JR仙台駅東口再開発計画

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JR仙台駅東口再開発計画は、仙台駅2階の東西自由通路を再整備し、駅ホーム上に商業施設棟を2棟、東口にホテル棟などを建設する大規模な駅舎再整備計画です。南北自由通路の各幅工事は2013年3月27日に起工式が行われる予定で、工事費は28,7億円。通路は現在の幅6mから16mに拡幅、3階相当の吹き抜け構造なり、仙台市中心部のアーケード街と同規模の広い空間が確保されます。屋根はガラス張りにし、通路の中央には樹木を配置して「杜の都」らしさを演出する計画です。

また、商業施設は自由通路を挟んた、ホーム上に大規模な人工地盤を設け南棟(地上6階)北棟(地下1階、地上4階)の2棟が建設されます。入居テナントは未定ですが、エスパルなどとの連動も視野に北棟は2階に東口初の在来線改札口を新設し、4階に保育園など子育て支援施設も整備する。

ホテル棟は地上14階、地下1階で客室数280室の規模となります。仙台駅西口にある同規模のホテルメトロポリタン仙台の別館と位置付けで、宴会場がない宿泊特化型のホテルとなります。ホテル棟は2014年春に着工、17年春の完成予定です。


※八乙女人さんから情報を頂きました。ありがとうございました<(_ _)>



【参考記事】
福岡(JR博多シティ)
札幌(JRタワー)
京都(京都駅ビル)
名古屋(JRセントラルタワーズ)

岡山駅橋上駅舎※大規模な橋上駅舎化による中心駅活性化の先駆け的な事例









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こちらは少し前の写真ですが、既存の
在来線連絡コンコース跨線橋の様子です。この跨線橋の南側のホーム上の空間に大規模な商業施設が建設され、同じ2階レベルで平行する東西自由通路が大幅に拡張されます。











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JR東日本仙台支社のプレスリリースからお借りした拡幅後の東西自由通路の様子です。ホーム上に設けられる東西自由通路は幅16m、3層吹抜けの大空間となります。 ・自然光を活かすガラス大屋根とソーラーパネルが設置 され、通路には緑をつなぐシンボルツリーやプラントポットが設置されます。また、東西自由通路の南北にはそれぞれ商業施設棟が建設されます。南棟が地上6階、 北棟が地上4階  地下1階で、自由通路(幅員 16m) を含む延床面積は43,000m2 の規模となります。











  

こちらは東西自由通路の断面図です。仙台駅をズバッと輪切りにして見た感じですね。この断面図を見ると、仙台駅西口に広がるペデストリアンデッキから中央コンコース、東西自由通路、東口に至るまでフラットな歩行導線が確保されており、駅の東西の回遊性が飛躍的に高まりそうですね。東西自由通路と南・北商業施設棟は2013 年 3 月下旬 に着工、2016 年春頃に完成する予定です。 











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さらに仙台駅東口には地上14階 、地下 1階、 延床面積約 14,000m2のホテル棟が建設されます。ホテル棟のフロア構成は1・2階が商業施設、3・4階はレストラン・ホテルフロントロビー、5~14階 が客室で客室数は約 280 室の規模となります。ホテルのグレードですが仙台駅西口にある同規模のホテルメトロポリタン仙台の別館との位置付けで、宴会場がない宿泊特化型のホテルとなるそうです。









こちらは東側の立面図です。図の真ん中に描かれているのが東西自由通路です。
 ホテル棟は商業施設の北棟の東側、仙台駅東口に建設されます。2014 年春着工、2017 年春にオープンする予定です。










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最後は少し前の写真ですが仙台駅東口付近の様子です。今回のプレスリリースでは具体的に触れられていませんが、仙台駅の再整備計画ではホテル棟の北隣に業務棟が建設される予定となっています。業務棟は地上13階、地下1階、高さ約60mの規模で。オフィスや多目的ホールが整備されます。


いよいよ動き出した仙台駅の再整備計画。拡幅される東西自由通路に面して整備される2棟の大規模な商業施設やホテル棟が完成する仙台駅は、仙台の新しい核として確固たる地位を築く事になりそうです。大都市のJR中心駅に巨大商業施設が誕生し、既存の商業地の地位を脅かす構図はまず京都駅が口火を切り、その後名古屋、札幌、福岡へと続く大きな流れとなりました。仙台の中心商業地は一番町仙台駅周辺の2極構造が基本で、この2極を結ぶアーケード街「中央通り」が加わり中心商業地として機能しています。仙台駅の再整備計画の完成後は両地区の地区間競争が激化する事になりその動向が注目されます。