富山市西町南地区市街地再開は、総曲輪通り南地区へ移転した大和百貨店の跡地で行われている再開発計画です。再開発施設の規模はS造地下1階地上10階建て、延べ約2万6700㎡の規模で、富山第一銀行の業務床、市の公益施設となるガラス美術館、図書館、公文書館、駐車場などが整備されます。建築の外観は、富山市の東西方向の景観軸である立山連峰や、高層建物が並ぶ西町交差点の都市景観・スカイラインに配慮しており、各用途の個性を石、ガラス、アルミによる異素材の組み合わせにより表現します。重厚感を継承した象徴的なデザインと市民に開かれた開放的なデザインの両立と融合を意図しています。また、数多く大きな孔(テラス)を設けることで内外の空気や雰囲気が感じられる、街と一体になったデザインとしています。
【過去記事】
→富山大和跡地の再開発「西町南地区市街地再開発」の建設状況 14.06
→富山大和跡地の再開発「西町南地区市街地再開発」が始動、総事業費178億で14年度末完成へ!
【スペック】
名称:富山市西町南地区第一種市街地再開発事業
所在地:富山市西町、太田口通り一丁目、上本町の各一部
階数:地上10階、地下1階
高さ:
構造:鉄骨造
杭・基礎 :—
主用途:美術館、図書館、銀行、駐車場、外向店舗
総戸数:642戸
敷地面積:4,145㎡
建築面積:3,400㎡
延床面積:26,700㎡
建築主:西町南地区市街地再開発組合
設計者:アール・アイ・エー・隈研吾建築都市設計事務所・三四五建築研究所JV
施工者:清水建設・佐藤工業JV
総事業費:約178.5億円
着工:2013年5月
竣工:2014年度末(予定)
設計は、アール・アイ・エー・隈研吾建築都市設計事務所・三四五建築研究所JVが担当。自然素材を生かした建築や、格子を多用したデザインが特徴的な作品を手がけてきた隈研吾さんが参画しており、この再開発施設の外観も同氏のテイストが感じられるデザインとなっています。
低層部の様子です。前回の撮影から約2ヶ月振りの取材でしたが、前回に比べると低層部や塔屋など細部の工事が進んでおり外観の完成まであと一歩といった感じでした。
北西側から見た、「西町南地区市街地再開発」の様子です。
最後は、ビルの裏側にあたる南側から見た、「西町南地区市街地再開発」の様子です。