三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱 UFJ リースの 4 社は、2021年1月25日付けのニュースリリースで、 大阪市北区堂島浜一丁目に計画している「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」の概要を発表しました!計画は既存の「大阪三菱ビル」が持つ地域性、歴史性を踏まえ、周辺の 水辺空間と一体となった水都大阪の新たなランドマークを目指し、地上 32 階、延床面積約 66,000 ㎡の オフィス・ホテル主体の複合ビルへ建て替えられなす。この計画は、2020年 4月に都市計画決定を受けており、新築工事着工は 2021年10月、竣工は 2024年 4月の予定です。
【出展元】 →大阪堂島浜タワー公式HP →「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」について
高層部の最高限度は147m
都市再生特別地区の区域はこんな感じです。同じブロック内にある専門学校などを集約した開発とはなりませんでしたが、高層部の最高限度147mは予想外でした。
大阪市は2020年1月30日に、大阪都市計画都市再生特別地区の変更案を公示し、大阪三菱ビルがある「堂島浜1丁目地区」約0.5haが追加される事が明らかになりました。建築物の容積率の最高限度は1600%に引き上げられ、高さの最高限度は高層部147m、中層部が81mとなります。
【出展元】 →大阪都市計画案の公衆縦覧及び意見書の受付を実施します
計画概要
 
| 計画名称 | (仮称)大阪三菱ビル建替え計画 | 
| 所在地 | 大阪市北区堂島浜一丁目 1-5(住居表示) | 
| 交通 | 京阪中之島線「大江橋」駅 徒歩 2 分 大阪メトロ・京阪本線「淀屋橋」駅 徒歩 4 分 | 
| 階数 | 地上 32 階 地下 2 階 塔屋 1 階 | 
| 高さ | 147.00m | 
| 構造 | S 造、地下一部 SRC 造 | 
| 杭・基礎 | |
| 主用途 | 事務所(3~15 階) ホテル(17~31 階) 店舗(1、2 階) 駐車場(地下 2 階) | 
| 客室数 | 548室 想定定員数1698名 | 
| 敷地面積 | 3,571.88 ㎡ | 
| 建築面積 | 2,550.00㎡ | 
| 延床面積 | 67,000.00㎡ | 
| 容積対象面積 | 57,150.00㎡ | 
| 建築主 | オーエム4特定目的会社 三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、 MULリアルティインベストメント社※三菱 UFJ リースの100%子会社 | 
| 設計者 | 三菱地所設計・竹中工務店設計監理共同体 | 
| 施工者 | 未定 | 
| 着工 | 解体工事着工:2020年 2月 15日 2021年 10月15日(予定) | 
| 竣工 | 2024年 4月14日(予定) | 
| 開業 | ホテル:2024年7月(予定) | 
| 備考 | 
基準階面積約1,760㎡の高規格オフィスを整備
施設や健康増進施設、運動支援施設の整備を予定。16階には御堂筋を北から南向きに一望できる「眺望テラス空間」が設けられます。また、計画地南側の堂島公園は再開発に合わせて再整備され、働くだけの場所ではなく、都市型のライフスタイルを 支援する付加価値の高い環境を提供し、ポスト・コロナ時代におけるWell Being(健康、快適、便利) なワークプレイスの提供を目指します。
カンデオホテルズのフラッグシップホテル(548室)が出店
高層階に位置するホテルゾーンには、カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントのフラッグシップホテルが出店します新ビルは、新たな働き方や唯一無二の体験を提供することで、周辺エリアの魅力を更に高めるとと もに、大阪の国際競争力強化に貢献すとしています。
新ホテルの施設名称は、カンデオホテルズ大阪堂島浜(仮称)。客室数は548室でかなりの大型ホテルとなります。客室は 18 階~31 階に位置し、全ての客室から大阪市内の素晴らしい眺望が楽しめます。また最上階(31 階)のルーフトップにはスカイスパ(露天風呂)を設け、南側に広がる大阪市内の夜景を一 望できる空間が演出されます。
マリオット系のホテルの予想はハズレ
オーエム4特定目的会社=Osaka Mitsubishi 4(4社)の略で
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) April 3, 2020
開発に関わる三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、MULリアルティインベストメントの事だと思われます。
御堂筋沿いの大阪三菱ビルを売却/特定目的会社が取得/三菱UFJ銀行 https://t.co/N6GQQuHSq9 @@constnews_infoさんから
少し前えのニュースリリースですが、「建設ニュース」は三菱UFJ銀行が、「大阪三菱ビル」の不動産信託受益権を、「オーエム4特定目的会社」に売却したと伝えました。オーエム4の名称を見て、これはOsaka Mitsubishi 4(4社)の略で開発に関わる企業体を現していると思いました。
現地に掲示されていた掲示板には三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、MULリアルティの4社が記載されてました。積水ハウスはマリオットインターナショナルと蜜月関係にある為、この計画の上層階にマリオット系のラグジュアリーホテルが進出する可能性が高い・・・と予想しましたが、これは外れました!
16階に御堂筋を一望できる(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリーを設置

