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(仮称)本町4丁目プロジェクト(第二有楽ビル、相愛学園 本町学舎D・E棟)建替え工事 現地の最新状況 24.03【2026年3月竣工】


大成建設は、2022年11月15日付けのニュースリリースで、大阪市中央区本町4丁目に所有している大阪第二有楽ビルの建て替えに伴い、隣接する学校法人相愛学園の体育施設等と一体的に建て替えを行う(仮称)本町四丁目プロジェクトの新築工事に着手したと発表しました!

計画は、老朽化したオフィスビルの更新と、隣地の学校施設の更新を一つの複合建築物として建て替える共同化プロジェクトです。新ビルは、約4,400坪の賃貸オフィスと学校の合築となる地上26階建ての高層棟と、約200室の都市型ホテルとなる地上14階建ての中層棟で構成される複合ビルとなります。

 

本計画地は、本願寺津村別院(北御堂)に隣接する、御堂筋本町北地区地区計画区域内に位置しており、大阪のシンボルストリートである御堂筋のデザインガイドラインにおいて、「風格あるビジネスゾーンの形成」や「上質なにぎわいのあるまちなみの形成」等が求められている地区に所在しています。

施設内には、御堂筋のにぎわいを裏通りまで引込む貫通通路や、建物内部から御堂筋へ溢れ出す低層部でのにぎわい施設を整備することで、新たなにぎわいを形成すると共に、歴史ある街並みを継承しつつも、次世代の御堂筋に相応しい施設を目指します。

 



①新たなにぎわい拠点と快適な歩行者ネットワークの実現

計画建物の1階には、御堂筋からのにぎわいを引き込む東西貫通通路を軸として、店舗や地域イベント開催スペース等を配置することで、新たなにぎわいをもたらす空間を創出。大阪メトロ「本町駅」改札に直結する地下1階から、施設内1階をバリアフリー化することで、地下鉄利用者の地上までのアクセスを改善します。

②グローバルなビジネス拠点として最適な環境を提供するオフィス

高層棟10階~25階には約4,400坪(基準階面積約280坪)、最大4分割まで可能なオフィスを提供。大小様々なテナントニーズに応えるとともに、整形で効率的なレイアウトが可能な専有部を有しています。

高層棟では免震構造を採用することで、安心安全な環境をワーカーに提供すると共に、防災備蓄品や最大72時間の非常用発電機を備えることにより、テナントの災害時の事業継続をサポートします。

③御堂筋の多様性を広げる都市型キャンパス整備

高層棟2階~8階は学校法人相愛学園の学校施設として、体育館やトレーニングルームの他、新たな教育の場としてアクティブラーニング機能を充実させた教室を設ける計画。

 

これまでの経緯



先日お伝えした、大阪第二有楽ビルをホテルに建て替える『(仮称)本町4丁目プロジェクト』の続報です!(仮称)本町4丁目プロジェクトは第二有楽ビルに加え、西側に位置する、相愛学園の本町学舎D棟・E棟をセットで建て替える大規模再開発である事が判明しました。

新ビルの規模は、地上26階建て、高さ:124.12m、敷地面積:3,309.00㎡、建築面積:2,557.29㎡、延床面積:45,486.19㎡です。建築主は相愛学園、設計・施工は大成建設が担当。2022年11月に着工し、2026年03月に竣工する予定です。

先に掲示された旅館業施設の概要では、ホテル施設の延床面積が8,241.38㎡、建物延床面積45.486.19㎡と記載されていた為、第二有楽ビル建替え部分の値にしては延べ床面積が大きすぎるので、相愛学園の校舎を含めた全体数値で、学舎部分に複合ビルが建設されるのでは?と推測していましたが、予想を上回る超高層ビル計画である事が明らかになりました。

※複数の読者様からTwitterのDMで情報を頂きました、ありがとうございました!

 

第二有楽ビルはホテル、相愛学園学舎は超高層ビル!



