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竣工した、神戸阪急ビル東館 建設工事の最新状況 21.09


阪急電鉄は2021年春の竣工を目指して「神戸阪急ビル東館 建替計画」を進めています。神戸市営地下鉄(山手線)との乗り換えの利便性の向上や公共的空間の創出を図るなど駅の整備を一体的に行うとともに、阪神・淡路大震災で被災し解体するまで、神戸市民に親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館のデザインを新ビルの低層部に再生する計画となっています。2017年7月3日より新築工事が始まりました。

 
 

「神戸三宮阪急ビル」の開業は2021年4月26日に決定!


阪急電鉄、阪急阪神不動産は2021年127日付けのニュースリリースで、三宮駅前に建設中の「神戸三宮阪急ビル(東館)」および、同ビル内や高架下に展開する商業施設「EKIZO神戸三宮」を426日オープンすると発表しました!


新ビルは、東側の低層部に大きなアーチ窓や円筒形のコーナー部分を配し、長らく市民に親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館のデザインのイメージを継承。
地下鉄との乗換の利便性を向上させるため、阪急東改札口と地下鉄三宮駅 東改札口との間にエスカレーターを増設、阪急東改札口階(2階)~地上階(1階)~地下鉄東改札口階(地下2階)を結ぶバリアフリー対応のエレベーターが新設されました。
地下2階~3階には、東西コンコースの周辺 および駅高架下のエリアに計35店舗からなる商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」が誕生。この うちコンコースの周辺には、地下2階の食品スーパー 「阪急オアシス」など、仕事帰りのほか、観光や ショッピングの合間にも気軽に立ち寄れる物販・サービス店をラインアップ。駅高架下には、飲食店を中心に個性豊かな地元内外の名店を誘致し、エキゾチックで賑わいあふれる新しい 横丁街を形成します。さらに4階~15階はオフィスフロア、 17階~28階には阪急阪神ホテルズが運営 する宿泊主体型ホテル「レムプラス神戸三宮」が開業します。

計画概要



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【スペック】
名称:神戸阪急ビル東館
所在地:神戸市中央区加納町4丁目2番1号
階数:地上29階、地下3階
高さ:約120m
構造:鉄骨造(地下部:鉄骨鉄筋コンクリート造)
杭・基礎 :—
主用途:オフィス、ホテル、商業施設他
客室数:209室(ダブル165室、ツイン41室、ユニバーサル3室)
敷地面積:約7,100㎡(駅高架下範囲等を含む、計画地周辺図の赤線範囲)
建築面積:5,846.73㎡
延床面積:約28,500㎡
建築主:阪急電鉄
設計者:久米設計
施工者:大林組
着工:2017年07月
竣工:2021年春(予定)
開業;2021年4月26日

 

商業施設の名称は「EKIZO 神戸三宮」

 



商業施設の名称は「EKIZO 神戸三宮」に決まりました。名称は国情緒(エキゾチック)が漂う港町神戸に位置する駅(エキ)と一体の施設であるという特性から命名しました。神戸初出店(新業態・関西初出店を含む)の19店舗を はじめ、飲食・物販やサービスなど個性豊かな計35店舗が出店します。

高架下に連なる飲食ゾーンは、「情緒食堂街」がコンセプト。2つのテーマ「グランド&カジュアル」(=都会の高架下というカジュアルな場所で、本物を日常に愉 しむ贅沢)と「和洋混載」(=神戸らしい様々な多様性)のもと、個性豊かな地元内外の名店が登場しま す。そして、お昼から深夜まで、テラスやカウンターで「ワイワイと賑わう、新しくも懐かしい、ごちゃ 混ぜ感のある横丁」を目指します。

東西の駅コンコース周辺を中心とする物販・サービスゾーンは、新たな街の玄関口として都会的かつ 上質な雰囲気や洗練された神戸らしさ、華やかさを印象付ける空間を演出し、女性に嬉しいビューティや スイーツ、カフェなどのこだわりのショップが皆様をお出迎えします。

 

 

