星野リゾートは2019年5月28日付けのニュースリリースで、新今宮駅前に建設する新ホテルの施設名を「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」に決定し6月1日に着工すると発表しました。
当初は星野リゾートOMO7 大阪新今宮の名称でしたが、施設名称がOMO7大阪 by 星野リゾートに変更されました。
「OMO」は、星のや、リゾナーレ、界に次ぐ星野リゾートの第4のブランドで、「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトに、2018年4月にOMO7 旭川(北海道・旭川)、同5月にOMO5 東京大塚(東京・大塚)の2施設が開業。OMO7 大阪新今宮はOMOブランドの3施設目となります。
※最新の現地写真を追加しました!
【出展元】
→「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」着工のお知らせ 着工日:2019年6月1日
→新ブランド「OMO(おも)」誕生。コンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」
【公式サイト】
→星野リゾートOMO
【過去記事】
→ついに着工した星野リゾート「OMO7 大阪新今宮」の建設状況 19.12
→ついに着工した星野リゾート「OMO7 大阪新今宮」の建設状況 19.09
→ついに着工した星野リゾート「OMO7 大阪新今宮」の建設状況 19.07
完成イメージパース
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星野リゾートは2021年11月11日に、建設中のOMO7大阪 by 星野リゾートの施設詳細を発表し、2022年4月22日に開業すると発表しました。施設コンセプトは「ほれてまうわ、なにわ」。誰もが思わず、「これぞ大阪!」と心を奪われてしまう、大阪らしさが詰まった都市観光ホテルを目指しています。
水の都として栄えてきた歴史や文化、大阪商人の気質が生み出す自由闊達で人情味あふれる街の人たち。たこ焼きや串カツなどの定番グルメ。数えきれないほどの独自の文化を育む大阪ですが、定番の観光スポットを深掘りした奥深さ、そもそも知られていないディープな魅力が多く存在します。都市観光をテーマとしたホテルでの滞在を通して、知れば知るほど心を奪われてしまうような大阪の魅力を発信していきたいという想いからこのコンセプトに決定しました。
【出展元】
→「ほれてまうわ、なにわ」がコンセプトの都市観光ホテル~ 「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」2022年4月22日開業
旅の作戦会議が盛り上がる客室
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いどばたルーム(6名定員/59㎡)
ホテルの客室は、8タイプ全436室、広さ29㎡~61㎡が用意され、多様な旅のシチュエーションに合わせて使い分けが可能です。特徴的な客室タイプのひとつが「いどばたルーム」には大阪の代表的な観光スポットが描かれた「OSAKAボード」、その前には大きなテーブルとソファを設えたリビングがあり、ボードを見ながらこれまで観光してきた場所について語りあったり、これからの旅の作戦会議をする事ができます。また、四隅にあるベッドスペースはそれぞれ間に仕切りがあり、プライベートな空間としてくつろげることも特徴です。最大6名が宿泊でき、友人グループや家族で利用する際も同じ空間でゆったりと過ごす事が出来ます。
だんだんルーム(3名定員/29.6㎡)
ほかにも、秘密基地のような2段のやぐら式ベッドスペースが特徴的な「だんだんルーム」や・・・
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OMOハウス(6名定員/61.8㎡)
キッチンやウォークインクローゼットが付いた、暮らすような滞在ができる「OMOハウス」などがあります。これまでのホテルの概念を覆す様な、挑戦的な間取りが多種良用意されています。
ディープな仕掛け満載のパブリックスペース「OMOベース」
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「OMOベース」は、大阪の旅を楽しくするディープな仕掛けが満載のパブリックスペース。全長約85m、高さ5mの開放的な空間には、「ご近所マップ」に加えて、「OMOカフェ&バル」「OMOダイニング」「ライブラリーラウンジ」などがあります。ここでは、イベントに参加したり、読書をしながらくつろいだり、フォトスポットで記念写真を撮影したり、大阪の食文化を堪能したりと、さまざまな過ごし方ができます。大きな窓からは、都会にいながらも四季折々のガーデンエリアの景色を一望できるのも特徴で、いつまでも居たくなる居心地の良いパブリックスペースです。
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OMOベースの入り口の壁面には、大阪の代表的な観光スポットを描いた幅約6m、高さ約4mの「ドでかOSAKAボード」があります。ボードの下半分に描かれた、徒歩圏内のエリアを中心にした半円型のマップが「ご近所マップ」です。スタッフが実際に足を運んで見つけてきた、ガイドブックには載っていないご近所でおすすめのお店やディープなスポットなどがここに掲載されます。