全体計画は御堂筋沿いの第二有楽ビルを地上13階建てホテルに、その西側に位置する相愛学園の本町学舎D棟・E棟を、事務所、学校等で構成された地上26階建て、高さ124mの超高層ビルに建て替えます。

御堂筋に面するホテル棟は、御堂筋から4mセットバック、50m軒線を強調した、新景観ガイドラインに準拠したビルになります。相愛学園本町学舎D棟・E棟跡は御堂筋に面していない為、思い切った超高層化を図る事になりました。

 

計画概要



名称:(仮称)本町4丁目プロジェクト
所在地:大阪市中央区本町4丁目27番11の一部、27番14※地名地番
交通:大阪メトロ御堂筋「本町」駅
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート積層構造、免震構造
階数:地上26階、棟屋2階、地下1階(法規上 地上25階、棟屋2階、地下2階)
高さ:124.12m
主用途:学校、事務所、ホテル、物販店舗、飲食店、駐車場
客室数:客室数209室(総定員428名)
敷地面積:3,309.00㎡
建築面積:2,557.29㎡
延床面積:45,486.19㎡(ホテル施設:延床面積 8,241.38㎡)
容積対象面積:41,693.96㎡
建築主:相愛学園
設計者:大成建設
施工者:大成建設
着工:2022年11月15日
竣工:2026年03月31日
開業:2026年07月01日 ※ホテル

立面図・配置図



建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。ホテルと相愛学園側は分離しており2棟構成となります。

 

 


同じく配置図です。

 

旅館業施設の概要

2024年3月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年12月だったので、約3ヶ月ぶりの撮影です。


敷地東側の様子です。このあたりには地上14階建ての中層棟が建設され、『ソラリア西鉄ホテル大阪本町(仮称)』が209室の規模で進出します。


計画地中央付近の様子です。


敷地西側の様子です。このあたりに約4,400坪の賃貸オフィスと学校の合築となる、地上26階建ての高層棟が建設されます。


最後は北西側から計画地全体を見通した様子です。

2023年12月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年10月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

 


敷地東側、ホテル棟が建設される部分です。構台が設けられ、掘削工事が行われていました。

 




敷地西側の様子です。写真右奥に超高層棟が建設されます。

 




掘削工事がかなり進んでいます。

 

 


計画地の西側から御堂筋側を見た様子です。

 


最後は撮影ポイントを変えて、セントレジス大阪から見た現地付近の様子です。

2023年10月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年8月だったので約2ヶ月ぶりの取材です。

こちらは御堂筋沿いにあった「第二有楽ビル」跡の様子です。このあたりには地上14階建ての中層棟が建設され、約200室の都市型ホテルが入居します。

 


中層棟と高層棟の境目付近の様子です。



敷地西側、高層棟側の様子です。このあたりに約4,400坪の賃貸オフィスと学校の合築となる、地上26階建ての高層棟が建設されます。

 


敷地西側では蔵文化財調査が行われていました。


北西側から全体を見た様子です。


撮影ポイントを変えて、御堂筋に見た様子です。


最後は南東側から見た様子です。

2023年8月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年6月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。こちらは御堂筋沿いにあった「第二有楽ビル」跡の様子です。このあたりには地上14階建ての中層棟が建設され、約200室の都市型ホテルが入居します。


中層棟と高層棟の境目付近の様子です。

 



敷地西側、高層棟側の様子です。このあたりに、約4,400坪の賃貸オフィスと学校の合築となる、地上26階建ての高層棟が建設されます。

 


高層棟側では埋蔵文化財発掘調査が行われていました。


北西側から見た様子です。


最後は西側から計画地全体を見通した様子です。

2023年6月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2023年4月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

 


御堂筋沿いにある「第二有楽ビル」の様子です。解体工事が進み、地上部分がほとんど無くなっていました!

 

 


北側から見た様子です。左がホテル棟、右が超高層棟になります。

 


敷地西側、超高層棟側の様子です。

 


最後は北西側から見た様子です。工事は着々進行中、といった所ですね!

