【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

『大鳴門橋自転車道設置事業』「鳴門の渦潮」を眼下に望む大鳴門橋の橋桁空間に自転車道を整備!四国新幹線整備までの暫定利用【2027年度完成予定】



大鳴門橋自転車道設置事業は、徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市を結ぶ大鳴門橋(全長1629m)の橋桁空間に自転車道を整備する計画です。本州・九州と四国をつなぐ「四国新幹線」の整備を想定して設けられた空間を利用して自転車道を設置、近年ブームとなっている「サイクルツーリズム」で地域振興を図る構想で、来県するサイクリストの拡大を狙っています。完成すれば「鳴門の渦潮」を眼下に新幹線に代わって自転車が駆け抜けることになります。

【出展元】
→建設工業新聞>徳島県/大鳴門橋に自転車道整備へ、23年度予算案で詳細設計費計上
https://www.decn.co.jp/?p=150079
→朝日新聞>徳島県の新年度当初予算5028億円 2年連続で県税収入増
→徳島県>R1高規 大鳴門橋自転車道等設置に関する整備手法等検討業務特記仕様書

 

 

 



大鳴門橋は3径間2ヒンジ補剛トラスつり橋で1985年開通。上部に6車線の自動車専用道路、下部に新幹線規格の鉄道を備えた2階建て構造で、現在は道路単独の4車線で暫定供用されています。新幹線は実現の見通しがたたない状況下、2017年頃に自転車道のアイデアが浮上。徳島・兵庫の両県と橋の管理会社が模型による実験を行い、安全性を確認していました。

 



自転車道は、橋下部1629mと両県のアプローチ区間170m(徳島側100m、兵庫側70m)を合わせた全長1799mを計画。幅員は標準部で4mで、うち自転車は2.5m、歩行者は1.5mの通行空間を確保。2023年度に着工、2024年度から3年間で自転車道本体の床版・防護柵の製作、設置工事を行い、2026年度から2年間で橋の途中にある観光施設「渦の道」の施設改修や設備工事を実施、2027年度の完成を目指す計画です。総事業費は約58億円を見込んでいます。

 

 



橋を活用した自転車道の先例として、愛媛県―広島県の「しまなみ海道サイクリングロード」(約70km)が、瀬戸内海の島々の眺めが人気を集めており、大鳴門橋の自転車道も地域活性化の起爆剤に、との期待が高まります。

徳島県知事は、2022年10月の県議会で「自転車道を世界中のサイクリストと徳島を結ぶ『夢の架け橋』とし、地方創生につなげたい」整備方針を表明。政府は「サイクルツーリズムの推進による観光立国」を掲げており、全国78か所でモデルコースを指定。淡路島を1周する「アワイチ」もその一つで、淡路島の観光業者は「相乗効果で観光客が増える」と歓迎しています。大鳴門橋は眼下に望む渦潮が魅力で、開通後は、多くのサイクリストを引きつける事になりそうです。

1 COMMENT

くぼけん

これはええなあ。あとは本州~淡路島のルートやなあ。船がいいなあ。昔なら弁天ふ頭から洲本か津名か・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です