阿倍野筋拡幅工事計画は、阿倍野再開に伴いあべの筋の近鉄百貨店前(近鉄前交差点)からあべのベルタ前の阪神高速付近(阿倍野交差点)までの区間の幅員を現在の24mから40mに拡幅する道路改良工事です。
拡幅工事が本格化した阿倍野筋の様子。キューズモール南側から歩道の再整備が始まっています
大阪市は、2012年12月に開催した「阿倍野区将来ビジョン説明会」で「阿倍野筋の拡幅計画に地域の声を反映するために意見を出してほしい」との呼びかけを行いました。この呼びかけに対して、2013年2月にあべの筋に面する各団体や町会等が中心となり「あべの筋魅力づくり協議会」が設立され、3月18日に5つの観点「安全快適」「海外も含めた集客」「道路活用」「道路両側の連携」「シンボリックな道路」で検討した阿倍野筋に関する提案書が市に提出されました。
あべの筋魅力づくり協議会には、地元町会・商店会に加え、あべのキューズタウン、あべのベルタ、あべの二二、東急不動産グループ、きんえい、岸本ビル、近鉄百貨店、近畿日本鉄道などが参加しています。大阪市は今回の地元からの提案を受けて、プロジェクトチームで検討を行うとともに関係先と調整を進めるそうです。
【出展元】→大阪市阿倍野区HP>あべの筋のデザインについてご提案いただきました
こちらは大阪市のHPからお借りしたイメージパースです。あくまで「あべの筋魅力づくり協議会」からの提案なので、100%このまま実現する訳ではありませんが、このパースを見ると拡幅工事完成後のイメージが出来る様になりました。
【出展元】→大阪市阿倍野区HP>あべの筋のデザインについてご提案いただきました
今回の提案書を見て嬉しかったのは、阪堺電車の軌道敷きの芝生帯、緑化、阪堺線のセンターポール化が明確に提案されていた事です。以前から当ブロクでも提案してきた内容が、地元の「あべの筋魅力づくり協議会」からも提案された事で、一気に実現に近づいた気がします。
※路面電車の軌道敷の緑化とセンターポール化についてはこちらの記事を参考にしてください。
→路面電車の軌道敷緑化とセンターポール化
【出展元】→大阪市阿倍野区HP>あべの筋のデザインについてご提案いただきました
キューズモール側から阿倍野ハルカス方面を見たパースです。提案書では、交差点に近い両側に市バスの停留所駅に近い東側に関空リムジンバス乗降場、西側に縦列駐車可能な団体バスの降車帯を設け回遊性を高める外国語を含めた東西統一した周辺案内看板と広告枠や街角インフォメーションボードを設置する事が提案されています。
【出展元】→大阪市阿倍野区HP>あべの筋のデザインについてご提案いただきました
あべの筋から北側を見たパースです。歩行者の横断をしやすく車道幅を必要最小限に、歩行者用信号を長く、横断歩道を広げる、交差点から横断歩道を離す、歩車分離式信号の導入、阪堺電車軌道沿いに歩道を設置、アーケードを活かす、駐輪場の設置、商店街ごとのライティング、バナーによるプロモーション、さらに週末歩行者天国の実施(西側車線のみでクルマの通行)やあべの筋パレード等が提案されています。
いよいよ拡幅工事が本格化してきた、あべの筋。今回の「あべの筋魅力づくり協議会」からの提案の様な、大阪の第三ターミナルとして相応しいシンボリックで魅力的な都市景観が整備される様に、しっかりと基盤整備を進めて欲しいと強く思いました。特に阪堺電車の軌道敷緑化とセンターポール化は絶対に実現して欲しいですね!
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>阪堺電車軌道沿いに歩道を設置
これが素晴らしいアイディアだと思います。少なくとも国内では初の試みとなるのではないでしょうか。
広い道路を横断する時、渡りきれずに中央分離帯に取り残されることがしばしばありますが、ここが
歩道として繋がっていれば、次に信号が変わるまで移動もできます。無理な横断が減り安全性が
高まると思います。回遊性も高まるのではないでしょうか。
歩行者としてはあべの筋が全面的に自動車乗り入れ禁止となるのがベストですが、沿道商店や
周辺の道路網を考えると非現実的です。現実的な範囲で最良と言えるのではないでしょうか。