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阪急京都線・千里線-連続立体交差事業(淡路駅付近)の建設状況 21.05



 


阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業は、阪急京都線の淡路駅を中心に、京都線の崇禅寺駅~上新庄駅付近及び、阪急千里線の柴島駅~吹田駅付近を高架化する鉄道の高架化工事です。17ヶ所の踏切を除却、 道路交通の円滑化、踏切事故の解消を図るとともに、鉄道により分断されている市街地の一体化を図る、鉄道の連続立体交差化工事です。

阪急京都線・千里線-連続立体交差事業により高架化される駅は「崇禅寺駅」「淡路駅」「柴島駅」「下新庄駅」の4駅。連続立体交差事業の工事延長は、阪急京都線約3.3km 、阪急千里線 約3.8km の合計約7.1kmに及び、途中 17ヶ所の踏切が除却されます。

この事業及び付属街路整備事業は、1997年124日付けで事業認可を取得し事業を進められていますが、事業用地の取得に遅れが生じているため、事業期間が7年伸び、高架切替が2017年度末から2024年度末へ延伸となり、全体完成が2020度末から2027年度末となる見込みとなっています。


 

 

 



高架化後の各駅の断面図です。今回ご紹介するのは、阪急千里線と京都線の乗換駅、淡路駅付近の様子です。淡路駅は4層構造の2重高架駅になります。

 

 

 

 

 

 



阪急京都線・千里線-連続立体交差事業では3つの工法をミックスして高架化工事が行われています。普通の高架化事業では、現在線を走らせながら横に構造物を構築する別線方式などが一般的ですが、非常に難易度が高く高コストとされる直上施工も行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



阪急淡路駅は京都線、千里線が平面交差するジャンクション駅で、京都線、千里線を合わせると約1000/日もの電車が運行される繁忙駅です。この運行本数の膨大さに加え平面交差の線形がトルネックとなり、同駅の前後では電車の信号待ちが頻発、ダイヤ編成上でもボトルネックとなっています。高架化工事が完成すると、この平面交差の問題が根本的に解決される事になります。

 

2021年5月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2018年11月だったので、約2年半振りの取材です。

 

 

 


さすがに2年も経つとかなり工事が進んでいました。

 

 

 


こちらは新しい駅となる高架部の様子です。こうやってみると新しい駅ビルの建設工事に見えますね。

 

 


北西側から見た様子です。

 


京都側から高架駅部を見た様子です。ミニ京都駅といった印象を持ちましたが、こちらは駅ビルではありません(笑)

 

 


おおさか東線をオーバーパスする京都方面の様子です。

 

 


撮影ポイントを変えて、駅の南側にやってきました。

 

 


現在の駅の入口はこんな感じです。

 


駅部を真正面から見た様子です。三層になっている事が良く解ります。

 

 


アップで見た様子です。

 

 

 


梅田側に向かって少し歩いてみました。

 

 


梅田方面(写真左奥)と天六方面(写真右)に分かれる分岐付近の様子です。

 

 



高架の下はこんな感じです。既存線の直上に大規模な二重高架を建設する『ウルトラC難度』の工事が行われています。

 

 

 


高架下の様子です。まるで巨大なビルの内部の様に見えます。

 

 


最後は京都線の梅田側から淡路駅方面を見た様子です。

 

 

 

2018年11月の様子


現地の様子を見てゆきましょう。まずは京都線の高槻側に姿を表した2重高架橋の様子です。遠近感がおかしくなる高さが圧巻です。

 

 

 


近くで見た様子です。このあたりは仮線施工で工事が行われています。

 

 

 

 



まだ1層ですが、最終的には二重高架で「おおさか東線」をオーバーパスして淡路駅に接続されます。「おおさか東線」をオーバーパスする路線は、近鉄奈良線や大阪線などがあり、同じくジャンクション駅の布施駅も二重高架駅となっています。ちなみに布施駅は28線(うち4線は通過線)の規模で1977年に完成しています。

 

 

 


淡路駅に近づきました。千里線と京都線が交わる付近の様子です。

 

 

 

 


淡路駅の駅部の様子です。高架駅化工事とは思えない工事現場は、まるで大型ビルの建設現場の様子です。

 

 

 

 


梅田側の様子です。2重高架構造が最よくわかります。

 

 

 

 


少し駅部から離れて見た、京都線(写真奥)と千里線(写真右)が「Y字」型に分岐する様子です。

 

 

 

 

 


大阪メトロ堺筋線からやってきた66系が通過して行きました。

 

 

 


こちらは千里線・歌島豊里線交差部のイメージパースです。2階建ての区間が延々と描かれています。

 

 

 

 


現地の様子です。2重高架が延々と伸びています。まるでローマの水道橋の様です。

 

 

 

 


高架橋を見通したアングルです。

 

 

 

 

 


再びY字ポイントに戻りました。

 

 

 

 

 



徐々に、ゆっくりと高架化工事が進む阪急淡路駅周辺。莫大な本数の列車を運行しつつ、2重高架を構築するという超がつく高難易度の工事の為、施工期間も遠大です。

 

さらに以前の様子

阪急淡路駅を高架化する阪急京都線・千里線-連続立体交差事業の状況15.08



 

阪急京都線・千里線-連続立体交差事業 11.08

5 COMMENTS

阪急の淡路駅は、なぜJR淡路駅に近寄った位置につくらなかったのでしょうか。
両駅が離れすぎていて、乗り換えが不便と思います。

三刀流

匿名さん
下り(大阪方面行き)が二階、上り(京都方面行き)きを一階にしたのですが、下りは梅田行きと堺筋線乗り入れ、上りも河原町行きと千里線と別れるのでこうなるしかなかったのでしょうね。4線が交わる駅で、平面交差をすべてなくそうとすればJR新宿駅のように線路をまたいで超える長い高架線と広い敷地がいりそうです。近鉄の西大寺駅なら、工夫次第で実現しそうなので近鉄さんにはなんとか挑戦してほしいです。

匿名

4枚目の画像が立体化したのに今までと変わらず平面交差しているような。。。

三刀流

線路のすぐそばまで家が建て込んで、工事中の架線などとても造れそうにない線路でも、こうやって高架化工事ができるのですね。これなら十三駅だって高架にしようと思えばできるかも。新大阪北梅田をつなぐ新線建設時にやってほしいです。それまでに、宝塚線の石橋駅を高架に!

アリー my dear

近鉄布施駅って、現在の形に出来たのがもう40年も前なんですね。

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