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次世代スーパーコンピュータ 10.06


「次世代スーパーコンピュータ」
は、世界最先端・最高性能の計算機システムを目指した国家プロジェクトで、2007年3月神戸ポートアイランド第2期地区に立地が決し、2012年の完成を目指して(独)理化学研究所によって整備が進められています。写真はポートライナーの車内から撮影しました。





        

建設地はこのあたり。ポートアイランド第2期地区、「ポートアイランド南駅」の南西、徒歩約3 分のところです。新交通システム、ポートライナーを使えば神戸空港から約3分、三宮から約14分という非常に交通至便な立地です。また、神戸医療産業都市構想の中核施設群から約500m圏内という近接した位置に整備されいる為、中核施設群をはじめとするライフサイエンス分野の研究者と、計算科学分野の研究者との交流の促進や、ライフサイエンス研究の連携により、今後、神戸医療産業都市構想の進展にも大きく寄与すると期待されています。







        

次世代スパコンは「10ペタ」フロップス級(=1秒間に1京回(=10,000兆回=10の16乗回)の計算処理)の性能を達成する事を目標に開発されています。この卓越した演算性能により、従来は莫大な時間を要した、複雑なシミュレーション実験を短時間で行う事が出来る様になります。

具体的な活用例として‥‥

1、ライフサイエンス(新薬の開発、治療・診断技術の開発)
2、ナノテクノロジー(新物質の設計、酵素・触媒反応の解明)
3、ものづくり(自動車・航空機の安全設計等、迅速な新製品開発)
4、防災対策(地震動予測、津波被害の予測)
5、地球環境予測(気候変動予測、エルニーニョ現象の影響予測)
6、航空・宇宙(ロケットエンジン設計、航空機開発)
7、原子力(原子力施設丸ごと解析)
8、天文・宇宙物理(宇宙の創成過程解明、銀河・惑星の形成過程解明)

などが上げられます。それぞれの分野の複雑な演算処理を要するシミュレーション実験が高速で行える様になり、新技術開発等に威力を発揮する事が期待されています。






        

現地レポートに戻ります。この建物は「研究棟」。外観は市松模様のガラス張りで相当凝ってます。そしてカッコイイ。そして写真右側には謎のコンクリートの塊が。。。







        

このサイバー感満点のコンクリートの塊、「熱源機械棟」です。ここにはスパコンを冷やす水や空気を循環させる大型機械が設置されています。パソコンで例えると電源と水冷キットといったところでしょうか。。。ちなみにこの次世代スパコン、施設全体で1カ月で最大2万1600メガワット時の電力を消費するそうです。これは標準的な家庭7万2千世帯分!に相当します。消費電力も桁違いですね。。






        

こちらは「計算機棟」。この中に次世代スーパーコンピュータが設置されます。ちなみに内部はこんな感じになっています。サッ、サイバー!!





        

RAICS?





        

最近、技術立国「日本」が自信を喪失している様に感じます。このスパコンで久しぶりに世界最速の座を米国から奪取して一矢報いて欲しい所です。さらに今後は、この卓越した演算処理能力を誇るスパコンを各分野で最大限に活用し、将来の日本を引っ張る新しい技術革新の創出に繋げていって欲しいと思います。



2 COMMENTS

ろんぐ

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>ひでゆき さま。
鋭い指摘ですね?。僕も地図を見て「あれれ??」となりました。確かに地図の上が「北」でないと違和感があります。。

ひでゆき

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直接内容とは関係ないのですが、2枚目の写真の地図は北が下なんですね。
最近ちょくちょく見かけますが、ぼくは逆に分かりづらくて困惑してしまいます。
やはり地図は北を上にしてもらいたいと個人的に思っています。

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