令和元年度 第5回大阪市都市計画審議会 会議録内に、(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリーや、船着場の整備等の記述があり、新ビルの中層階に展望施設が導入され、南側の堂島公園から繋がる場所に船着場が整備される事があきらかになりました。
新ビルの中・低層部には高規格オフィスの導入が予定されており、ホテルとの切替え部分(中間階:16 階)に、大阪の観光・文化の発信等を行う、(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリーが整備されます。ギャラリーでは、例えば大阪の都市の模型を展示するなど、大阪のまちづくりや歴史の紹介等を行います。また御堂筋や中之島、阪神高速道路など、大阪のダイナミックな都市景観を一望できる展望機能を持ち、新たな新名所となることが期待されます。
【出展元】
→令和元年度 第5回大阪市都市計画審議会 会議録
→大阪都市計画案の公衆縦覧及び意見書の受付を実施します
南側に船着場を整備!

再開発は、敷地南側に位置する堂島公園が含まれています。公園を改修し、水辺が感じられる広場や休憩できる場等を整備するとともに、日常の清掃など、将来にわたって維持管理が行われます。また、堂島川に隣接するという立地特性を生かし、堂島公園からつながる船着場が整備されます。
船着場の活用の方向性ついては、現在、関係機関と協議中です。例えば、本地区とユニバーサルシティポートや夢洲等の臨海部とをつなぐ航路、道頓堀周辺を周回する航路、大阪城周辺とをつなぐ 航路などを想定しており、この実現により、水都大阪の活性化や水辺の 魅力創出を図って行きたいとの事です。
この船着場は堂島大橋の改修により大江橋側とベイエリアを結ぶ航路が開けた事に呼応する計画だと思われます。これにより、USJ〜ほたるまち〜大江橋〜天満橋〜大阪城のラインを繋ぐ最強の観光航路が整備する事が可能になります。2024年6月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年3月だったので、約2ヶ月振りの様子です。

南東側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

少し離れて見た様子です。

南西側から見た様子です。

南側から見た様子です。

頂部付近の様子です。屋上にはホテルの展望露天風呂が設けられます。

反対側の様子です。

新ビルの建設に伴い、新しい船着き場が整備されました。


バリアフリー対策のため、緩やかなスロープが設けられました。かなり距離がありますね。

船着き場を真横から見た様子です。

基壇部の様子です。

公開敷地の様子です。

カンデオホテルズのロゴマークが目立っています。堂島浜は同ホテルのフラッグシップとなる施設です。

フロア構成はこんな感じです。16階には御堂筋を一望できる展望施設が設けられる予定です。

公開空地とコリドーの様子です。

南東角にあるカフェのテラス席の様子です。

正面エントランスと車寄せの様子です。

地下駐車場入口の様子です。

公開敷地を南西から見た様子です。


再整備された公園の様子です。

人工芝+街路樹の組み合わせ。

西側から見た様子です。市道の電柱電線類の地中化は行われていません・・。

船着き場に繋がる階段・スロープが設けられました。

船着き場に繋がる通路の様子です。

公園側から見た船着き場の様子です。

さらに撮影ポイントを変えて、ビル北側の様子です。

商業テナントがオープンしていました。ゴルフ用品メーカー「PING」の路面店です。

ビルの北東側にある、オフィスフロアのエントランスの様子です。

大阪堂島タワーのロゴマーク。

1階ロビーの様子です。

最後はさらに撮影ポイントを変えて、淀屋橋付近から見た現地周辺の様子です。
2024年3月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年1月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

南東側絡みた様子です。基壇部を含め外観は完成状態になりました!

