MENU

カテゴリー

アーカイブ

最近のコメント

【再都市化ナレッジデータベース】

モダニズム建築の大傑作「国立京都国際会館」を愛でる(外観編)


国立京都国際会館は、京都市左京区宝ヶ池する日本初の国立の会議施設で、1966年(昭和41年)に開設されました。会議場、展示施設、宴会場、多目的施設からなるコンベンションセンターで、隣接するザ・プリンス 京都宝ヶ池の宿泊機能と合わせていわゆるMICE拠点を形成しています。

京都国際会館は国立の会議施設として数々の国際会議が行われてきました。1968年〜1970年に、日本万国博覧会参加国政府代表会議、1987年:第1回世界歴史都市会議、19891回国連軍縮京都会議、1997年には、地球温暖化防止京都会議(COP3)が行われ、世界の温室効果ガスの排出量削減目標を定めた京都議定書が採択されました。

【出展元】
国立京都国際会館 公式サイト

 

モダニズム建築の大傑作「国立京都国際会館」を愛でる(エントランス・ロビー編)



 

 


国立京都国際会館の建設にあたり、1963年(昭和38年)に国が主催した建築コンペで、195点の応募作品の中から建築家の大谷幸夫氏のプランが選ばれました。

同館は、日本のモダニズム建築の代表的な作品として特に有名で、「古都京都と周辺の自然環境への照応」「人は自然の中に集い話し合う」というコンセプトのもとに設計されました。また、家具や室内装飾の多くは、インテリアデザイナー剣持勇氏が手掛けました。

 

 

 



大谷氏は、国際会議場に求められるアイデンティティについて「国際会議場とは、文化を異にする多様な国及び地域の人々を迎える大切な場であるため、わが国の文化的伝統形質を踏まえ、現代建築としての国際性・共通性が望まれる。」と述べています。

その様な観点から、国立京都国際会館は台形・逆台形の空間の組み合わせで形づくられ、合掌造りや、神社の社殿を彷彿とさせるような日本の伝統様式をモチーフとしており、伝統的な日本の建築様式の表現、と国際的に求められる会議機能を両立させています。

 

 

 



外観の独自性と室内の機能性を兼ね備えたこの建物は、その完成度が高く評価されており1967年にBCS賞を受賞しました。また、1988年には増築された展示棟で同じくBCS賞受賞、1993BELCA賞を受賞しています。

 

 

 

 


それにしてももの凄い建築物です。台形と逆台形の空間の組み合わせで構成された力強い建物。約68度に傾斜した鉄筋コンクリートの壁や柱と水平の梁が幾重にも重なり合い、それでいて日本の伝統的なイメージを醸し出す、まさに唯一無二の存在感です。

 

 

 



初見の建物を見た時に「これは○○風、こっちは△△」という風に他の建築物を連想する事が多いですが、京都国際会館は全く連想する事が出来ませんでした。

 

 

 


国立京都国際会館の見所の一つが宝ヶ池を借景に、豊かな自然に包まれた回遊式日本庭園。日本の原風景の里山や棚田にも通じうる庭園として設計されました。竣工後50年以上が経過しているのでかなり老朽化しています。

 

 

 

 



日本庭園は会議の合間の散策や、最大3,000名までのガーデンパーティーにも対応しています。園内に設けられた「水上ステージ」があり、伝統芸能や庭園全体を使った日本情緒あふれる演出が可能です。

 

 

 


別館の様子です。日本庭園のレイアウトと完璧にマッチングしています。

 

 


撮影ポイントを変えて、地下鉄側、岩倉川越しに見た様子です。

 

 


エントランス付近には、参加国の国旗を掲げる為に、もの凄い数のポールが並んでいました。

 

 


庇の天井は木質化されていました。

 

 


この照明、メチャクチャカッコイイ・・・!

 

 

 

施設概要


所在地京都府京都市左京区岩倉大鷺町422番地
構造鉄骨鉄筋コンクリート造/一部鉄筋コンクリート造
規模敷地面積:156,096m² 延床面積:46,743m²
1期本館地下1階・地上6階・塔屋2階
敷地面積:154,200m² 延床面積27,092m²
開館:昭和41年5月21日
設計:大谷 幸夫
家具:剣持勇デザイン研究所(一般家具・調度)、藤森健次設計事務所(傍聴席・大会議場代表団席)
美術:AAA(Association des Artistes pour l’Architecture)、篠田桃紅、菅井汲他
監理:近畿地方建設局
2期本館増築地下1階・地上3階
延床面積:7,220m²
開館:昭和48年1月8日
設計:大谷 幸夫
家具:剣持勇デザイン研究所、石井幹子デザイン研究所他
監理:近畿地方建設局
イベントホール・ロッジ地下1階・地上3階
延床面積:8,608m²
開館:昭和60年4月2日
設計:大谷 幸夫・大谷研究室
監理:近畿地方建設局
アネックスホール地下1階・地上3階
延床面積:3,700m²
開館:平成10年4月1日
設計:大谷 幸夫・大谷研究室
監理:近畿地方建設局

1 COMMENT

たけし

初めて コメント残しました。
京都国際会議場は、時々外から見るだけなので
内部がこんな感じだったのかと、とても興味深く ワクワクしながら
拝見させてもらいました。 
1960年代の建物は、意外と環境に優しい作りだったり、昔と未来が共存してたり
大きな戦争後でもあるため より良い生活をどう作るか?を体現する建物が
多いような気がしてます。
この記事を見て、管理主様がブラジルのブラジリアに行くと どのような記事になるのか?
妄想してしまいました。
これからも、体調に気をつけて 是非末永く色々な記事を書いてください。
いつも ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です