出展:ジャパンエンターテイメント社
USJを再建した事で知られる森岡毅氏率いるマーケティング会社の刀(大阪市)と運営会社のジャパンエンターテイメント社は、2023年11月27日付けのニュースリリースで、沖縄県で自然体験を軸にした大型テーマパークを2025年に開業すると発表しました!
沖縄北部テーマパークプロジェクトの名称は「JUNGLIA(ジャングリア)」。計画地は、世界自然遺産の森林「やんばる」に近い沖縄本島北部の今帰仁(なきじん)村と名護市にまたがる「オリオン嵐山ゴルフ倶楽部」跡地(約120ha)で2023年2月に着工しました。1期計画の面積は60haで、パーク面積50haほどのUSJやTDLよりも一回り大きい規模となります。
JUNGLIA(ジャングリア)のコンセプト
出展:ジャパンエンターテイメント社
JUNGLIA(ジャングリア)は、Power Vacance!!(パワー・バカンス)をコンセプトに「都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク」を創造する計画。地域の特徴である大森林、圧倒的な大自然を生かした、鉄とコンクリートの世界ではないアトラクションを計画し「人間の本能を貫通する」体験を提供、観光客が旅先での体験価値を最大化する構想です。
森岡氏は、既存のテーマパークと同じ様なものでは、沖縄に来る意味が無い、都会では味わえない本物の興奮と本物のぜいたくを組み合わせたパークを目指す、とコメントしました。
アトラクション
出展:ジャパンエンターテイメント社
大森林、圧倒的な大自然を生かしたパークの入口は、はやんばるの生命力を象徴する巨大樹が出迎えてくれます。そこから、JUNGLIAに足を踏み入れて、ジャングルの中を進んでいきます。パーク内には数十のアトラクションが用意されます。
出展:ジャパンエンターテイメント社
大型の装甲車に乗り込んで、本物のジャングルに冒険に出るサファリライドでは、サファリに出かけて肉食恐竜に遭遇し必死になって逃げるという体験を、VRの世界ではなく、本物の生身の体験として感じる事ができます。
出展:ジャパンエンターテイメント社
その他にも、ジャングルの絶景の上の大空を飛ぶアトラクションに仕立てたジップラインや、世界自然遺産に登録された「山原(やんばる)」の自然やサンゴ礁の海を見渡せる気球などがなどが明らかになりました。今回発表されたアトラクションはほんの一部で、これから徐々に明らかになっていく、との事です。
施設設計とアートディレクション
出展:ジャパンエンターテイメント社
JUNGLIAのアトラクション以外の重要な要素として、都会の喧騒からは全く無縁で、大自然を独り占めするかのような体験を提供します。
一例を上げると、展望デッキはJUNGLIAにある素晴らしい絶景を1番いい形で体験できる設計とアートディレクションに徹底的にこだわって設計されました。起伏のある地形を生かし、パークに到着してジャングルの道を歩いていると、気づけば見晴らしのいい場所にたどり着く、という体験を得る事ができます。出展:ジャパンエンターテイメント社
デッキの下には、大絶景をパノラマで楽しみながら食事ができるレストランを用意。そのほか、広大なジャングルを眺めることができるインフィニティスパでなど、贅沢感、優雅な時間を過ごすための数々のリゾート体験を用意します。出展:ジャパンエンターテイメント社
これらを支えているのが本格的なクオリティで、「ジャングルの美しさ、エネルギーを体感し、その世界に思いっきり、心ゆくままに浸っていただくための投資を惜しんでいない」としています。
沖縄が持つポテンシャル
出展:ジャパンエンターテイメント社
沖縄は空路で4〜5時間ほどの圏内に20億人超の市場を抱える地の利があります。また、日本には文化、ホスピタリティに優れ、沖縄北部には世界自然遺産に登録された大森林があります。
森岡氏は、沖縄がもつポテンシャルを考える上でハワイを例に上げ「ハワイは計画的、戦略的に投資・開発されて観光の島となった」、沖縄にはもっと伸びしろがあり、日本人はもっと沖縄に投資するべきだ、世界一の観光のポテンシャルがある、との考えを示しました。
ただし、JUNGLIAの開業時のメインのターゲットはインバウンドではなく日本人観光客となります。その理由は、インバウンド旅行客が日本に到着してから沖縄を選択する事は無く、最初から「沖縄を目的地」として日本を訪れる必要があるためです。
JUNGLIAは、まずは日本人の集客を図りながら、パークを作り込んで磨き上げ、知名度を高めて行き、その後にインバウンド動線を構想していく流れを描いている様です。
沖縄にJUNGLIAをつくる目的
出展:ジャパンエンターテイメント社
森岡氏はUSJのマーケティング担当として経営再建時に携わっており、USJ時代に沖縄テーマパークの構想を断念した経験があります。森岡氏はこれを諦められず、自身が立ち上げた刀で再び着手して実現するのがJUNGLIAです。
沖縄にJUNGLIAをつくる目的の1つとして、日本の観光産業の発展がります。少子高齢化によ生産人口が激減するトレンドの中、日本がこれからも豊かな社会であり続けるためには食い扶持となる大きな新しい産業構造が必要であり、観光業はその1つです。
同氏は、JUNGLIAは、沖縄だけでなく、日本の未来の観光産業を変化させる事業として構想しており、日本の産業構造に変化をもたらす起点としたい。沖縄ならではの、ここでしかできない体験をつくりたい、としています。
来場者数と今後のビジネス展開
出展:ジャパンエンターテイメント社
JUNGLIAは約700億円の資金調達を実現しており、開業後の当面の集客目標として、沖縄美ら海水族の年間来場者の半数程度の150万人から200万人を目指しています。
同社は、多拠点展開を見据えるうえで、1千億円から数千億円という規模ではない点が重要としています。その理由は、1千億円以上の規模のテーマパークを建設して回収できるエリアは、全世界に数十カ所しかないためです。1千億円以下の規模であれば、回収が見込めるエリアも300~400カ所となり、JUNGLIAのパークモデルを展開できる可能性が出てくる、としています。【出典元】
→JUNGLIA ジャングリア
→超興奮、贅沢、本能を貫く解放感! それが、Power Vacance!! 都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」 沖縄北部にて2025年、開業 |株式会社 刀 (katana-marketing.co.jp)
→沖縄に大型テーマパーク「JUNGLIA」25年開業 USJ再建の森岡毅氏主導 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
→【速報】恐竜から逃げ回るアトラクションも 2025年開業 北部の新テーマパークは「JUNGLIA(ジャングリア)」 – 琉球新報デジタル (ryukyushimpo.jp)
→沖縄北部に「JUNGLIA」25年夏開業…「やんばる」の豊かな自然生かしたアトラクション : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
→沖縄に大テーマパーク「ジャングリア」 やんばるの大自然の上空を飛ぶ – Impress Watch
施設概要
施設名称:JUNGLIA(ジャングリア)
所在地:沖縄県名護市・今帰仁村(オリオン嵐山ゴルフ倶楽部跡地:約120ha)
面積:60ha※1期計画、ゴルフ場跡地は約120ha
運営会社:ジャパンエンターテイメント ※筆頭株主:刀
集客目標:150万人〜200万人※開業後当面の間
投資額:700億円規模
着工:2023年02月 ※起工式
開業:2025年夏
あわせて読みたい