近鉄不動産と近畿日本鉄道は、2025年大阪・関西万博に向け、交通結節点となる大阪上本町駅の利便性向上を目的とし、バスターミナル・駅等の整備を実施すると発表しました!
今回の計画では、大阪上本町駅2階バスターミナルの改良を行い近鉄大阪線ホームから2階バスターミナルへの動線が新たに整備されます。また、近鉄バスは、大阪・関西万博の開催期間中、大阪上本町駅と万博会場を結ぶ万博シャトルバスを運行し、夢洲へのアクセス向上を図ります。
【出典元】
→大阪・関西万博会場へのアクセス向上に向けた取り組みについて
1:バスターミナルの改良

ターミナルビル2階のバスターミナルは、美装化を実施し、バス乗り場をアイランド型の3バースに増強され、万博シャトルバス、伊丹空港リムジンバス、貸切バスのりばとして運用します。
2:大阪線ホームから2階バスターミナルへの動線整備

出典:近畿日本鉄道 ※筆者加筆
大阪上本町駅1階の3番線を廃止し、同部分を新たに2階バスターミナルへの通路として整備します。新設通路と地上ホームとの間には新改札口を設け、分かりやすくアクセスの良い動線とします。また、シェラトン都ホテル大阪1階正面玄関付近に出入口を新設。新設通路への動線を整備します。

今回の大阪上本町駅のバスターミナル・駅等の整備については「近鉄グループ中期経営計画2024」において「駅周辺再開発の推進」として位置づけられている重点施策の一環として実施されます。近鉄グループは引き続き、上本町ターミナルの機能向上に向けた検討を進める、としています。
2025年3月の様子

現地の様子です。前回の取材が2025年1月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

長らく改良工事が行われてきましたが、2025年3月21日から新通路および新改札口の供用が始まりました!

改札外から見た様子です。大阪線からバスターミナルやシェラトン都ホテル大阪にメチャクチャ行きやすくなりました。これは革命的な便利さです!

新通路の様子です。同じ近鉄のリニューアルされた駅、あべの橋駅や京都駅に通じるものがあるデザインです。

待合用のベンチが大量に設置されました。

新通路から見た、地上ホームの様子です。最高のトレインビューですね(笑)

新通路の奥に2階に上がるエスカレーターがあります。上り下りがあるので、伊丹空港から帰るときに本当に助かります。

エスカレーターを登りきったところの様子です。

新通路につながる入口はこんなかんじ。

バスターミナルに向かってさらに移動します。歩道がフラット、かつ美装化されて、メチャクチャ快適です。

バスターミナル近くにも待合室がありました。

おおお!なんかSFチックなデザインのバスターミナルが見えてきました・・・。

これが!リニューアルされた!!近鉄上本町バスターミナルです!!!
完成予想パースよりも全然カッコいい。

万博会場行きの2.3番乗り場の様子です。「こみゃく」をあしらった柱がいい感じ。「こみゃく」の汎用性の高さは異常で、このデザインシステムを入れれば、一発で「万博関連」だと認知できます。

LCD2枚を縦設置した発車標の様子です。

新通路が開通&バスターミナルがリニューアルされた近鉄上本町駅。
新通路のお陰で、バスターミナルへのアクセスが革命的に楽になりました。大阪線ユーザーが伊丹空港に行くときは、上本町からリムジンバスに乗るのが最も便利ですね!
2025年1月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年11月だったので、約2ヶ月振りの撮影です。

ホーム端から見通した様子です。防護ネットが取り払われたエリアが大幅に拡大しました!!

ガラス面が延々と続く光景は、なかなか凄いです。

真正面から見た様子です。内部の様子が気になりますね・・。

反対側から見た様子です。

真新しい壁が延々と続いていますが、途中からはガラス面が無くなります。

3番線の奥側から頭端を見通した様子です。

最後はホーム先端付近から工事エリアを見た様子です。
2024年11月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年9月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。

前回の取材時よりもガラス面のエリアが大幅に広がりました。

反対側から見た様子です。

さらにホームの先の方には、新しい壁が姿を現していました。

さらにホームの先の様子です。

防護ネットの内部の様子です。

最後は引き気味で見た、地上ホーム全体の様子です。
2024年9月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年5月だったので、約4ヶ月ぶりの撮影です。

今回取材してみると、防護シートの一部が取り外され、新設されたガラスカーテンウォールが姿を現していました!!

近くで見た様子です。長年にわたり目立った変化がなかった上本町駅で革命が始まりました(笑)

このガラスカーテンウォールの内側は、改札外の通路となります。シェラトン都ホテル大阪のイメージを拡張した、高級感のある通路が作られます。

少し離れて見た、工事中エリアの様子です。

反対側から見た様子です。

ハイアングルで見た、内部の様子です。

撮影ポイントを変えて、ホーム頭端側の様子です。

最後はもう一度、姿を表したガラスカーテンウォールの様子です。完成すると、上本町駅地上ホームから空港リムジンバス乗り場への歩行者動線が劇的に改善されるので、本当に楽しみです!
2024年5月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年3月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。こちらは旧三番線の頭端付近の様子です。以前にあった焼きパスタの「ローマ軒」が閉店し、仮囲に覆われていました。

工事エリアの様子です。仮囲と防護シートに覆われて本格的に工事が始まっていました。

ホームの端の方まで来ました。

振り返るとこんな感じです。防護シートが壁のように見えて、あまり違和感を感じませんでした。

内部の様子です。線路が撤去されていますが、バラストはそのままです。

ホーム先端付近から鶴橋側を見た様子です。重機はここから乗り入れているんですね。
最後は1線少なくなった大阪上本町駅の地上ホームの様子です。
2024年3月の様子

現地の様子です。近鉄は2024年3月16日ダイヤ変更を行い、同日から大阪上本町駅3番線の運用が終了しました。

電車が入ってこなくなった3番線の様子です。

発車標の様子です。3番線側の電源が落とされており、3番線が廃止された事を実感しました。


灯が消えた発車標を見ると、少しだだけセンチメンタルな気分になりました。

床面を見ると、リニューアル工事に向けて、仮囲いの位置が示されていました。

ホームの先端付近まで移動しました。

線路を見ると、簡素な車止め?が設置されていました。



リニューアル工事が始まると、ここが線路だった事も記憶の彼方に消え去ってしまうのでしょう。

最後は豪勢な駅設備を持つ大阪上本町駅地上ホームの様子です。リニューアル後はどんな姿になるのでしょうか?
ここには以前、伊勢湾で採れた海産物を行商人が運ぶためのいわゆる『鮮魚列車』が到着していたのでしたね。もうその列車も廃止されて久しいですが…
これからの変化に注目しています。