
JR西日本によると、現在381系特急電車で運行している特急「くろしお」に新型特急電車287系を投入、6両編成6本と3両編成5本の合計51両を配備するとの事です。287系は特急「きのさき」「北近畿」などの置き換え用として、4両編成7本(28両)と3両編成6本(18両)の計46両の投入計画が発表されていましたが、今回の特急「くろしお」への投入決定により、JR西日本の特急電車のデファクトスタンダードとなる事が確実となりました。しかし、冷静に考えると、振り子特急である381系を、そうでない287系で置き換えるとスピードダウンにならないのか?という素朴な疑問がわき上がってきました。ですが、高加減速性能と最高速度130km/h化によるスピードアップに合わせて、振り子ほどではないですが曲線通過速度も本則+15kmとなるので問題ないのかも知れませんね。

客室内のイメージです。大阪と富山、金沢などを結ぶ特急電車「サンダーバード」に大量投入されている683系4000番台とほぼ同じデザイン。JR西日本は特急電車の標準化を進めているようですね。でも特急「くろしお」はリゾート感が漂う特急なので、その辺りの演出が欲しかった気がします。ともかく、アーバンネットワークに残る国鉄型の終焉もいよいよ見えて来た感があります。残る国鉄系の最大の巣窟(笑)は環状線となってきました。しかし、ネット上の噂レベルで真相は定かではありませんが、大和路、阪和線のダイヤを現在の20分サイクルから15分サイクルに改め、環状線への直通列車を増発、大和路快速、阪和直通快速を各4本/時、合計8本/時に増発し、乗り入れ車両の増加により国鉄型103系の淘汰を進める、というビックリの車両更新計画もあるようです。いずれにせよ、12月のプレスリリースでなんらかの発表があるので、期待して待ちたいと思います。
特急「くろしお」への新型特急電車の投入
【引用元】→JR西日本プレスリリース-平成22年11月17日11月定例社長会見
特急「くろしお」への新型特急電車の投入についてお知らせいたします。
車両の形式は、特急「きのさき」「こうのとり」などに投入する287系で、基本構造は同じとなります。「オーシャングリーン」をラインカラーにデザインしております。
営業運転開始時期は、全51車両が完成する平成24年7月以降の予定です。

