神戸市は2021年6月1日に、三宮駅周辺歩行者デッキ設計競技(コンペ)の最終結果を公表し、中央復建コンサルタンツ、安井建築設計事務所、JR西日本コンサルタンツを最優秀に選定しました。
【出展元】
→三宮駅周辺歩行者デッキ設計競技(コンペ)
最優秀
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デザインコンセプトは「えきとまちをつなぐ人にやさしいデッキ」。デッキの上屋は、ガラスと木質感のある素材をトラス状に組み合わせた洒落たデザインとなっています。
次点
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次点は、パシフィックコンサルタンツ、有限会社小野寺康都市設計事務所、KAP、WAO渡邉篤志建築設計事務所、 ナグモデザイン事務所の5者の提案で、デザインコンセプトは『Urban HANAMICHI 新たな賑わいの都市回廊』
入選
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入選は2グループあり、エイト日本技術開発、二神建築事務所の提案『Fusion Street_ひととひと、ひととまち、そして未来へ』
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そして、長大・y&M design office、Uo.A一級建築士事務所の『神戸散策〜始まりの場所〜』でした。
202これまでの経緯 2020.10.21
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神戸市は三宮再開発で建設を予定している、阪急神戸三宮駅・JR三ノ宮駅西口から新たに建設するバスターミナルビルまでを結ぶ歩行者デッキ(歩道橋)で設計競技(コンペ)を開催すると発表しました。市は、三宮に集中する、JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、ポートライナーの各駅が、あたかも一つの大きな「えき」となるような空間、「えき」と「まち」が行き来しやすく、より便利で回遊性を高める空間を目指しています。
「えき≈まち空間」の実現のために、地上レベルの広場空間「三宮クロススクエア」に加えて、乗換動線の改善・拡充、新たなバスターミナル周辺でのバスと歩行者の分離、「えき」と「まち」をつなぐ歩行者の回遊性の向上を目的とした歩行者デッキを整備する予定です。
今回、「えき≈まち空間」の目指すべき空間像や周辺施設等を活かした、デザイン性が高く、通行機能や、滞留空間や三宮クロススクエアを臨む視点場、周辺建物と一体となった賑わいを創出するデッキを整備するため、「新たな神戸の玄関口にふさわしい上質で洗練された空間をつなぐ歩行者デッキ」をテーマに据え、設計競技(コンペ)を実施する事になりました。
【出展元】→三宮駅周辺歩行者デッキ設計競技(コンペ)の実施
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コンペのスケジュール
a:募集要項の配布と応募予定登録書の提出期間
2020年10月19日(月曜日)~11月4日(水曜日)
b:参加表明書兼誓約書・1次提案書受付期間
2020年12月02日(水曜日)~12月7日(月曜日)
c:1次提案審査会
2020年12月16日(水曜日)(非公開)
d:2次提案審査会
2021年5月上旬(非公開)
テーマ「新たな神戸の玄関口にふさわしい上質で洗練された空間をつなぐ歩行者デッキ」
内容「えき≈まち空間」の目指すべき空間像を実現し、主役となる周辺施設をゆるやかに統合する歩行者専用デッキの設計提案。
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三宮再開発の中心に位置するJR三ノ宮駅については、新たに制定された神戸市の景観ガイドラインなどにより設計見直しを余儀なくされていた所に、コロナ禍によるJR西日本の業績悪化もかさなっており、都市計画決定が2021年以降になる見込みです。JR三ノ宮駅ビルとの調和を意識したデッキの設計は容易ではありませんが、神戸市の玄関口に相応しいプランが出てくる事を期待したいと思います。