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関西国際空港 2期工事



昨年夏に関西国際空港の第2滑走路が運用開始されました。その後、貨物便を中心に便数が急激に伸びており、2008年夏ダイヤでは、800便月を越えます。

かつて堺屋氏は国際ハブ空港の定義として・・・

1・完全24時間運用が可能
2・オープンパラレル配置の4000m級複数滑走路がある
3・週1200便、就航都市数100以上のネットワーク
4・国際貨物100万t/年
5・国際線利用客数2000万人/年

と言われていた記憶があります。この条件をすべて満たす国際空港は日本にありません。ただ、関西空港がもっとも近い位置にあります。また、同氏によれば、「関西空港の利用コストは1000便/週を超えるあたり放物線上に下がり、1200便/週を超えれば、シンガポール・チャンギ空港を下回る」との試算もあります。

周辺諸国は国策として空港整備を急ぎ、日本をキャッチアップしています。成田の国際航空貨物取り扱い量はすでに韓国に抜かれ世界1位ではありません。国際線旅客数は香港に抜かれアジア1位ではありません。成田はハードウエアに問題があり、容量の限界に達しているのです。しかも拡張の余地がありません。

関空が担うべき、国内線⇔国際線の乗り継ぎハブ機能は、すでにソウル国際空港に奪われています。関空は日本で唯一本格的な国際ハブ空港の用件を満たすハードを持った空港で、すでに存在しています。国は日本の空港が海運の二の舞にならないように、関空をしっかり育ててほしいものです。


<関空の実力>
1・完全24時間運用が可能 ⇒○ 可能
2・オープンパラレル配置の4000m級複数滑走路がある ⇒○ 可能
3・週1200便、就航都市数100以上のネットワーク ⇒△ 72都市 800便/週
4・国際貨物100万t/年       ⇒△ 80万t/年※貨物施設の容量が限界。至急に2期島への拡張が必要。
5・国際線利用客数2000万人/年 ⇒× 1150万人/年※国策にて、国内乗り継ぎハブ機能をソウルから取り返す必要あり。 



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