読売新聞は1月7日、大阪府と大阪市が今月、大阪・アベノからミナミ、御堂筋を通ってキタ、新大阪までをつなぐ新世代路面電車(LRT)の新路線づくりに着手すると報じてまた。先行整備区間として天王寺〜難波間約3kmについて近くルート調査を開始、官民の費用負担などの枠組みを纏めた上で2014年度に運行事業者を公募し15年度に着工、18年の開通を目指しているとの事です。
天王寺~難波 次世代型路面電車15年度着工へ
【引用元】→読売新聞・オンライン
大阪府と大阪市が今月、大阪・アベノからミナミ、御堂筋を通ってキタ、新大阪までをつなぐ次世代型路面電車(LRT)の新路線づくりに着手する。 先行整備する天王寺―難波間約3キロについて、近く、ルート調査を開始。官民の費用負担などの枠組みをまとめたうえで、2014年度に運行事業者を公募で 決める。日本一の高層ビルになる「あべのハルカス」前を起点に天王寺動物園内や新世界を通る観光電車を目指し、15年度着工、18年度開通が目標だ。
新路線は、2050年を目標にした府・市の将来構想「グランドデザイン・大阪」の一環で、まず、先行区間を整備。動物園内に路面電車を走らせ、車 窓からゾウやシロクマなどの動物を観覧できるほか、観光客が増加している通天閣や堺筋の日本橋・電器街を結び、南海難波駅に接続する。
LRTは床が低く、低振動、低騒音で、高齢者が利用しやすく、環境にやさしいとされる。1キロ当たりの建設費は15億~25億円で、比較的安価だ。
ルート調査では、13年秋からLRTを導入予定の阪堺電気軌道(大阪市住吉区)の協力を受け、敷設区間の道幅や勾配などを調べる。
13年度には、軌道や停車場などの整備について官民の負担割合などを検討するほか、車両通行や動物園への影響調査に取り組む。14年度に公募でLRTを運行する事業者を決定する。府大都市まちづくり推進室は「大阪の魅力を味わえる路線にしたい」としている。
(2013年1月7日 読売新聞)

計画されているLRTのルートですが、あべのハルカス前から天王寺動物園を横断し通天閣を経てでんでんタウンがある堺筋を北上、なんさん通りを西進し南海難波駅前に至る約3kmとなっています。LRTのルート上にある天王寺動物園では車窓からゾウやシロクマなどの動物を観覧できるなど、夢のある計画となっていますが実際の設計に入れば色々と問題点が浮き彫りになってきそうです。ぱっと思いつく問題点・改善案はこんな所でしょうか・・・
1、ハルカス前から路線を北進させると交通量が非常に多い国道25号線を超える事になるが、渋滞は大丈夫か?
2、多数の入園者で混雑する天王寺動物園内を安全に定時運行する事が可能か?同区間は高架で通過する?
3、通天閣付近は自動車の乗り入れを制限する「トランジットモール」化する必要がありそう。
4、堺筋を北進させるなら現在の4車線を2車線に減らす必要がある。これを機会に歩道の拡幅と軌道敷緑化とセンターポール化すれば良い。
5、現在2車線のなんさん通りに複線の線路を敷設できるのか?堺筋からボークス大阪付近で西に折れオタロードを経由させては?
6、計画ルートは結構高低差があるので阪堺電車の旧型車両の乗り入れは難しそう。新世代車両に統一する必要がある。
7、将来の御堂筋北進を考えると、広島市電のグリーンムーバーMAX並みの収容力が必要と思われるが、先行区間の車両、駅施設の規模はどうするか?
さてさて。天王寺~難波に計画されているLRT。ルート、車両、運行計画、駅設備、将来計画。興味は尽きる事がありませんが、これからどんな叩き台が出来上がってくるのでしょうか?詳細の発表が楽しみですね。
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