南海難波駅で大きな変化がありました。頭端式9面8線の規模を誇る巨大ターミナル駅ですが、その改札口付近に設置されてる発車標が従来の反転フラップ式(いわゆるパタパタ式)から狭縁のサイネージモニタを組み合わせたLCDタイプに置き換えられていました!

新しい発車標は、南海本線側の改札口付近にあった、既設のフラップ式の発車標跡に設置されました。狭縁の液晶モニタ(LCD)4面を組みあせたタイプで専用筐体に格納されています。LCDを組み合わせた大型発車標は近鉄が数年前から採用していますが、南海電鉄が採用した発車標の方が一体感が高く完成度が高い様に見えました。

表示部のアップです。基本的な画面構成は南海が採用しているCIデザインをそのまま映像化した内容となっています。LCDの情報量の多さを活用し多言語表示が充実しています。

こちらは高野線側の表示部のアップです。先日ご紹介したJR天王寺駅の発車標と比べると専用什器の外枠に「高野線」「南海線」などの固定情報が表示され、画面内は発車案内関連の情報のみを表示している為、非常に視認性が高いです。

こちらはJR天王寺駅に導入されたLCDタイプの発車標です。こちらに比べると南海の発車標の完成度の高さが分かります。

真横から見た様子です。発車標の薄さに驚きました!サイドパネルは駅の柱と同じ白乳色のガラスの化粧パネルが取り付けられています。

背面から見た様子です。背面と天井付近はまだ工事中でした。

こちらは高野線側で稼働中のフラップ式(一部LED)の発車標です。新型と比べると時代を感じさせる気がしました。ただ、天井部の化粧パネルが取り外されている為、近々こちらも新型に置き換えられると思います。

各ホームの発車標もLCDタイプに交換され、イメージが一新されました。

表示部の様子です。内容がとても作りこまれており、従来のフラップ式とくらべても全く違和感を感じさせない所が凄いです。当然ですがとても見やすいです。空港行は飛行機のアイコン、サザンのロゴマークなど、LCDの特性を活かしたグラフィカルな表示が楽しいです。また、停車駅や駅ナンバリング、乗車位置もキッチリと表示されており、全体的に画面の完成度がかなり高いです。

専用の収納BOXには固定表示が印刷されており、モニター部は発車案内情報のみ表示させている為、方面別の視認性が高まっています。

発車標の側面は改札口付近の大型発車標と同じく白乳色のガラス化粧パネルで装飾されていました。
ちなみに、近鉄のLCDタイプの発車標も専用の収納BOXに入っています。

改札口前の様子です。トロリーバッグを持った外国人旅行客で溢れかえっています。関西空港の開港前に思い描いていた未来がついに現実になりました。



