岐阜市では、中心市街地に位置する岐阜大学医学部等跡地で行われている再開発事業、『つかさのまち夢プロジェクト』の第1期として、(仮称)中央図書館を中心とした複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の整備を進めています。「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、情報を求め、人が集う「知の拠点」として、図書館の枠組みを越えた様々な目的で人が集う、多目的滞在型のくつろぎ空間を目指している複合施設の名称です。
1階の配置図です。図書館の書庫を中心にオープンギャラリーやスタジオ、展示室、レストラン、ホール、テラス等が配置されています。
2階は図書館スペースです。館内には閲覧席・学習席・グループ学習席テラス席など様々なタイプによる約910席が確保されます。また、学びの場として各種講座やセミナーなど魅力あるイベントが開催されるほか、パソコン、インターネットなどデジタル情報機器が提供されるなど、市民が集い、情報に触れ、寛ぎ、触れ合いを楽しめる拠点施設となります。(仮称)中央図書館の蔵書数は、開館時約30万冊からスタートし、将来約90万冊を所蔵する予定です。渦巻形のレイアウトがなんとも斬新です。
2階の天井には大きくうねる11個の「グローブ」が取り付けられます。このペンダントライトの様な「グローブ」はポリエステル系の素材で、三軸織りの非常に軽い立体で素材はグラスファイバーが使用されています。三軸織りは、惑星探査機「はやぶさ」のアンテナなどにも使われているそうです。巨大なペンダントライトの様なグローブは直径8m~15mの大きさがあり、グローブの下は開架の閲覧スペースとなっています。周辺には放射状を描く書架が分類別に並べられます。
ぎふメディアコスモスは、長良川近くの立地を活かし、豊富な伏流水を汲み上げてヒートポンプを用いて熱交換を行います。暖められた空気、冷やされた空気は一階と二階のコンクリートの床の中を流れて、床から輻射冷暖房として使われます。さらに空気は、一室空間の一階、二階をゆっくり循環します。屋根の一番高い箇所は自動開閉式換気口になっており、夏はここから煙突効果によって排気され、冬は換気口を閉ざし、小さなファンで循環させます。グローブの下は、上から光が落ちてきて、明るく、熱的にも一番快適な、居心地のよい場所となります。さらに太陽光のソーラーパネルが置かれ、雨水の排水も利用されます。みんなの森 ぎふメディアコスモスは、自然ネルギーを有効活用した、まさに呼吸する建築となります。
みんなの森 ぎふメディアコスモスを設計したのは、世界的建築家で仙台市でも同類施設の実績を持つ伊東豊雄氏です。今回の図書館施設にはドーム状の木造屋根など斬新な建築工法を採用した、「国内でも例のないような建物」となります。完成後は全国的に注目を集める施設になりそうですね。
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これが図書館ですか!
読みたい本が特になくても行ってみたくなりますね。
デザインだけでなく自然エネルギーを活用しているのがまた先進的ですね。
各地に格好いい建築物が増えてきてうれしいです。