京阪ホールディングスは2017年11月7日のニュースリリースで、京阪本線の枚方市駅を「無印良品」を展開する良品計画のデザインでリニューアルすると発表しました。良品計画が駅デザインを手がけるのは今回が初めてです。
京阪グループは中期経営計画「創生果敢」における主軸戦略の1つとして「沿線再耕」を掲げており、駅を中心に沿線の「くらしの価値」を高める事に主眼に置き、沿線を新たにデザインする事に取り組んでいます。その中でも「枚方市及び周辺エリアの再開発」は最重点プロジェクトに位置づけられており、枚方の歴史や地域性も踏まえながら、駅全体の魅力と価値を向上させ、中核市の顔として相応しい駅えと再生する取り組みを行っています。
→京阪ホールディングス>枚方市駅を「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」に(PDF)
今回の枚方市駅のリニューアル計画は、単なる美装化ではなく「新しいまちづくり 駅からはじめます」という沿線再耕の基本的な考え方のもと、「感じ良いくらし」を提案する良品計画をパートナーに迎え、これからの時代の駅に求められる機能なサービスについて、ハードとソフトの両面から検討が進められました。リニューアルコンセプトは「いつも使いたい、一度は1行ってみたい駅」。
リニューアル工事が行われてきた枚方市駅ですが、いよいよ2018年12月15日(土)に2階中央口コンコースがグランドオープンします。上の写真は先週末(2018年12月8日)の様子ですが、ぼぼ工事が終わっていました。
タイル張りだった柱もご覧の通り無垢の木材で装飾され雰囲気が一変しました。
今回のリニューアル工事では、駅構内と商業施設を一体的なゾーンとし、木目調を基本に天井のスケルトン化や一部壁面のガラス化など、開放感のあるシンプルで心地良い空間へデザインが一新されました。店舗内装と正面ファサードは駅コンコースと一体的にトータルデザインされ、新しい買い物空間が演出されています。
改札口付近の様子です。改札内外の垣根が無い、ありそうで無かった空間となりました。まるで無印良品の店舗の中心に自動改札機が並んでいる様な・・・。
改札外から改札内を見た様子です。
同じフロアには無印良品の店舗「無印良品 京阪ひらかた」が先行オープンしました。
枚方市駅中央改札口直結の「無印良品 京阪ひらかた」は売り場面積約 1,460 ㎡。営業時 間 10 時~20 時(年中無休・1 月 1 日は定休日)で、駅コンコースと一体 的にトータルデザインしたもので、新しいお買い物空間が演出されています。
取材時点では中央コンコースの端に仮囲いがあり、内部には大量の観葉植物が置かれていました。12月15日のグランドオープン時には適所に配置されると思います。
中央コンコースを見通した様子です。
無印良品デザインでリニューアルされる事になった枚方市駅。以前にも書きましたが、沿線企業の消失による就業人口の減少や、少子高齢化など、京阪を取り巻く社会環境は厳しい状況です。そんな中で将来に渡って京阪沿線に愛着を持って住み、鉄道を利用してもら得るように、京阪は鉄道を中心に沿線全域を再ブランディングしています。沿線イメージを変え、ブランド力をアップする事は非常に時間がかかる長期的な取り組みとなりますが、京阪は生き残りをかけて、本気でRe:ブランディングを行っています。この枚方市駅駅は、樟葉駅と並んで重要な場所と言えます。
https://www.sankei.com/west/news/181214/wst1812140047-n1.html
『 京阪枚方市駅がリニューアル 』・・・いよいよ明日ですね(^。^)