【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

ブルーインパルス、夢洲・大阪万博会場の上空を飛行! みんなが同じ空を見上げ『多様でありながら、ひとつ』という理念が実現した瞬間


2025年7月12日・13日。
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、大阪・関西万博の開催地・夢洲上空を2日連続で飛行しました。1990年の「花の万博」以来、実に35年ぶりとなる大阪での展示飛行。会場に集った人々だけでなく、大阪全体が同じ空を見上げ、心を通わせた2日間となりました。

当初は開幕日の4月13日に飛行が予定されていたものの、悪天候により中止。再挑戦を望む声を受け、ちょうど会期の折り返しとなるこのタイミングでのリベンジ飛行が決定されました。万博の節目と呼応するように、空に希望の軌跡が描かれました。

 通天閣、大阪城、太陽の塔──都市をなぞる飛行ルート

ブルーインパルスは、関西国際空港を午後2時40分ごろに離陸。通天閣、大阪城、太陽の塔、ひらかたパークなど、大阪を象徴するスポットの上空を経由し、午後3時から約15分間、夢洲の上空で精緻な編隊飛行とアクロバットを披露しました。

僕はスペイン館前で“その瞬間”を待っていた

 

展示飛行の開始が近づくと、会場の空気が変わり始めました。大屋根リングの上、広場、パビリオン前。人々の視線が、自然と空へと吸い寄せられていく。僕はというと、なんの根拠もない直感に従って、スペイン館前の階段状広場に陣取りました。空が大きく開けていて、なんとなく「来るならここだ」と感じました。

そして・・・「まもなく、ブルーインパルスが夢洲上空に到達します」という旨の場内アナウンスが響いた瞬間、ざわついていた会場が一瞬静かになり、その刹那、轟音が空を切り裂く。スペイン館の真上から、ブルーインパルスが出現!

予想、的中。思わず「おおーっ!カッコいい!最高すぎる!!」
白い航跡を描きながら、大屋根リングの向こうへ一瞬で飛び去っていったブルーインパルス。まさに“その瞬間”、会場全体が歓声と興奮に包まれました!

その後も続くアクロバット飛行に、誰もが空を見上げ続けました。人生で初めて見たブルーインパルスの展示飛行。感動という言葉ではとても足りない。この日、この空でしか得られない、かけがえのない体験でした。

市街地でも空を見上げた人々がいた


梅田、中之島、新世界、天王寺…。会場に来られなかった人たちも、それぞれの街角で空を見上げていました。SNSには「偶然見えて涙が出た」「上を見たら上空にブルーインパルスの軌跡があって感動した」といった投稿が並び、大阪という都市の“空間そのもの”が共鳴装置のようになっていたことを物語っていました。

理念が可視化された瞬間:「多様でありながら、ひとつ」

ブルーインパルスが大空を舞ったその瞬間、無数の視線が交差し、会場中が同じ空を見上げた。それぞれ異なる場所、異なる立場、異なる日常を持つ人々が、ただひととき、同じ空を見つめて心を動かしました。そこには確かに、大阪万博の理念「多様でありながら、ひとつ」が、言葉ではなく体験として立ち上がっていました。

空に刻まれた記憶、そして感謝をこめて


ブルーインパルスが描いた白い軌跡は、ただ夢洲の空に消えたわけではありません。
あの瞬間、空を見上げたすべての人の心に、かけがえのない“記憶”として刻まれました。それは希望であり、分断された時代に共有された“空の感情”だったのかもしれません。僕たちはあの時間、確かに「ひとつ」になっていました。

本当にありがとう、ブルーインパルス。
あなたたちが届けてくれたこの記憶は、2025年の万博とともに、大阪の未来へと静かに受け継がれて行くことでしょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です