南西側から見た様子です。

南側からみた様子です。船着き場の整備が進んでいます。

南東側絡みた船着き場の様子です。

東側から見た様子です。長いスロープで水面近くまでアクセスします。

近くで見上げた様子です。ついに基壇部を覆っていた足場が取り払われました!

基壇部の様子です。

基壇部を近くで見た様子です。コリドーが設けられており、歩行者目線で見ると、建替え前よりもかなり空間的な「ゆとり」が感じられます。

新ビル前の道路の様子です。共同溝が設置された形跡が無く、残念ながら電柱電線類の地中化は実施されない様です。大阪の都市計画・・・

反対側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

少し離れて見た、新ダイビル(左)と『大阪堂島浜タワー』との並びです。

最後はさらに撮影ポイントを変えて、『大阪堂島浜タワー』と周辺の様子です。
2024年1月の様子

現地の様子です。前回の取材が2023年11月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。

南東側から見た様子です。タワークレーンは姿を消しており、外観は完成状態になりました。

頂部付近の様子です。カンデオホテルのロゴマークが取り付けられました。

近くで見上げた様子です。この計画は旧ビルの解体工事が中々始まらずに気を揉みましたが、着工すると「あっ」という間にここまで来た様な気がします。

北東側からみた様子です

南西側からみた様子です。

南側、真正面から見た様子です。

船着き場が整備される阪神高速の高架下の様子です。

桟橋を設置する柱が姿を現しました!

敷地南側に位置する堂島公園の様子です。改修工事が本格化しています。

公園と新ビルの間の様子です。ここの電柱電線類は地中化してほしいですが、おそらくそのままだと思います。

北西から見た様子です。

基壇部の外壁が少しだけ顔を出していました。

最後は撮影ポイントを変えて、少しはなれた地点から見た様子です。
2023年11月の様子

現地の様子です。前回の取材が2023年10月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

南東側から見た様子です。タワークレーンは全て姿を消しており、外観はぼぼ完成状態になりました。

足元周りの様子です。

少し離れて南東側から見た様子です。

隣接する新ダイビル(写真左:高さ148.5m)との並びです。

南側から見た様子です。

南西側から見た様子です。

今回の取材の中で、最大の変化点は、敷地南側に位置する堂島公園の改修です。計画では、水辺が感じられる広場や休憩できる場等を整備し、堂島公園からつながる船着場が整備される予定です。

浮き桟橋をつなぐ柱が設置されています。

阪神高速環状線の高架下の様子です。

堂島公園と絡めたアングルです。

改修工事が始まった、堂島公園の様子です。

北西から見た様子です。

ビル側と堂島公園を絡めたアングルです。この道路の電柱電線類は地中化してほしいですね。

南西側から見上げた様子です。

北西側から見た様子です。

最後はもう一度、南側から見た様子です。これまで動きがなかった船着き場の工事が始まり、堂島公園がどの様に生まれ変わるのか?とても楽しみになってきました!
2023年10月の様子

現地の様子です。前回の取材が2023年8月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

南東側から見た様子です。タワークレーンが降ろされ外観は完成状態にかなり近づきました!

隣接する新ダイビル(写真左:高さ148.5m)との並びです。

南側から見た様子です。

南西側から見た様子です。

西側から見た様子です。

頂部付近のアップです。

東側から見た様子です。

カンデオホテルズのロゴマークが取り付けられました。

撮影ポイントを変えて、敷地南側に位置する堂島公園の様子です。再開発は堂島公園が含まれており、公園を改修し水辺が感じられる広場や休憩できる場等を整備、日常の清掃など将来にわたって維持管理が行われます。また、堂島川に隣接するという立地特性を生かし、堂島公園からつながる船着場が整備されます。

この場所がどの様に変貌するのか?まだ想像がつきませんね。

南側から見上げた様子です。

最後は北西側から見た様子です。
					

