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ついに竣工したJRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の状況 〜タカシマヤゲートタワーモール編〜

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JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)は、 JR名古屋駅に隣接する名古屋ターミナルビルを撤去し、その跡地に建設された超高層複合ビルです。地上46階、地下6階、高さ約220m、約260,000m²の規模で、オフィス、商業施設、ホテル、バスターミナ ル等で構成されます。

新ビルは、1階にバスターミナルを集約配置し、2階に名古屋駅と駅北側エリアを結ぶ歩行者通路を設けることで交通拠点としての機能を 強化するほか、隣接する
JRセントラルタワーズと低層棟のほぼすべてのフロアで接続することにより、タワーズと一体性を持たせた利便性の高いビルとなっています。


【過去記事】
ついに竣工したJRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の状況 ~外観編~
JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の建設状況 16.08
JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の建設状況 16.05
JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の建設状況 15.09
JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の建設状況 15.01
JRゲートタワー(名古屋駅新ビル(仮称)他計画)の建設状況 14.09
名古屋駅新ビル(仮称)他計画 13.09
名古屋駅新ビル(仮称)他計画 13.02

名古屋駅新ビル(仮称)他計画 12.05
名古屋駅新ビル計画(仮称)11.09















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JRゲートタワー竣工特集、2回目の今回はゲートタワーのゲートタワー低層階に入居した商業施設「タカシマヤゲートタワーモール」の様子です。

タカシマヤゲートタワーモールには、東海地区初登場を含む全150のショップ集結。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「ビームス ハウス(BEAMS HOUSE)」「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」「ル ドーム エディフィス エ イエナ(Le Dome ÉDIFICE et IÉNA) 」「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPÉ)」「アーバンリサーチストア(URBAN RESEARCH Store)」などのセレクトショップが数多く集結。全150ショップのうち、東海地区初登場は57、名古屋市内初登場は1、名古屋駅エリア初登場は59を予定しており、その規模は名古屋地区随一のものとなっています。














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JR名古屋タカシマヤの売上高は、今後既存のJR名古屋タカシマヤとゲートタワーモールを合算して発表することが決まっています。2016年の年間売上速報では、JR名古屋タカシマヤが1,238億円でした。これにゲートタワーモールの年間売上目標値337億円を合算すると1,500億円を超える事になります。高島屋各店の2016年度の売上高で、1,300億円以上の売上があるのは、高島屋日本橋店・横浜店がありますが、JR名古屋タカシマヤの売上高はこれらを超え、全国の高島屋で最大の売上高となる予定です。また、全ての百貨店の売上高ランキンキングでも、三越日本橋本店(1,683億円)に次いで売上高5位の百貨店に浮上する事になりそうです。












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JR名古屋タカシマヤの勢いは凄まじく、名古屋の主要百貨店が6月1日発表した2017年5月の売上高(速報値、5社6店)で、名駅地区(ジェイアール名古屋高島屋、名鉄百貨店)の合計が栄地区(松坂屋名古屋店、名古屋三越栄店、丸栄)を初めて上回ったそうです。


名古屋地区の百貨店5社6店の総額は前年比6.4%増の331億円で、4カ月連続の増収だった。このうち名駅地区は計164億円と、栄地区の計152億円を10億円以上上回りました。

名古屋駅前の高島屋が再開発で集客力を高めた影響が大きく、従来のジェイアール名古屋高島屋と4月に開業したゲートタワーモールの合計の来客数が512万人となり、単月の来客数として2000年の開業以来過去最高を記録。売上高は35.4%増と大きく伸びたそうです。








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JR名古屋タカシマヤの売り場面積ですが、既存のJR名古屋タカシマヤの売り場面積約55,000㎡に加え、ゲートタワーモールの店舗面積が32,000 ㎡が加わり合計で約87,000 ㎡の規模となります。この売り場面積87,000㎡の規模は、全国3位の西武池袋本店(東京)91,555㎡、4位の松坂屋名古屋店(愛知)86,758㎡の間に位置しており、売場規模的にも全国4位の百貨店となりました。



こちらは現地に掲示されていた2階レベルのフロア案内図です。私は既存のJR名古屋タカシマヤと、新設のモールの売場がベッタリとくっついて、一体的な売場展開になると勝手に思い込んでいたのですが、両店舗は細い通路で連絡通路で結ばれているだけで、ほどんど別館といった感じの作りになっていて驚きました。まあ、2階のべデストリアンデッキで屋外では直結といえる客動線を確保てきているので、駅方面や地下街からの集客は問題無さそうですが、新設の施設なので、売場作りの観点から見ると、ちょっと勿体無い作りだと思いました。











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それでは開業したタカシマヤゲートタワーモールの様子を見て行きましょう!といっても、売場をバシバシ撮影するのはNGなので、センター通路などパブリックスペースのみのご紹介です。















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まずはメインエントランス付近の様子です。こちらはエントランス付近に設けられた大型ルーフの下の様子です。1階から2階の名通路に人を送り込む様になっています。














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開業まもなくだったので物凄い人波でした。















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エントランスを入った所の様子です。














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ゲートタワーのセンター通路の様子です。写真奥がJR名古屋駅、左側がゲートタワーモールのエントランスです。このセンター通路は2階レベルにあり、JRセントラルタワーズ前のペデストリアンデッキからそのままストレートにアクセスする事が出来る他、隣接するJPタワーの商業施設KITTEまで一直線に繋がっている、まさにメイン通路です。












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この通通を付近は3階吹き抜けでゆとりを感じる事が出来ましたが、タカシマヤゲートタワーモールの売場は、かなり詰め込んだ印象でした。エスカレーター前のゆとりが少なく、いきなり各売り場の中に放り出される感覚のせいだと思います。特にビックカメラとGUでその印象が顕著で正直驚きました。限られた売り場面積に可能な限りの売場を詰め込んだ巨大な集積回路の様な店舗造りになっています。これで売れれば、売場面積あたりの売上高(坪単価)凄い事になりそうな売場造りです。












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快進撃が続くJR名古屋タカシマヤ。ついに旧来の繁華街「栄」の売上と「名駅」の売上が逆転してしまいました。広域からの集客が見込める最高の立地に高島屋のブランドバリュー、目新しい専門店街を集めた専門店街が加わった事で、名古屋の百貨店競争では、JR名古屋タカシマヤの一人勝ち状態が続きそうです。




2 COMMENTS

アリー my dear

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大阪におけるヨドバシ梅田というのは、ある種の「怪物」みたいな存在と言えるかもしれないですよね(^_^;)

スライム

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これまで地元で圧倒的なブランド力を誇っていた松坂屋を差し置いて、新参者の高島屋の独断場ですね。
ヨドバシ梅田に通ずるものがあります。

本店との棲み分け云々言っていた松坂屋の経営判断ミスでしょう。
何としてもテナントで入るべきでした。時すでに遅しです。

今後再開発されるという名鉄~近鉄ゾーンの横長新ビルに名鉄百貨店なども取り込まれ、
他の名駅の商業施設が高島屋に一矢報いることができるか?興味深いところです。

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