高架下を中心とする飲食ゾーン

世界各国のクラフトビールが楽しめる本格的なビアホール「BEER&GRILL コウベビアハウゼ」
大阪・福島で人気の割烹「もう利」の新業態「酒場 酒ト魚ト汝ト私」
神戸北野の人気ビストロ「LE BOOZY」の新業態「新世紀」
兵庫県の地鶏「ひょうご味どり」
「播州百日鶏」が味わえる「KOBE YAKITORI STAND 野乃鳥」
希少な日本酒と旬の食材にこだわった居酒屋「魚のじげん」
伝統をリスペクトしながらも時代にあった新しい蕎麦のスタイルを提案する「スタンド JAPA SOBA HANAKO」
神戸発祥の老舗バー「神戸サンボア」
スペイン王室御用達のショコラトリー「CACAO SAMPAKA KOBE」
アメリカ海軍将校倶楽部の一室の小さな店が起源のドラッグストア「アメリカンファーマシー」

 

 

 

新ホテルブランド「remm+(レムプラス)」が入居



新ビルの高層階には、阪急阪神ホテルズの宿泊主体型ホテル「remm (レム)」をアップグレードした新ブランド「remm+レムプラス)」の名前を冠したレムプラス神戸三宮が入居します。客室総数 209室(ダブル165室、ツイン41室、ユニバーサル3室)で客室は18〜28階に配されています。29階にはレストラン、展望フロアがあります。

レムプラスとは宿泊主体型ホテル「remm(レム)」のコンセプトを継承しつつ、快適性を向上させた新ブランドで2019年12月24日(火)に1号店「レムプラス銀座」が開業しました。「Best for Rest」をキーワードに一人一人のお客様がベストなリラックスタイムを過ごせる様に、ゆったりとしたくつろぎのための、ひと工夫と上質感あふれる内装がプラスされました。

 

低層部に旧ビルの外観デザインを継承



※現地に掲示されてたパネルを撮影しました

1936年(昭和11年)3月に、神戸本線の延伸にあわせて、神戸駅(現在の阪急神戸三宮駅)と一体 で建設された旧神戸阪急ビル東館は、1995年1月の阪神・淡路大震災により被災・解体するまで、60年 近くにわたって神戸・三宮のシンボルとして親しまれてきました。震災後の1995年12月に駅機能の復旧にあわせて暫定的な駅ビルが使用されてきましたが、2017年7月3日に新ビルの建設工事が着工されました。


 

2021年9月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2021年4月だったので、約5ヶ月振りの取材です。竣工後の様子を撮影したくて取材に行ってきました。

 

 



縦アングルで見た様子です。高さ約120mほどのビルですが、周辺に高いビルがない事に加え、縦横比が大きいスリムな形状をしているので数値以上に高く感じます。

 

 

 



頂部付近の様子です。高層階には阪急阪神ホテルズの宿泊主体型ホテル「remm (レム)」をアップグレードした新ブランド「レムプラス神戸三宮」が入居しています。アップで見ると良く解りますが、客室の前にバルコニーが設置され客室が奥まった位置にあり、窓からダイレクトに景観を眺める事ができません。

これは神戸市防災計画指導指針に、60mを超える高層建築物の二方向避難については、居室等を経由することなく、バルコニーから直接、階段室(附室)に到 達できるものとすること。というルールがある為です。

■神戸市防災計画指導指針(該当箇所を抜粋)

第 20 条

建築物の高さが 100mを超える対象物等については、屋上緊急離着陸場等を技術基準に基づき、設置すること。その他の建築物については、技術基準による。 (二方向避難)

第 21 条

火災予防条例第49 条第2項の二方向避難におけるバルコニーの幅員は、車椅子 利用者等の避難を考慮して 80cm以上とすること。2 消防法施行令別表第1(6)項に掲げる建築物及び 60mを超える高層建築物の二方向避難については、居室等を経由することなく、バルコニーから直接、階段室(附室)に到 達できるものとすること。

出典:神戸市防災計画指導指針

 

 



比較の為にご紹介しますが、こちらは大阪の中之島にあるコンラッド大阪の様子です。高さ200mに達する超高層ビルの高層部に位置していますが、神戸の様な全周バルコニーは設置されていません。

 

 

 

