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JR東日本が透過型ディスプレー「e-モーションウインドウ」を4月2日から試験搭載、観光列車「リゾートしらかみ」に



JR東日本は2021年2月25日付けのニュースリリースで、青森、秋田両県の日本海沿いを走る五能線の観光列車「リゾートしらかみ」に、車両の窓に天気などの情報を映す透過型ディスプレー「e-モーションウインドウ」を4月2日から試験搭載すると発表しました。

日本初の取組みで、鉄道車両の窓と一体化した透過型ディスプレイを列車に試験搭載し、営業運転をしながら各種試験を実施し、将来的な鉄道車両への搭載を検討します。

透過型ディスプレイは、通常2重になっている車両の窓ガラスの間に、有機ELディスプレイを挟んだ構造で、車窓の景色に表示を重ねることができ、天気や沿線の観光地などの情報を見る事が出来ます。

 

【出展元】
透過型ディスプレイ「e-モーションウインドウ」の試験搭載を実施します

 

 

 



今回の試験搭載は4月1日から始まる大型観光プロモ「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」の一環として行われます。表示コンテンツのデザインはクリエイティブアソシエーション CEKAIが担当し、車外の天候や気温、日没時間などの情報、東北デスティネーションキャンペーンの告知、五能線内の観光コンテンツを表示します。


1:搭載車両位置
リゾートしらかみ 青池編成の 1 号車及び 4 号車展望室の 2 箇所
2:表示開始日:2021 年 4 月 2 日(金)
3:愛称:e-モーションウインドウ(いーもーしょんういんどう)
4:表示コンテンツ
車外の天候や気温、日没時間などの情報
東北デスティネーションキャンペーンの告知
五能線内の観光コンテンツ

 

 


出展:The Beijing News

この技術は、現実の車窓にインターネットなどから取得した別の情報をプラスするAR(拡張現実)の一種と言えます。今回の実験では実装されていませんが、位置情報と連携させて表示を変える事が出来れば、まるでSF映画の様な情報案内が可能になります。

ちなみに中国北京の地下鉄6号線では、窓が半透明の液晶ディスプレイとなった車両の運行が始まっています。実験的に導入されたもので列車の位置・路線網・駅の3D概略図・駅サービス施設の位置が、3Dアニメーションとともに示されています。ディスプレイは韓国LGディスプレー(LGD)が作成した55インチの透明有機ELパネルでmLGDは中国だけでなく世界各地の鉄道会社や車両メーカーなどと協議しており、透明有機ELパネルの拡販を目指しています。

JR東日本のe-モーションウインドウも透明有機ELパネルを使用していますが、国内メーカーでは作れないので、おそらくLGディスプレー(LGD)だと思います。

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