気軽に利用できる「OMOカフェ&バル」、大阪食文化を堪能「OMOダイニング」
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朝食からバータイムまで一日を通して気軽に利用ができるカフェテリア「OMOカフェ&バル」では、大阪おなじみのミックスジュースや、デザート風のたこ焼き「たこチー」などを用意。さらに、大阪の食文化をベースにホテル独自のアレンジが加わったメニューを堪能できるレストラン「OMOダイニング」があります。
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朝食はビュッフェスタイルで提供し、ねぎ焼きやうどんなどの「粉もん」や「出汁」を始めとした大阪の食文化を楽しめるラインアップ。ほかにも、昼食はアラカルト、夕食はアラカルトとコースメニューを提供する予定です。OMOカフェ&バル、OMOダイニングともに、宿泊者だけではなく、日帰りでの利用も可能です。
宿泊者と街がつながるガーデンエリア「みやぐりん」
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ホテル棟の目の前には、都市部にありながら緑豊かなガーデンエリア「みやぐりん」は約7600㎡の広大なエリア。「みや」は新今宮の「みや」、「ぐりん」は緑を表す「green」に由来しています。旅行客や地域の方が集い、笑顔があふれる地域のランドマークにしたい。そうした想いを「みやぐりん」に込められました。
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みやぐりんは、大きな芝生広場とそれを囲う段々のデッキテラスや散策路などで構成された、緑の丘のようなガーデンエリアです。入口部分の地上からホテルの2階に向けて、なだらかに上がっていくつくりとなっており、芝生広場に腰掛けたり、テラス席でくつろいだり、思い思いに過ごす場所として活用していただけます。現在、開業に向けて大阪らしさを感じられるイベントが企画されています。
謎の構造物は風呂!!
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みやぐりんには宿泊者が利用できる「湯屋」が併設されます。デザインは、大阪にお風呂屋文化が花盛りとなった時代を参考にした「光と影」を表した外観が特徴です。商人の街として栄えた華やかな明るい姿を「白銀色(しろがねいろ)」で表現し、発展のシンボルとして大阪の空を覆う工場の煙を「銀黒色(ぎんぐろいろ)」で表現しています。
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この湯屋の天井部分には外に通じる開放的な天窓があり、開口部からはもくもくと湯けむりが立ち昇ります。浴室にいながらも、外の空気やにおいを感じることができます。外から差し込む光をやさしく反射する浴室は白い異空間のようです。ここでは大阪のお風呂屋文化を感じながらリラックスした時間を過ごせます。
街を丸ごと楽しみつくすためのサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」
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OMO最大の特徴である「Go-KINJO」は、ホテルから徒歩圏内の「街」を知り、新たな発見や出会いを通して街に溶け込むことをサポートするOMOブランドのサービス。「ご近所ガイドOMOレンジャー」と「ご近所マップ」の2つのコンテンツで構成されています。開業に向けて、OMOレンジャーが友人のように街をご案内し、お客様と一緒に旅を楽しむガイドツアーを開発中。一緒に街を巡ることで、人情味あふれる街の人たちとの出会いや風景など、今まで知らなかった大阪の魅力に、より深く触れることができます。
OMO7大阪の予約受付は、11月11日に公式サイトにて開始します。今後は、2022年4月22日の開業に向けて準備を進め、パブリックエリアや、食事、アクティビティなどの概要について随時発表される予定です。
計画概要
現地に掲示された建築計画のお知らせ
【スペック】
名称:OMO7大阪 by 星野リゾート
計画名称:(仮称)大阪・新今宮駅前ホテル建設プロジェクト
所在地:大阪市浪速区恵美須西三丁目38番2(地名地番)
階数:地上14階、塔屋2階
高さ:70.0m
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:ホテル(簡易宿所)
客室数:ーー
敷地面積:13,907.34㎡
建築面積:7,648.33㎡
延床面積:37,922.06㎡ ※容積対象面積:34,247.41㎡
建築主:ミナミホテルマネジメント
設計者:日本設計
施工者:竹中工務店・南海辰村建設JV
着工:2019年03月(予定)
竣工:2021年10月(予定)←現状遅れています
開業:2022年4月22日(予定)
所在地:大阪市浪速区恵美須西三丁目38番2(地名地番)
2022年5月の様子
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長らく追跡取材を続けてきた、OMO7大阪 by 星野リゾートですが、ついに2022年4月22日に開業しました!
