阪神電鉄三宮駅東改札口は、2007年から始まった同駅の大規模改良工事に伴い新設された改札口で2012年3月20日より供用が開始されました。阪神電鉄三宮駅東改札口は神戸市の南北地下通路と一体で整備され、周辺地下街と地下で接続されており、JRやポートライナーとの乗換えが非常に便利になりました。東改札口と南北通路の開通により、三宮の東側に新たな玄関口が形成される事となりました。
それでは早速、新設された阪神電鉄三宮駅東改札口を見てみましょう。まずは、阪神電鉄三宮駅東改札口が接続する神戸市南北地下通路の様子です。神戸市南北地下通路は阪神三宮駅の改良工事と合わせて中央幹線の地下に整備された地下通路で、さんちか「味ののれん街」の東端とミント神戸を地下1階レベルで結んでいます。地下通路のデザインは、白をベースに要所を黒で締める、都会的でシンプルなデザインとなっています。
改札口の様子です。自動改札は4通路。改札機はオムロン製のUPGの最新型が導入されていました。発車標はフルカラーLED(列車種別部分)と3色表示のLEDがミックスされた、阪神の標準的な仕様の物が設置されています。
改札内の様子です。波打った天井が非常に目を引きます。この波打った天井は、新改札口を含めた駅全体のイメージ「新たな波」を表現しているそうです。暖色系の照明でライトアップされたレンガ調の壁面も良い感じですね。
反対側から見た、東改札口改札内コンコースの様子です。コンコースは東西方向に結構奥行きがあります。
東改札口改札内コンコースの突き当り(東端)にはEVとトイレが設置されています。東改札内には上下線各ホーム(地下2階)とコンコース(地下1階)を結ぶエレベーターが2基 (上下線各1基)、各ホームを結ぶ昇り・降り両方向のエスカレーターが設置されており、バリアフリー化が図られています。
コンコースの突き当りは壁面緑化されており、シンボリックな印象です。無機質で冷く単調になりがちな地下空間ですが、東改札口は、この壁面緑化と暖色系の照明でライトアップされたレンガ調の壁面のお陰で暖かく変化に富んだ空間となっていました。
改札階(地下1階)とホーム階(地下2階)を結ぶ階段の様子です。この箇所は暖色系の照明が採用されており暖かい印象です。
新装なったホームの東側の様子です。この部分は既存のホームを東に延長して新設されました。改札階と同じく白く波を打った天井と、暖色系の照明でライトアップされたレンガ調の壁面の組み合わせたデザインとなっています。
以前の阪神三宮駅からは想像が出来ないほどの変わり様です。写真を撮影したのが4月だったので、線路の切り替えはまだ行われていませんが、2012年6月2日に2番線と3番線の切り替えが行われました。現在は、写真右側の2番線が折返し線に、3番線(写真左)が本線下り線に変更されており、本線と三宮始発の快速急行(三宮~奈良)の乗継ぎ円滑化が実現しました。
ホーム東端の様子です。この辺りはまだ工事中で立入禁止となっていました。
こちらは既存のホームの様子です。この辺りも徐々にリニューアル工事が行われると思いますが、どんな風に仕上げてくるんでしょうか。。。
新たに誕生した阪神電鉄三宮駅東改札口。改札口が西側の1箇所しか無く、さんちか「味ののれん街」は東側で行き止まりになっているなど、非常に使いづらかった阪神三宮駅ですが、東改札口と南北地下通路が出来た事により駅の利便性が格段に良くなりました。今後は、西改札のリニューアル工事が進められ駅全体が機能的に生まれ変わり、神戸の表玄関としての体裁が整う事になります。