JWマリオットホテル奈良は、奈良市三条大路1丁目の奈良市役所の真向かいに所在する外資系の高級ホテルです。ホテルは、奈良県が進めるコンベンション施設やNHK奈良放送会館などを複合する大型再開発事業「県営プール跡地活用プロジェクト」の核となる国際級ホテルで、森トラストが開発を担当しました。
JWマリオットは、マリオット・インターナショナルのホテルブランドの中でも最高級に位置づけられるラグジュアリー・ブランドで、世界各地30を超える国と地域に95軒以上のホテルを展開しています。JWマリオットブランドは、今回が日本初進出となり『JWマリオットホテル奈良』は、奈良県では初となるインターナショナル・ラグジュアリーホテルとなります。
【出展元】→「JWマリオット・ホテル奈良」を2020年7月22日(水)に開業決定
→JWマリオットホテル奈良 公式HP
※2023.09.26 デラックスツインを加筆
ロンドンのG.A Designがデザインを担当
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ホテルのデザインは、数々の名だたるラグジュアリーホテルでの経験を持つロンドンのG.A Designが手掛け、奈良の豊かな自然や文化からインスピレーションを受けて、邸宅のように美しい空間をデザインされました。
モダンさと便利さを兼ね備えた16室のスイートを含む158室のゲストルームの他、2つのレストランとロビーラウンジ・バー、24時間ご利用頂けるフィットネスセンター、スパと、要望に合わせたイベントやウェディングなどの特別な行事に利用出来る4つのバンケットルームを備えています。
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ホテルの随所に奈良の美しい丘陵地帯からインスピレーションを得た自然と芸術のエッセンスを取り入れられています。コンテンポラリーな心地よさを提供するのみならず、心と身体のバランスを取り戻すために、軽めのエクササイズやストレッチなどを提供する、マインドフルネスプログラムが用意されています。
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さて、奈良県初のインターナショナル・ラグジュアリーホテルとはどんなホテルなのでしょうか・・!
メインロビーとレセプション
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メインロビーの様子です。既に只者ではない高級感がロビー全体から伝わってきます。空間を構成する天井、柱、床など全てが上質で本物感があります。
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レセプション(チェックインカウンター)の様子です。後方には奈良を取り囲む山々を描き「夜明けや夕暮れのきらめき」を表現したた壁一面に広がるファブリックアートが設けられています。これはKYOGOが手掛けたオリジナル西陣織パネルで高さ4m、幅7mの巨大な壁画の様な作品です。
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ロビー天井の様です。極太の木材梁は奈良の寺や家屋に見られる特徴を再現しています。
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風鈴を連想させる照明が良い感じです。天井の取り付け部が寺院を連想させるデザインです。
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メインロビーには立派な盆栽が飾られていました。
ラウンジ・バー「Flying Stag(フライングスタッグ)」
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Flying Stag(フライングスタッグ)は、奈良の山並みの景色をデザインに取り込んだカーペットなど、随所に取り込んだ奈良のすぐれた自然を愉しむことができる上品でスタイリッシュなカフェバーです。
営業時間は、ティータイム(平日 14:00 – 17:00 /土日祝 12:00 – 17:00)、バータイム (17:00-23:00 ※曜日によって異なる)となっており、優雅なティータイムや、大人のバータイムを堪能する事が出来ます。
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こちらは宿泊日とは別の日に利用した、ロイヤル コペンハーゲンとのコラボレーションアフタヌーンティーの様子です。値段は張りますが最高潮に美味しいスイーツが頂けます。
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こちらはのフライングスタッグの一角にある「リニア暖炉」の様子です。揺らめく炎は、市内で毎年行われる伝統的な若草山焼きを想起させます。
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「フライングスタッグ」のバーカウンターの壁面に飾られた大きな「牡鹿のアート」はあまりも有名ですね!
客室階に向かうエレベーター
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高級感に満ちあふれたロビー・ラウンジを一通り見てまわったので、いよいよ客室に向かいます。こちらは客室階に向かうエレベーター・ホールの様子です。
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こちらは客室会のEVホールの様子です。少し照度を落としており、落ち着き感を演出しています。
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客室階の廊下の様子です。
グリフィンジュニアスイート(55㎡)
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今回宿泊したのは…
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グリフィンジュニアスイート(55㎡)です!!!
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JWマリオットのシンボルマークである、鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物「グリフィン」の名を冠した特別なお部屋です。
正確にはリビングと寝室を仕切ってないので「スイートルーム」ではないのかも知れませんが、自宅の様な大きな三人掛けソファー、インルームダイニングにも対応できる大きな丸テーブルなど、ジュニアスイートの名に恥じない贅沢な空間です。
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客室内は、温かいオレンジ色と自然な土褐色の色使いで纏められたトラディショナルな空間となっています。カラースキームは、奈良で行われる伝統的な「若草山焼き」への敬意を表しています。また、楽しく気持ちが高まるご滞在のインスピレーションを感じられる様に、奈良を象徴する鹿を取り入れたデザインが用いられています。
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ソファーから見たらこんな感じです。写真右奥がウエットエリアとなっています。
広々としたリビングスペース
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リビングエリアを見て行きます。55㎡の空間的な余裕を生かして、大ぶりなチェアに三人掛けソファーが置かれています。
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このソファー、身長180cmの僕が余裕で寝転がれる大きさがありました。
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ソファーに置かれたクッション。これは大和柿をイメージしているのかも?
