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竣工した奈良県コンベンションセンターの状況 20.04(外観編・天平広場編)



奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業は、同市の中心部に位置する県有地(県営プール跡地及び奈良警察跡地)を利活用し、奈良での滞在型観光・人々の交流を促進する新たな拠点を創出するため、国内初進出となる国際級ホテル「JWマリオットホテル」の誘致・NHK奈良放送会館の移転と併せて、コンベンション施設をはじめとする交流拠点の整備を行う大規模な再開発事業です。その内、交流拠点事業は、2千人程度が収容できるコンベンション施設、屋外多目的広場、飲食・物販施設、バスターミナル、大型駐車場からなる複合施設となります。正式名称はシンプルに「奈良県コンベンションセンター」に決まりました。

【過去記事】
奈良県コンベンションセンター、奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業整備事業の状況 19.12
奈良県コンベンションセンター、奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業整備事業の状況 19.08
奈良県コンベンションセンター、奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業整備事業の状況 19.04
→奈良県コンベンションセンター、奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業整備事業の状況 19.02
奈良市・大宮通り新ホテル・交流拠点事業整備事業の状況 17.12

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【スペック】
名称:大宮通り新ホテル・交流拠点事業 コンベンション施設等整備事業
所在地奈良市三条大路1丁目662番1、668番、680番3、691番1、691番9の一部、691番15
階数:地上2階、地下2階
高さ:20.12m 
構造:S
杭・基礎 
主用途:集会所・劇場・物販店舗・渡り廊下・バス待合所・バス停留所の上屋・駐車場ゲート上屋
総戸数:
敷地面積:17,555.33㎡ ※開発総面積:24,385.90㎡
建築面積:12,041.11㎡
延床面積:35,128.95㎡(容積対象面積9,546.67㎡)
建築主PFI奈良賑わいと交流拠点株式会社
設計者株式會社オオバ
施工者大林組
着工:2017年07月
竣工:2020年03月
開業:2020年04月

 

奈良らしさを体現する、歴史を未来につなぐ景観計画

 

th_002_20171216124911a20.jpg出典:大宮通り新ホテル・交流拠点事業>コンセプト(PDF)

(1) 天平建築をデザインモチーフとした形態 
 軒の水平線を強調したスカイライン 
・ 東大寺正倉院(校倉造り)を想起させる外壁 
・ 寺社の回廊を想起させる列柱(丸柱)

 (2) 奈良らしさを代表する素材・色等の使用  
・ 奈良県産材の木材 
・ 鉄骨と集成材のハイブリット格子梁 
・ 天平文化の色彩を新たなイメージで表現

(3) 各機能をつなぐランドスケープ計画  
・ 敷地を物理的につなぐ「天平の大路」 
・ 敷地を視覚的につなぐ「万葉の丘」 
・ 在来種を中心とした緑の景観軸を構築

 

 

 

 

2020年4月の様子

追跡取材を行ってきた奈良県コンベンションセンターですが、2020年4月1日にグランドオープンを迎えました!

 

 

 


奈良県コンベンションセンターの配置図です。コンベンション施設は上のMAPの中央付近に位置しています。

 

 

 

奈良県コンベンションセンターは、天平建築をデザインモチーフとした形態が特徴です。軒の水平線を強調したスカイラインや東大寺正倉院(校倉造り)を想起させる外壁 、 寺社の回廊を想起させる列柱(丸柱)など、奈良をイメージさせるデザインが見て取れます、

 

北東側から見た様子です。

 

 

 

公開敷地の様子です。

 

 

 

天井高さ約13mの屋外多目的広場《天平広場》の様子です。

 

 

 

2階から天平広場を見下ろした様子です。奈良らしさを代表する素材・色等が使用されており、奈良県産材の木材 や鉄骨と集成材のハイブリット格子梁などで、天平文化の色彩を新たなイメージで表現しています。

 

 

 

予想以上の仕上がりに感動しました。

 

 

 

コンベンションホール側の様子です。メチャクチャ良い感じです。

 

 

 

天平広場の真ん中には大型のLEDビジョンが設置されています。

 

 

 

LEDビジョンのプロモーション映像がカッコイイ。かなり作り込んでいる印象を受けました。

 

 

 



ついに開業した奈良県コンベンションセンター。新型コロナウイルスの影響により、予定されていた開業記念イベントは延期となり、静かな滑り出しとなりました。観光客は多いが滞在時間が短く消費額が少ない。奈良県が抱える構造的な問題点を解決するための協力な武器が1つ生まれました。この素晴らしいハードウェアを生かす為には、MICEイベントの積極的な勧誘、産官学の連携などソフト面での取り組みが重要となります。

次回は施設内部をご紹介したいと思います。

to be continued・・・

 

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