2023年4月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

 


御堂筋沿いにある「第二有楽ビル」の様子です。解体工事が進み、だんだんと建物が小さくなってきました。

 


こちらは相愛学園側の様子です。

 


北西側から見た様子です。この辺りに高さ124mの超高層ビルが建設されます。

 


杭工事が始まっていました。本格的に掘削するための準備が先行掘削の段階でしょうか。

 


最後は北西側から見た様子です。

2023年2月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年11月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

 

 



御堂筋沿いの第二有楽ビルの様子です。こちらは、地上13階建てホテルに建て替えられます。解体工事が進み足場が少し低くなっていました。地上13階建てホテルに、

 

 


北東側から見た様子です。

 

 



撮影ポイントを変えて、相愛学園の本町学舎D棟・E棟跡の様子です。こちらは、事務所、学校等で構成された地上26階建て、高さ124mの超高層ビルに建て替えられます。

 


北側から見た様子です。取材時には、山留め工事、解体工事が行われていました。

 

 


最後はの第二有楽ビルとの境界線付近を見た様子です。

 

2022年11月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年10月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

 

 


北東側から見た様子です。地下障害物の除去が行われていました。

 


北側から見た様子です。

 

 


最後は北西側から見た様子です。

2022年10月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

 


北側から見た第二有楽ビルの様子です。

 


こちらは相愛学園側の様子です。既存学舎の解体工事がさらに進みました。

 


北側から見た様子です。

 


最後は北西側から見た様子です。

 

2022年9月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年7月だったので、約2ヶ月振りの取材です。第二有楽ビルの全体が解体足場に覆われており、解体が本格化しています。

 

 

 


淀屋橋界隈に比べると御堂筋沿道ビルの建て替えが遅れていた本町側ですが、ここに来て再開発が活発化してきました。

 

 


こちらは相愛学園側の様子です。既存学舎の解体工事が進んでいます。

 

 


北側から見た様子です。大量の解体ガラが見て取れます。


北西側から見た様子です。この辺りに高さ124mの超高層ビルが建設されます。

 


地上に降りて西側道路、北西側から見た様子です。

 

 

 


最後は南西側から見た様子です。(仮称)本町4丁目プロジェクトですが、ホテル棟以外に相愛学園側に複合ビルが建設される事を予想していましたが、まさか地上26階建て、高さ124mの超高層ビルになるとは、本当に予想外で驚きました。この計画に触発されて、本町界隈の御堂筋沿道ビルのさらなる建替え計画が浮上する事を期待したいと思います。

 

 

2022年7月の様子


現地の様子です。既に足場が組まれつつあり解体工事が始まっています。

 

 



東側、真正面から見た様子です。新ビルは地上13階建でなので超高層ビルではありませんが、50m軒線を強調する、御堂筋の景観ガイドラインに準拠したビルになると思われます。

 

 


最後は北東側から見た様子です。

7 COMMENTS

アリー my dear

御堂筋に面した敷地東側のホテル棟の建物躯体が姿を現してました(^_^)

じゅん

ソラリア西鉄ホテル大阪本町https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news20231110_2/main/0/link/23_070.pdf

三刀流

施工が大成建設なんですね。
竹中工務店本社ビルの北と西を囲むようにライバルに工事をされて、社員たちはどうおもうのでしょう。
今こそ本社建て替えの時では?

アリー my dear

再度失礼しますm(_ _)m
御堂筋側のホテルもどこのブランドになるかが気になりますね♪

匿名大阪市民

ikenobo氏と同じことを考えてしまいました。

アリー my dear

おはようございます(^_^)
これは意外な計画でびっくりしましたね!楽しみがまた増えました♪

ikenobo

世界に冠たる竹中工務店のことですから、そろそろ本社・本店の建て替えなんか考えてないのかな。現本社は1965年3月築だそうですよ。

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