 


神戸阪急ビル東館のレポートに戻ります。こちらは旧ビルの意匠が再現された低層部の様子です。

 


撮影ポイントを変えて、南東側から見た様子です。均整の取れた美しいフォルムの超高層ビルはランドマーク性も十分です。

 


東側から見た様子です。ビルの薄さが良く解るアングルです。

 


クラシカルな外観の低層部の様子です。

 

 

 


北東側から見た様子です。このアングルが一番「シュッ」としていると思います。

 


近くで見上げた様子です。

 


西側から見た様子です。

 


最後は南西側から見た様子です。

 

2021年4月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2021年1月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

 

 

 


南東側から見た様子です。

 


頂部付記の様子です。宿泊特化型ホテル「remm+」のロゴマークが取り付けられています。

 

 

 

 


さらに中層部には「阪急 神戸三宮駅」のロゴマークが取り付けられました!

 

 

 


撮影ポイントを変えて、ミント神戸から見た様子です。

 

 

 

 


規模はそれほどではありませんが、かなりカッコイイ超高層ビルに仕上がったと思います。

 

 

 

 


さらに撮影ポイントを変えて、南側から見た様子です。

 

 


東側から見た様子です。

 

 


旧ビルの意匠が再現された低層部の様子です。

 

 


北東側から見た様子です。個人的にはこのアングルが一番カッコイイと思います。

 

 

 


低層部の様子です。素晴らしい出来映えですね!

 

 


最後は北側から見上げた様子です。

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8 COMMENTS

南側の壁面が装飾されていないことから、阪急電車が神戸市営地下鉄と相互直通運転するため、神戸三宮駅が地下に移設された後(何十年先かわかりませんが)、この「神戸阪急ビル東館」の南側は増築されるのではないかと、私も思うようになりました。

笑牛

笑このビルが南に大きく広がることを夢見ています。
現在の計画では旧ビルの再現部である低層部だけを広げる計画のようですが、
中層部含めて広げられる設計になっているように見えます。
ビルの中から電車が出てくる光景、生きているうちに見たい・・・

ぽり

阪急オアシスは地下1階が都市型ミニスーパー。
地下2階がキッチン&マーケットに分かれて展開し、地下2階は地元のテナントと食品専門店からなり、コロナ対応でイートインにテイクアウトを強化した店作り。加えて神戸市と連携して、オアシス内に食のスタートアップを目指す人に2区画厨房1式付いたスペースを用意、今日から募集開始です。第2弾として冷蔵ケース上W12m✕H2.7mをアーティストに表現の場として開放するようです。今後は神戸市と組んで駅ナカや広場等にアートと食からなる新しいショップ造りを目指すそうです。

アリー my dear

おはようございます(^_^)
https://www.constnews.com/?p=91760

“ 神戸三宮阪急ビルが4月26日に開業/オフィス、ホテル、商業の複合ビル/阪急電鉄と阪急阪神不動産 ”

通りすがり

大阪方面からR2で三宮付近を通ると、存在感がメチャクチャあります!!
横に回ると、かなり薄い!と感じますが、デザインと色合いが良く見応え十分です。
特にJR三宮のビルが無く下からの見晴らしも抜群です。

H

ずば抜けて高さが高い訳じゃないですが、比率が良くデザインも個性的なので三宮のランドマーク間違いなしですね
JRの駅ビルにも期待したいです

サジャ

完成予想図のイメージが脳内を席巻しているので別アングルの画像を見るとその存在感に驚かされます。同一アングルでも質感が全く違いますよね。
予想図がしょぼいのかな????
最近そういうのがよくありますね。本物はもっと凄いぞみたいな。
それは喜ばしいですが。
逆だと「・・・なんや、ぺっ・・」。

淀屋

再開発遅れに遅れていますが、やっと第一号のビルが立ち上がりました。待望のオフィス複合ビルですが、ちょっと細身で残念です。
第二号はサンバルと区役所跡の再開発で、三号はJR駅ビル、最終は阪急三宮店となりそうですが、終了までは早くても10年はかかりそうだが、早めて好調な大阪・京都の仲間入りをしてほしいわな。

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