本町ガーデンシティテラス (仮称)安土町3丁目ビルは、高度経済成長期の1966年に竣工した御堂筋安土町ビル(旧称:住友生命本町ビル)を建替える再開発計画です。新ビルは地上19階、塔屋1階、地下2階、高さ88.58m。1,410㎡の敷地に延床19,086㎡のオフィスビルが建設されます。建築主は積水ハウス、設計を大林組が担当。2020年9月に着工し、2023年3月の竣工を予定しています。
不動産情報サービスのofficil(オフィシル)の物件ページに「(仮称)御堂筋安土町ビル」が掲載されており、新ビルの外観イメージが明らかになりました!
【出展元】→三幸エステート>(仮)御堂筋安土町ビル建替計画 (中央区・大阪府) 物件詳細
→officil(オフィシル)>(仮称)御堂筋安土町ビル
【過去記事】
→御堂筋安土町ビル解体工事の状況 20.03
→御堂筋安土町ビル解体工事の状況 20.01
→御堂筋線本町駅1号出入口が一時閉鎖、積水ハウス保有の「御堂筋安土町ビル」の建替えは2022年6月頃に完成か?
→御堂筋安土町ビルのテナント退去が完了。建て替え再開発計画などの続報に期待!

中層階の断面図です。御堂筋側には緑化されたバルコニーが設けられる様子です。
計画概要

計画名称 | (仮称)安土町3丁目ビル |
所在地 | 大阪府大阪市中央区安土町3丁目14番3 |
交通 | 大阪メトロ 御堂筋線 本町駅 徒歩1分 |
階数 | 地上19階、塔屋1階、地下2階 |
高さ | 88.88m ※当初計画では88.58m |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
杭・基礎 | |
主用途 | 事務所・店舗 |
敷地面積 | 1,410㎡ |
建築面積 | 1,070㎡ ※当初計画では1,074㎡ |
延床面積 | 19,106㎡ ※当初計画では19,086㎡ |
容積対象面積 | 16,900㎡ |
建築主 | 積水ハウス |
設計者 | 大林組 |
施工者 | 大林組 |
着工 | 2020年10月 |
竣工 | 2023年03月(予定) |
入居 | |
備考 | 高度経済成長期の1966年に竣工した御堂筋安土町ビル(旧称:住友生命本町ビル)の建替え計画。旧ビルは高度経済成長期の1966年に竣工した、地上9階、延べ床面積:約1.5万㎡古参のオフィスビルで建築主は住友生命、施工は大林組が担当しまた。竣工後53年が経過し老朽化が進んでいた事から建替えられる事になった。建築主は積水ハウス、設計は大林組が担当。御堂筋景観ガイドラインに準拠した高さ50mの軒線を強調したデザインの高層ビルに生まれ変わる。 |
2022年6月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年5月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

北西から見た様子です。かなり高くなっており

南東側から見た様子です。

御堂筋の新景観ガイドラインで定められた、高さ50mを超えた所まで鉄骨建方が進んでいます。

縦アングルで見た様子です。かなり高層ビルらしくなってきました!

