
京阪3000系電車(2代)は中之島線の開業に合わせて新設された優等種別「快速急行」向けに新造された新型車両です。現在のダイヤは京都ー大阪間の都市間輸送重視の姿勢から中間駅利用者の取り込みに重点が移っており、それにマッチした3ドアクロスシート車となっています。愛称はコンフォート・サルーン(COMFORT SALOON)。
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車両のデザインコンセプトは「風流の今様」。先頭車の前面は「花鳥風月」をイメージした円弧状になっています。車体塗色は上半分が青(エレガント・ブルー)、下半分が白(アーバン・ホワイト)、帯が銀(スマート・シルバー)で、「水都大阪」、京の「のれん」「伝統と格式」をイメージさせる紺色に白と銀色を加えることで、「都市の煌めき」や石庭における「川の流れ」を表現しています。

2017年09月16日(土)より、正面貫通扉下部に液晶ディスプレイが設置され、京阪特急のシンボル「鳩マーク」や「洛楽」マークを表示する様になりました。

側面の様子です。側面表示器は、フルカラーLEDで複雑な種別を表示する事が出来ます。
特急淀屋橋行きの表示です。京阪プレミアムカーのデビュー後の日中のパターンダイヤでは、8000系、8000系、3000系のサイクルを1時間に2回転、の運用で使用されています。

車内の様子です。シートレイアウトは「1+2」配置。転換クロスシートがズラリと並んでいます。また手すりなど随所に月をモチーフにした演出が見られます。紺色のつり革や黒く塗られた天井などが斬新なデザインです。肘掛けのオレンジ色の挿し色が効いてますね。

最大の目玉はこのシート。厚みのある背もたれ部分や通路側の肘掛けなど、高級感あふれる仕上げになっています。床にはシボが施されていて滑りにくくなっています。

極めつけはシートの素材。なんと「レクサス」等の高級車に採用されている高級スエード素材「エクセーヌ(アルカンターラ)」が奢られています。料金不要の通勤電車でこれは凄い!これは中之島に本社がある東レの協力により実現したそうです。手触りが気持ちいい。
天井の様子です。車両火災対策として社内の難燃基準が強化されてから蛍光灯グローブに従来の素材が使えなくなったので近年の車両はグローブを省略した車両が増えましたが、京阪3000系ではガラス繊維のグラスファイバー製の蛍光灯グローブを採用する事で難燃基準をクリアしています。


ドアー上部に設置された液晶モニタ。表示内容のデザインは新しい京阪のCIと共通です。あわせて車内に流れるメロディはカシオペアの向谷氏が担当されました。ちなみに、この京阪3000系電車は2009年度の「グッドデザイン賞」を受賞しています。
JRの新快速が高頻度、高速、快適を売りにシェアを拡大し、阪急、京阪の両私鉄は京都ー大阪の直通客重視から、中間駅客のつなぎ止めに方向転換して久しいです。そんな環境下で、阪急は9300系、京阪はこの3000系と8000系リニューアルで1世代新しくなりました。21世紀の京阪間優等列車バトルは新しいステージに突入します。
PS:今日は久しぶりにCDを買いました。B’zの新アルバムMagicです。B’zにしては珍しくMixが上手く聞きやすい仕上がり。4曲目の「MY LONELY TOWN」が良い曲だった。ボーカルの稲葉は今年45歳だそうです。僕も将来はこんな45歳になりたい。。(無理)





