追手門学院大学 ACADEMIC-ARK(アカデミックアーク)は、 2019年4月に大阪府茨木市に開設された新キャンパス「茨木総持寺キャンパス」にある大学の校舎です。
追手門学院創立130周年記念事業の一環として、茨木市東部において進んでいる東芝工場跡地(約18.5ha)の再開発プロジェクト「茨木スマートコミュニティプロジェクト」の一環として新キャンパスが整備されました。
【出展元】
→追手門学院大学>新キャンパス 茨木総持寺キャンパス開設
→三菱地所設計>追手門学院大学 ACADEMIC-ARK
→茨木総持寺キャンパスのアカデミックアークが優秀な建築作品に贈られるBCS賞を受賞
鉄道駅から徒歩圏に開設された新キャンパスは、既存の茨木安威キャンパスの南東2kmほどに位置しています。同大学の地域創造学部と国際教養学部の移転と、全学部1年次生を対象とした初年次教育の拠点化、追手門学院中・高等学校(以下、中・高)の全面移転が行われました。
ACADEMIC-ARK(アカデミックアーク)は、S造・SRC造、地上5階。建築面積:6752.94m²、延床面積:20409.53m²の規模で約3600人の学生が学ぶことを想定しています。ひときわ目を引く建物は、金属スクリーンに包まれた正三角形。正三角形の3つの頂点がエントランスになっています。
平面形の一辺の長さは最も長い5階床レベルが130mで、建物の上部が庇のように最大で約40m張りだした形状をしています。周辺環境に配慮し、近隣住宅と正対せず日影の影響が最小限となる三角形平面、かつ角部をはね出し、埋蔵物調査期間を短縮できる逆三角錐断面が導き出されました。
外装は、学院の花である桜をモチーフにした直径30cmほどのステンレスキャスト製の環境負荷を低減するスクリーンで覆われており、学院のアイデンティティを表現し、室内への熱負荷を削減するエコスクリーンとするとともに、夜は満開の桜の花びらを照らす地域の行灯としての機能を果たしています。
ACADEMIC-ARK(アカデミックアーク)は、日本建設業連合会が選出する第61回BCS賞を受賞しました。BCS賞は、良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全を寄与することを目的に建築主・設計者・施工者の「三位一体」で作り上げられた優秀な建築作品に贈られる賞です。
【出展元】
→一般社団法人 日本建設連合会HP
三角形の頂点部分の様子です。
エントランス付近の様子です。自然に館内に吸い寄せられる様なデザインになっています。
こちらは近接する食堂棟の様子です。ACADEMIC-ARKとツイを成す様な、三角形をベースとしたカタチをしています。
ACADEMIC-ARKと食堂棟の並びです。もう美しい(笑)
北西側から食堂棟を見た様子です。
もう一度ACADEMIC-ARKと食堂棟の並びです。
初めて訪れたACADEMIC-ARK。正三角形の平面形状に逆三角錐断面を持った独特の形状は凄まじい存在感を放っていました。また、均整の取れたフォルムはメチャクチャ美しく、何時までも細部を見ていたくなりました。ACADEMIC-ARKは夜間ライトアップが美しい様なので、機会があれば夜景を撮影したいと思いました!
施設概要
名称:ACADEMIC-ARK(アカデミックアーク)
所在地:大阪府茨木市太田東芝町1-1
構造:S造・SRC造
用途:大学、図書館
規模:地上5階
高さ:約22m
敷地面積:64415.05m²
建築面積:6752.94m²
延床面積:20409.53m²
建築主:学校法人 追手門学院
設計者:三菱地所設計/照明計画:吉野弘恵(アカリ・アンド・デザイン)
施工者:竹中工務店
着工:2017年05月
竣工:2019年03月
掲載されている写真を見ながら「どこに正三角形があるのだろう」と探していたら、この建物を上から見た形だったんですね。