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それでは、さっそくOMO7大阪 by 星野リゾートをジックリ見てゆきましょう!こちらはJR新今宮駅側の様子です。ホテルと駅の近さが良く解ると思います。
新今宮に誕生した高級感のある空間
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ホテル南西側にある1階エントランスロビーの様子です。一歩入っただけで新今宮界隈とは全く異なった空気が流れている気がしました。ちなみに1階はこのロビーと車寄せ、駐車場といった構成になっています。
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メインロビーは2階にあり、こちらのエスカレーターで上がります。
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2階から見下ろした様子です。結構な高低差があります。
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エスカレータを上がった所の様子です。ガラス窓越しに庭園とJR新今宮駅のホームが見えています。
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さらに、こちらのトンネルの様な通路を通ってメインロビーに進みます。天井・壁面に描かれてた『○』はもちろんアレをモチーフにしています。
メインロビー「OMOベース」
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たこ焼きのトンネルを抜けるとメインロビー「OMOベース」に到着します。OMOベースは、全長約85m、高さ5mの広さがあり開放的な空間が広がっています。大阪の旅を楽しくするディープな仕掛けが満載のパブリックスペースで、「ご近所マップ」「OMOカフェ&バル」「OMOダイニング」「ライブラリーラウンジ」などがあります。
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OMOベースの入り口にある大きなMAPは「ドでかOSAKAボード」。大阪の代表的な観光スポットを描いたカラフルな地図で、幅約6m、高さ約4mの大きさがあります。
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OMO7大阪 by 星野リゾートには、ホテル周辺のご近所の魅力をガイドするサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」があります。ガイドブックでは知り得ない穴場スポットや地元の人に愛されるお店を案内する「ご近所ガイドOMOレンジャー」が友人のように街を案内してディープなスポットに誘ってくれます。
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ボードの下半分に描かれた徒歩圏内のエリアを中心にした半円型のマップが「ご近所マップ」です。スタッフが実際に足を運んで見つけてきた、ガイドブックには載っていないご近所でおすすめのお店やディープなスポットなどがここに掲載されます。
アイランドキッチンの様なチェックインカウンター
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チェックインカウンターの様です。ロビーの真ん中に『アイランドキッチン』の様なカウンターがります。これはいままで見た事がない方式で驚きました。
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ライブラリーラウンジの様子です。曲線を描いたチェアやソファーが沢山あり、かなりのキャパがあります。
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OMOカフェ&バルです。いわゆるセルフ形式のカフェ店で、軽食・ドリンクを取りそろえています。注文後に受付番号が発行され、調理完了後にモニター画面に番号が表示され、呼び出されるシステムでした。
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こちらは、カフェの奥にあるOMOダイニング。取材時には営業時間が終了していました。
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この丸い照明と天井の丸い窪みは、もちろんアレをモチーフにしています。
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丸いたこ焼き型照明はロビーの各所にあって異空間を演出しています。
新今宮駅前に広大な芝生広場が誕生!
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こちらはホテルの目の前に広がる前庭『みやぐりん』です!
ここが新今宮駅前とは俄には信じられないほどの変貌振りです。本当にココは新今宮駅前なのか・・・。
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みやぐりんの奥にはあべのハルカスがそびえ立っています。
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みやぐりんには、様々なカタチをしたベンチ、チェアが大量に設置されており、思い思いのスタイルで寛ぐ事ができます。
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洒落た公園です。先ほどのOMOカフェ&バルで購入したフードやドリンクを片手に広大な芝生公園でピクニック気分を味わえます。本当にココは新今宮駅前なのか・・(2回目)
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敷地南側の様子です。直ぐそばをJR環状線、大和路線の電車が行き交っています。
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芝生広場は、なだらかな斜面を描いています。子ども達が思いっきり走り回っていました。
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長年追跡取材を続けてきただけに、この出来映えを見て感無量でした・・。
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アパート大隅の看板と、みやぐりんのベンチの対比。
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芝生を眺めるカウンター席などもあります。
フードを購入して「みやぐりんデビュー」!
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みやぐりん、の素晴らしい出来映えと、そこで集い・憩う人々を見て感動して、思わず自分も『みやぐりんデビュー』してみたい!