近くで見上げた様子です。

最後は南側から見た様子です。
タワークレーン登場までは時間がかかったものの、それ以降は鉄骨建方が早くて“
もうここまでボリュームが出てきた! ”と驚きました(^_^)
この現場にもタワークレーンが登場しました(^_^)
容積率不算入の深い庇のあるバルコニーを50m高さまで持ってきて容積率緩和の緑化も同時に設置するとは考えましたね。細い柱もバブル期にマイケルブレイブスが直訴してから容積率不算入になってます。大阪の強烈な西日を防いで環境負荷を軽減したいいビルだと思います。
ここの地歴は、御堂筋安土町ビル←住友生命本町ビル←住友生命保険本町ビル←住友生命保険本町第1ビル(新築建替え)←祭原商店本店ビル(御堂筋に合わせて新築)←木綿商、器商、金箔商などの商家で、御堂筋側は軒切前は裏長屋。
祭原はもと日本有数の食品加工品卸商で、関西では松下鈴木(伊藤忠食品に改称してOBPに移転、跡地はプラウドタワー北浜)と双璧をなす大手で瓶物が得意で、カルピスの代理店や各ビール会社の代理店を漂流したのち、菱食に吸収され現在三菱食品になっています。
祭原商店本店ビルは銀座新田ビルと同じスパニッシュ様式で同時に竣工し、共に木子七郎設計で新田ビル建替えは旧ビルをイメージ継承したものだったので、リバイバルしてくれないかなと、淡い期待を持っていました。
コロナ禍のなか、いいニュースが続いています。大阪市の転入超過が全国最多になったこと
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHC202RH0Q1A120C2000000/
SBIホールディングスと三井住友フィナンシャルグループ(FG)が株式などの私設取引所を2022年春にも大阪に開設すること
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ed18ff205577cd2cbb4b6a5c43502d729976eeb
いまはコロナ後に備えて力を蓄え、その入れ物(再開発)を造る時期です。
怒涛の御堂筋3連発ですね。こうなると、ヒューリック 心斎橋PJの再開発計画を早く知りたいです。淀屋橋のツインビルなどを含め、御堂筋が北から南まで音を立てて高層化、近代化して行く姿を私たちはいま目撃しています。
いいデザインですね、竣工が待ち遠しいです(^_^)
無事に着工しました。
https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/200908700007.html
“ 安土町3丁目ビル新築 大林組で着工 ”(建通新聞) 大林組の設計・施工で8月末に着工。
図面を確認してみましたら
オービック御堂筋ビル
階高 オフィス:4.3m ホテル:3.4m
天井高さ オフィス:3.0m ホテル2.7m
三菱UFJ銀行大阪ビル
階高 オフィス:4.4m
天井高さ オフィス:2.85m
淀屋橋東京海上日動ビル
階高 オフィス:4.0m
天井高さ オフィス:2.8m
(仮称)安土町3丁目ビル CAD化して検証
階高 オフィス:4.2m
天井高さ オフィス:2.8m
のようです。
淀屋橋東京海上日動ビルと(仮称)安土町3丁目ビルは南面に同じような窓面空気取入口があるようなので、垂直水平ダクトで天井裏の懐を浅くしていると思われます。
建物高さは88・58m!
https://www.constnews.com/?p=84244
“ 御堂筋沿いの事務所・店舗ビルは9月にも着工/19階建て延べ約1・9万平方㍍/積水ハウス ”
さきほどのコメントで有形文化時とあるのは登録有形文化財の間違いでした。おわびして訂正します。
高さ制限が、オフィス転出など空洞化の一因だったという意見もありました。取っ払って、スカイラインは凸凹になったけど、ホテルやブランド店が増え、活性化したんと違いますか。また、新しい高層ビルがセットバックして公開空地が生まれ、歩道が広くなったのがよかったです。課題は有形文化時に指定されている古いビルの部分だけ、公開空地がなく、歩道が狭くなっていることです。歩道幅は統一してほしいですね。それと側道の歩道化。東京五輪までに道頓堀橋以南に延ばす計画は五輪延期でどうなったのでしょう。
うーん、もう揃わなくて良いのではないですか?
日本人が憧れたマンハッタンのビル群は全然揃っていませんが、それゆえ北京とか新興の街とは違う味わいを感じます。
御堂筋が大動脈として歩んだ時代はまだまだ高層建築は高根の花で、ならばびしっと揃えて綺麗に見せようというのもアリだったと思いますが、今は世界各国デザイン性の優れたビルがどんどん建築されています。
無理矢理高層にする必要はありませんが、それなりに色んな形の高さも少々不揃いであっても楽しくて良いのではと思うようになりました。
けれども安っぽいビルは嬉しく無いですね。あくまでも御堂筋に相応しい美しく格好の良いビルをお願いしたいです。
大阪市を消滅させることが生きがいの元市長のおかげで、御堂筋はスカイラインが揃わない悪い街並みになりますね。
しばらく見ないうちに、随分とちっちゃくなりましたね!
早く新ビルの建築計画のお知らせを掲示してほしいです( ◠‿◠ )
50mの高さ切り替え地区ですので、募集区画から12階フロアレベルが50mだとわかります。
1階の階高を6~7mとすれば基準階の階高が4.3~4.4mになります。
MUFG大阪ビルの50m切り替えが2層で斜め柱になっていますが、こちらは
50m位置まで4m以上オーバーハングしているのだとわかります。また地下躰体を利用しているのも読み取れます。