高岡ステーションビルcurun TAKAOKA(クルン高岡)の建設に合わせて高岡市内を走る路面電車「万葉線」が新駅ビル直下まで延伸されました。延伸区間はほんのわずかですが、地方都市の公共交通活性化策の好事例だと思ったので独立した記事としてご紹介します。
今回の高岡駅新駅ビル建設に合わせて駅前広場が機能的に再配置されました。路面電車の高岡駅はJR駅とは100m弱の距離がありましたが、図の通りステーションビルの1階、JR駅に横付けされる形になりました。
延伸区間の様子です。かつての電停は、写真真中右ぐらいに見える地下道入口付近にありました。
短い区間ですが軌道敷の緑化が行われています。
2階ペデストリアンデッキから見た延伸区間の様子です。芝生用のスプリンクラーも設置されています。
タイミング良く超低床車両MLRV1000形「アイトラム」がやって来ました。アイトラムは、ボンバルディア社の技術提供により、新潟トランシスで製造された岡山電気軌道9200形「MOMO」をベースとする2車体連接の100%低床車で、富山市内を走るLRT、ポートラムやセントラムと同じタイプの車両です。2004年1月から導入が始まり現在は2連6本が配置されています。
万葉線高岡駅に入線するアイトラムはこんな感じで見えます。地方都市とは思えない、何か地下鉄的なイメージですね。
※写真は出発シーンですが記事の流れ上、入線と記載しました。
一新された万葉線高岡駅は2面2線。超近代的な路面電車駅です。
ホームの端から駅入口付近を見た様子です。JR線への乗り換えは、このまままっすぐ歩き、エスカレーターで最短距離でアクセスする事が可能となっています。
隣のホームから見た様子です。壁の隙間からJRの電車が見えており、JRの真横に駅が移設された事が実感出来ました。
驚いたのがホーム上に設置された発車標。なんとフルカラーLED機が導入されていました!
発車標自体のデザインも地下鉄的な感じです。発車時間が2時間ほど開いていますが、撮影日に貸し切り臨時列車が表示されていた為です。万葉線は日中毎時4本、15分ヘッドで運転されています。
こちらはホーム横に設けられた待合室です。メチャクチャ広くで立派です。冬季の高岡は吹雪く事もあるので、必須の設備ですね。
駅ビル直下まで延伸され、面目を一新した万葉線高岡駅。何よりこの近代的な駅設備にビックリしました。また、延伸区間はわずかですが、JR線、路面電車、バス、タクシーを効率的に集約し配置する事で、公共機関の利便性が大きく向上したと思います。
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こういう構造大好きです
路面電車はJRの駅の手前で止まってる路線が多いですが本来こうあるべきだと思います
惜しむらくは新幹線が在来の高岡駅から逸れて建設されたことですね…