コンパクトシティー型のまちづくりをめざし、地域最大の事業所である事が多い「自治体庁舎」を駅の近くに整備する事例が散見されますが、さらに踏み込んで鉄道駅と一体化した駅ビルの様な市役所が誕生しました!1958年(昭和33年)に建設された旧庁舎は老朽化が進み、洪水時の浸水の懸念されていた為、およそ600m離れた第三セクター・山形鉄道の長井駅に隣接する場所に新築移転する事になりました。
【出展元】
→長井市>新庁舎情報
新庁舎は鉄骨鉄筋コンクリート一部4階建て延べ床面積約8700㎡。敷地面積約15,700㎡北側の半分を占める山形鉄道フラワー長井線長井駅の駅舎を含め、線路に沿って南北約170m及ぶ細長い構造で、駅舎と市庁舎は内部で行き来できます。総事業費約54億円。
幅広い市民の利便性を考慮し、市内7カ所に分散していた市役所機能を集約。市民の利用頻度が高い市民課や福祉あんしん課などの窓口を1階に集め、来訪者がスムーズに流れる動線を志向。またホールや研修室は災害時の一時避難所として活用する事ができます。
山形県長井市役所新庁舎は、全国で初めて鉄道駅と一体化した市役所として建設された非常に珍しい庁舎です。同市では将来の人口減少を見据え、コンパクトシティー型のまちづくりの中核を担う事が期待されています。