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ソファーの左右には1本の木から削り出した様なコーヒーテーブルがりました。
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あと、客室からの眺めはこんな感じです。グリフィンジュニアスイートはコーナールームなので、採光性は抜群です。
上質感が漂うキングベッド
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続いてベッド周りを見て行きましょう!ベッドの足下にはラグジュアリーホテルの定番「フットベンチ」が置かれています。さりげなく脚の形が寺院ぽい感じです。
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ベッドボードは小ぶりで、壁面にアイアンワークが飾られています。
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アイアンワークは、もちろん奈良のシンボル「鹿」の角をモチーフにしています。
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ナイトテーブルとナイトパネルの様子です。目覚まし時計、電話機、USB給電ポート、ACコンセントなど、必要な物は一通り揃っています。
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ナイトテーブルには木彫りの鹿のオブジェがありました。
TVとミニバーコーナー
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余談ですが、写真の真ん中にある照明が切れており、何をやっても点灯しませんでした・・。フロントに連絡すると、メカニックの方が駆けつけてくれて照明器具を見てくれました。結果はLED電球が緩んで接触不良になっていただけでした。
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液晶テレビはベッドからやや左側の壁面に設置されています。真正面から見るとこんな感じです。写真左側にミニバーコーナーがあります。
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ミニバーコーナーはこんな感じです。ネスプレッソにミネラルウォーターが4本。
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扉を開けるとこんな感じです。冷蔵庫や電気ケトルなどがあります。
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冷蔵庫と引き出しを開けるとこんな感じです。
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グラスやお茶はこんな感じです。
ウエットエリアの前に身支度スペース
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グリフィンジュニアスイートは、ウエットエリアとベッドルームの間に少しだけ「間」があります。
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ここにもフットベンチがあります。近くにあるクローゼットと合わせて出発前に身支度するのに丁度良いスペースとなっています。
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クローゼットはこんな感じです。シューズトレイやアイロン台、セーフティーホックスがあります。ナイトウェアはまとめてクローゼットの中にありました。
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入口(写真左奥)、クローゼット(左)フットベンチ(中央)の並びです。ウエットエリアはフットベンチがある壁の中にあります。
大理石張りのウエットエリア
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続いてウェットエリアを見て行きます!ウエットエリアはバスタブとシャワーブースが独立した、外国チックなレイアウトとなっています。
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ドレッサーの様子です。洗面台は2ボウルで左側にも余裕があり、メチャクチャ広々としています。
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真正面から見るとこんな感じです。全体的に大理石を多用しており質感は高いです。ウエットエリアは雰囲気的にホテルザ三井京都ににていますが、質感は三井京都には及びません。
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アメニティ類は英国を代表する最高峰ブランド「AROMATHERAPY ASSOCIATES」でした。
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バスタブの様子です。想像よりも小さくて1名入浴で丁度よい感じです。
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シャワーブースの様子です。こちらは過去一広いシャワーブースで驚きました(笑)質感も申し分ありません。バスタブと合体させて洗い場付きにすれば良かったのに、と思う事しきり。スペース的には全然出出来たはず・・・!
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トイレはこんな感じです。トイレの扉はガラスなので中は丸見えです。
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ウエットエリアは、部屋の入口側とベッドルーム側の2Wayアクセスとなっています。こちらの写真は入口の廊下側から見た様子です。
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初めて宿泊したJWマリオットホテル奈良。今回はポイント+現金で、かなり広めのグリフィンジュニアスイートに宿泊する事が出来ました。グリフィンジュニアスイートは申し分ない広さと質感、快適性で特別感を存分に味わう事が出来る部屋でした。前日にアバンギャルドな「W大阪」に宿泊していたので、非常に伝統的なデザインであるJWマリオットから落ち着きが感じられたのかもしれません。
デラックスツイン(36㎡)
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こちらは別の日に宿泊したデラックスツイン(ダブル2台, ゲストルーム)36㎡。JWマリオットホテル奈良で、一番スタンダードなお部屋です。
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入口側から窓側を見た様子です。ツインルームには窓際にデイベッドがなく、キングルームにはデイベッドがあります。昼間のくつろぎを重視するのであればキングルームが良いかもしれません。
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ヘッドサイズは横138cm✕縦203cmが2台。マットレスは適度な硬さで寝心地は中々良かったです。
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ナイトテーブルの様子です。
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ナイトパネル、電話機、アラームクロックの様子です。ナイトパネルはコンセントにUSB-Aの給電ポートを備えています。
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リビングエリアを見て行きます。大きな丸テーブルとチェアが2つ。客室面積が36㎡ほどしかないので、かなり狭い感じがします。
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リビングスペースはこんな感じ。チェアは大きくて座りやすく居心地は良いです。照明器具の場所もベストで、壁面にコンセントやUSBポートがあります。
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この時のウェルカムスイーツは「大和路もなか」でした。これまた美味しい。
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窓からの眺めはこんな感じ。素晴らしい眺望ではありませんが、向かいのビルまで距離があるので抜け感はそれなりにあります。
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ベッド側からリビングスペースを見た様子です。写真右側にミニバーコーナーがあります。
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ネスプレッソマシン。カプセルは4つでしたが、ターンダウン時に補充してくれました!