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今回購入したのは串カツセット!普段、まったく串カツを食べませんが、今回は流行に乗ってみました(笑)
アイスコーヒーと串カツという謎のセットが爆誕しました。
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ベンチから「みやぐりん」とハルカスを眺めました。頂いた串カツはメチャクチャ美味しい。アイスコーヒーとの相性も抜群という謎の成功体験を得る事が出来ました。
まとめ
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オープンして初めて訪れたOMO7大阪 by 星野リゾート。このホテルは都市型観光ホテルなので、宿泊者を楽しませる為にコテコテの大阪像をアイコンにしたデザインや演出が随所に見られ、エンターテインメントなホテルだと思いました。また、何度も書きましたが、前庭のみやぐりんの出来映えが最高で、親子連れ、カップル、友達、そして僕の様なソロ客が、思い思いに「ゆるーい時間」を楽しむ事ができます。
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ホテルの存在感は抜群で、新今宮界隈のイメージを良い方向に変えて行くパワーがあると思います。また、周辺の飲食店とのタイアップも見逃せないポイントで、街ぐるみで、もっと楽しく垢抜けた街に変えて行きたいという地元店舗の熱意も感じられます。
今後は、OMO7大阪 by 星野リゾートを起点として、ご近所に宿泊者を送客し、ご近所もそれに応えるコンテンツを用意する事になりそうです。新しい風が吹き込む事で街が活性化して行く、そんな好循環が生まれる事を期待したいと思いました。
【OMO7大阪 by 星野リゾート】「第42回大阪都市景観建築賞(愛称 大阪まちなみ賞)」を受賞しました
~「緑化賞」ならびに「建築サイン・アート賞」を受賞~ (PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000579.000033064.html
すごく面白いレポートです。
何度もウケながら読ませていただきました。
すごいなあ、大阪人も所詮は「灯台下暗し」ってことやなあ。外から見るとこんな切り口で楽しめるんやね。目と耳と感性は常に磨いとかなあかん。これは泊りに行こ!
大隅アパートの存在感・・・スゴイ
謎の構造物は宿泊者専用の浴場のようですね。
大阪・新今宮のホテルは4月22日に開業/コンセプトは「ほれてまうわ、なにわ」/星野リゾート
https://www.constnews.com/?p=103455
2021年9月7日夜、たまたま近くを通ると照明の試験点灯を行っていました。白っぽい壁全体が虹の様に色が変化して非常にきれいでした。LED照明をどの様に組み込んでいるのかはわかりませんが、壁自体が発色している印象です。また、最上部は帯状のLED照明やLEDスポットライトが複数設置され、試験点灯していました。
koko様、そうですね。
当初の壁面を緑化した上層部があったりでピカピカしていた完成予想図とは全然違いますね。
これがあの完成予想図には決してならないような。それよりも後発のデフォルメした完成予想図の通りになりそうですね。
日生淀屋橋ビルや本町サンケイビルの様な完成予想図を見事に裏切る立派な外観と比べるとどうなんでしょう。
未完成状態とはいえ、第一印象は新築なのに廃墟ビルのような外観もしくは墓石のような外観。
最後の仕上げで見違えるような華がある建造物になってほしいと切に願う。
高さ70mの幅広のビル
OMMくらいのボリューム感ですかね???
おはようございます(^_^)
さて、このホテル建物前の敷地内に突如現れたこの構造物、気になりますね。
一体何なのでしょう?
[…] 2【2022年4月開業予定】 | Re-urbanization -再都市化- https://saitoshika-west.com/blog-entry-6768.html […]
大阪環状線新今宮駅のホームからの眺めは圧巻ですね。前の道路の電柱電線はなんとかしてほしいですね。
沖縄のほうはとっくに完成しているので、沖縄が先にオープンするのではないでしょうか。感染症とはいえ、塩漬けにするわけにはいかないでしょうし。
沖縄のほうが先に開業するのではないでしょうか。
建物は完成しましたからね。
ホテル前のオープンエリアが、西成の地域でどこまで維持できるのか?
が、気がかりです。
鳴り物入りのフェスティバルゲートがパチ屋に変貌。。。
悪夢はもう沢山です。
関西がシリコンバレーに?ベンチャー支援拠点が続々!不動産投資にも魅力が拡大
https://www.kenbiya.com/ar/ns/region/kansai/4161.html
to通りすがりさん
新中央区役所は現中央区役所になることは決定しておりますので、現あいりん地区に新庁舎が建つことはありません。
大阪のポテンシャル、西成のポテンシャルを大阪人が一番解って居ないと言う事への象徴の様な企画です。
今はインバウンドが期待出来ないですが、何とか乗り切って
大阪の勢いをこのまま続けて欲しいですね。
これは大阪都構想とセットの案件でしょうかね。
西成区は中央区になるでしょうから、今のあいりん地区に区庁舎を建設させるのでは?
あの大量に並んでいた放置自転車が亡くなりましたか。私の頭の中では、浪速・西成の街並みに星野リゾートというのが、どうにもマッチしなかったのですが、少し納得しました。たったひとつのホテル進出で、街が大きく変わろうとしているのですね。消えた放置自転車はその前触れのような気がします。
新今宮駅は、星野リゾートのホテル建設を皮切りに新たな再開発と
昔からいい味を出している「アパート大隅」で一般の方々やホームレスの方々も
差別や偏見も無く生活が出来る素晴らしい場所になって欲しいです。
成長するにつれて、建物のボリューム感が大まかですけど掴めるようになってきましたね!
取引先では窓から毎日進捗状態を眺めておられるようです。 ビルオタは誰もいらっしゃらないとの事もったいない。