心とした全191室を展開。客室では、バスアメニティのミニチュアボトルを廃止し、リサイクル素材を使用した寝具や、節水タイプのシャワーヘッド、木製カードキー、レストランでは竹製の食器を採用するなど、環境に配慮したサービスを提供します。
これまでの経緯
NTT都市開発とグループ企業の UD ホスピタリティマネジメントは、2022年6月22日付けのニュースリリースで、大阪市西区の四つ橋筋沿いで開発を進めている「(仮称)京町堀一丁目計画」について、ホテルブランドを IHG ホテルズ&リゾーツが展開するプレミアムホテルブランド「voco」に、ホテル名称を「voco大阪セントラル」に決定したと発表しました!新ホテルは2023年夏の開業を予定しており、「voco」ブランドは日本初進出となります。
【出典元】
→大阪京町堀にIHGホテルズ&リゾーツのプレミアムホテルブランド「voco」日本初上陸ホテル名称は「voco大阪セントラル」に決定
出展:vocoホテルズ
「voco」は、2018年IHGが立ち上げた新ブランドで、これまで英国、オーストラリア、アラブ首長国連邦、サウジアラビア等に出店してきました。「voco」は、世界最大級のホテルチェーンであるIHG の信頼性とホテル独自の個性との両方の魅力をあわせ持った、頼れる安心感と魅力あふれる個性をバランスよく融合させたホテルです。まごころを込めた出迎え、効率的でスムースなチェックイン、居心地の良いベッドやアメニティなど、思いやりを感じる快適な客室、人とのつながりや交流の機会を提供する活気あふれるソーシャルスペース等を用意しています。
出展:IHGホテルズ&リゾーツ
また、ロイヤリティプログラム(IHG Rewards Club)などのIHGの強力なシステムを提供する事で、個人ホテルの形式張らない魅力と、グローバルに確立されたブランド品質の結合を目指しています。各地に点在するホテルは「voco」ブランドに加わる事で、IHG リワーズクラブのネットワークを介して世界中から集客する事が可能になります。IHGは、2021年に世界20か国以上で50のホテルが『voco』にサインアップしたと発表しました。これは、IHG史上最速のグローバル展開で、同ブランドがIHGにとって重要な位置づけてある事を示しています。
vocoは「アップスケール・ライフスタイルホテル」
VOCO SEOUL GANGNAMの客室
vocoブランドの位置付けは「アップスケール・ライフスタイルホテル」。アップスケールホテルは、ラグジュアリー(5つ星級)やアッパーアップスケール(4つ星級)の高級感を維持しつつ、機能を絞り込んだ中価格帯のホテルです。客室面積は20〜30㎡程度、宿泊料金は2万円〜3万円程度のイメージです。
一方、ライフスタイルホテルは、デザイン性が高いだけではなく、宿泊に留まらない付加価値や、革新的で個人的なサービスを提供するホテル、といった意味合いです。
vocoブランドは、機能を絞り込みながらも、ラグジュアリーホテルの高級感に加え、高いデザイン性とソーシャルスペースを併せ持った中価格帯のホテル、といった感じでしょうか。海外のvocoホテルを見ると、客室面積は30㎡程度が中心で、宿泊費は2万〜3万円程度となっていました。「voco 大阪セントラル」はどんなホテルになるのでしょうか・・?
拡大を続けるIHG ホテルズ&リゾーツ
IHG ホテルズ&リゾーツは、 世界100カ国以上で、インターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリデイ・イン等 17 のホテルブランドを有し、約 6,000 のホテルを展開するグローバルホスピタリティカンパニーです。
国内では、「インターコンチネンタル」「キンプトン」「ANA クラウンプラザ」「ホリデイ・イン」「ホリデイ・インエクスプレス」「ホテルインディゴ」の6ブランド、開業・開業準備中を含め50のホテルを展開しています。
また、UDホスピタリティマネジメントは、ホテル経営を行うNTT都市開発のグループ企業で、2018年4月設立以降「ザ・ホテル青龍 京都清水」「エースホテル京都」「ライフ天神福岡」を経営しています。
計画概要
ホテル名称 | voco大阪セントラル |
所在地 | 大阪市西区京町堀一丁目7番1号 |
敷地面積 | 1,232.91㎡ |
延床面積 | 10,586.36㎡ |
用途 | ホテル |
構造形式 | 鉄骨造 |
規模 | 地上13階 |
客室数 | 191室(予定) |
駐車場 | 26台 |
着工 | 2021年5月 |
竣工 | 2023年1月(予定) |
開業 | 2023年夏(予定) |
事業主 | NTT都市開発株式会社 |
ホテル経営 | UDホスピタリティマネジメント株式会社 (NTT都市開発株式会社グループ企業) |
ホテル運営 | IHGホテルズ&リゾーツ |
設計監理 | 株式会社錢高組一級建築士事務所 株式会社アパ アソシエイツ |
インテリアデザイン | 株式会社NAO Taniyama & Associates |
施工 | 株式会社錢高組 |
2023年2月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年6月だったので、約8ヶ月振りの取材です。
北東側から見た様子です。建物は完成しており、開業に向けた内装工事など最終段階に入っています。
真正面から見た様子です。大きな窓ガラスがビジネスホテルとは異なるオーラを漂わせています。
頂部付近の様子です。「voco」のロゴマークが取り付けられました。
基壇部の様子です。四つ橋筋側に2層吹き抜けのアトリウム空間が設けられてます。
南東側から見た様子です。
北東角のメインエントランス付近の様子です。
ガラス越しに見た内部の様子です。京町堀に建ち並んだ蔵に着想を得た木組みのデザインが見て取れますね。
アトリウム空間は思ったよりもコンパクトで、コートヤード大阪本町と同じぐらいでしょうか・・?
北側から見た様子です。
最後は北西側から見た様子です。
2022年6月の様子
現地の様子です。養生ネットが取り払われ外装が姿を現し始めていました!
真正面から見た様子です。一般的なビジホよりも窓ガラスが大きく、それなりのグレード感がありそうな雰囲気です。
ただし、ビル全体で見ると最近のビルらしいプレハブ感があるイマドキの建物でした。
そんな中、北東角にはクラシカルな飾りが取り付けられていました。旧ビルの飾りをモチーフにしているのでしょうか?
北側壁面を見上げた様子です
仮囲いの外から見た内部の様子です。
最後は北西から見た様子です。
大正時代に建てられた京町ビルの跡地ですね。