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グラスやお茶類はこんな感じ。ティーパックはJWマリオット奈良オリジナルで、こちらも高級な感じがしました。
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冷蔵庫とおつまみはこんな感じです。
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窓側からウエットエリアを見た様子です。
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JWマリオット奈良のウェットルームは曲線を描いたブース内に機能的にまとめられています。
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先程の曲線部分の中に洗面台がありました!これはアイディア賞な感じがする珍しい造りです。
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スライドスクリーンを閉めるとこんな感じになります。ウエットエリアは狭くるしい感じはなく、とても使いやすく感じました。マットもフカフカで凄いと思いました。
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洗面台の様子です。メチャクチャ高級感のある造り。大理石をふんだんに使った洗面台はホテルのグレード感が伝わってきます。
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アメニティはこんな感じ。JWマリオットのシンボル「グリフィン」があしらわれたコースターが良い感じ。
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そしてウェットエリア内にクローゼットやセーフティボックスがありました。身支度系が一箇所にまとまっているので、実際の使い勝手は素晴らしく良かったです。狭苦しさもありません。
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スリッパは大小サイズが1つづつありました。こちらもフカフカ。
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トイレもウェットエリアにあります。
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バスルームの様子です。洗い場付きのジャパニーズスタイル。素材も高級で上がってきます。バスタブの形状がとても良くてサイズ感以上に寛ぐ事が出来ました。前回とまったグリフィンジュニアスイートは、洗い場の無い洋風のバスルームだったので、一般客室のバスルームの方が断然良いと思いました。
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レインシャワーも完備しています。湯量も申し分ありません。
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バスアメニティはポンプ式になりました。
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グリフィンジュニアスート(55㎡)に続いて、宿泊したデラックスツイン(36㎡)。ラグジュアリーホテルとしては厳しい水準の客室面積に、大振りな家具を詰め込んでいるので居室はやや狭く感じましたが、天井高がかなりあるので実物は写真で見るより広く感じると思います。部屋の「設え」はあきらかにラグジュアリークラスのホテルで、とても高級感のある造りになっていて満足度は高いです。よく考えられたウェットエリアはクローゼットまで一体化しており、限られたスペースをできる限り有効に使える様に工夫されていました。宿泊費は、通常期の週末で1泊4.5万円程度、ポイント泊でも5万ポイント以下の日があり、客室面積と設備のグレードから考えると妥当なラインかな?と思います。
次回の記事でご紹介しますが、国内最高峰と言えるエグゼクティブラウンジのフードプレゼンテーションが加わり、さらにジャグジー付きのプールも楽しめるので、コストパフォーマンスは抜群で総合的な満足度はメチャクチャ高いホテルだと思いました。事実、JWマリオット奈良は奈良公園から離れた立地にも関わらず、非常に人気が高く高稼働率を叩き出している様子です。
次回は「エグゼクティブラウンジ」と「プール」編。JWマリオット奈良のラウンジは非常に評判が良いので、そのあたりをレポートしたいと思います。
⇒次回、Part2 エグゼクティブラウンジ(カクテルタイム・朝食)プール編 に続く!
ホテル概要
JWマリオット・ホテル奈良
開業日:2020年7月22日(水)
所在地:奈良県奈良市三条大路1-1-1
電話:0742-36-6000
チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00
アクセス:近鉄奈良線新大宮駅 徒歩10分、近鉄奈良駅からタクシー約5分
ホテル内駐車場、有料:1日2,000円
隣接する奈良県コンベンションセンター:※最大料金24時間/1,000円
公式web:http://jwmarriott-nara.jp/
全然関係無いけど今Tverで懐かしのドラマ特集をやっていて奈良が舞台で2008年放送の「鹿男あをによし」がupされています。
鹿がたくさん出てきてしゃべる鹿が出てくる奇妙奇天烈珍妙なる、しかしめちゃくちゃ面白いドラマです。
このブランドのホテル、大阪にもできるといいなあとふと思いました( ´∀`)