霧島アートの森は、霧島連山の北西、鹿児島県湧水町栗野岳の標高約700mの高原に所在する県立の野外美術館です。早川邦彦氏が中核施設「霧島アートホール」の設計を手掛け2000年10月12日に開園しました。
広さ約13haの広大な園内は、自然の地形や樹林をできるだけ生かして整備されおり、国内外で活躍中の現代美術作家たちがたちがこの地を訪れて、自然や歴史的・文化的な特徴を生かしながら構想したユニークな作品23点が展示されています。
霧島アートの森
事業主体 鹿児島県
管理運営 公益財団法人鹿児島県文化振興財団(指定管理者)
開館 2000年10月
所在地 〒899-6201
鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-220
公式hp:https://open-air-museum.org/
霧島アートの森は、現代美術に特化した本格的な野外美術館ですが、来館者は広大な公園に遊びに来た様な感覚で肩肘を張らずに自然な感じでアート作品に触れる事が出来ます。
石や鉄・プラスチックなど、様々な素材で作られた作品は、元々の地形や樹木を生かしつつバランスよく展示されており、約2kmの園路を散策しながら、手でふれたり座ったりして鑑賞できる様になっています。
また、中核施設である「アートホール」では定期的に企画展が開催され旬のアーティスをの作品を楽しむ事が出来ます。
アートホールのシンボリックな吹き抜けには草間 彌生さんの「赤い靴」が。
「赤い靴」は、草間作品の特徴である原色と水玉模様を大きく用い、女性の自立を象徴したハイヒールを題材にしています。ハイヒールは、1983年のアクリル画に登場して以来、草間のなかで立体化へのプランを残して実現を温めてきた重要なモチーフです。南瓜、帽子につづくFRPの大作となり、最新のオリジナル作品として世界へ発信。無機質なアートホールに強いアクセントを与えています。
アートホールにあるカフェ&ショップの様子です。
園内の様子です。広大な芝生広場が広がっており、美術館である事を忘れてしましそうです。
「男と女」。ジョナサン・ボロフスキー氏の作品です。人間に求められる優しさ,力強さ,自由へのあこがれなどを,男女が交差する巨大なシルエットに込めています。男のかげが女の体に,女のかげが男の体にうつるとき,一人の男と女の姿がそれぞれ浮かび上がる工夫には驚きます。
「ライト シープ2012」。椿昇さんの作品です。作品のタイトルは、聖書の「最後の審判」における「羊飼いが羊と山羊(やぎ)を分けるように、救われる人々(羊)は王の右側に置かれる」と例えた文章に由来しています。
「気流~風になるとき」。西野 康造さんの作品です。翼そのものが風や雲であり,作品全体が大空と大地の壮大な調和を表しています。わずかな風にも敏感に反応し,なめらかにはばたく翼は生き物のように動き,まるで軽やかなとんぼの羽のようでもあります。
「あなたこそアート」。チェ・ジョンファ氏の作品です。作品が絵の額縁で,中の空洞から見えるものすべてが絵になります。霧島の風景とともに自分も絵の中のモチーフとして描かれることを考えれば,作者の遊び心が伝わってきます。
「ベレシート(初めに)」。ダニ・カラヴァン氏の作品です。天地創造のような雄大でおごそかな大自然を実感し,自然に対する優しい心を呼び起こしてもらいたいと考えています。トンネルの入り口からのぞいたときの明暗の対比と先端に立ったときのパノラマの広がりには息をのむ思いがします。
「サン・ルーツ」。フィリップ・キング氏の作品です。地上におりて大地に根をおろす太陽は,大地と人間が一体になることを表しています。スケールの大きさと大胆な色が大自然と人間の持つエネルギーや力強さを感じさせてくれます。
天然イタチ。ネコ目イタチ科イタチ亜科イタチ属に分類されます。
「反射ガラスとカーブした垣根の不完全な平行四辺形」。ダン・グレアム氏の作品です。反射ガラスをすかして見える風景とそれに重なって見える自分の姿が,現代の人間と自然との関係を表しています。
「浮くかたち-赤」。植松 奎二氏の作品です。円すいと石がわずかにつながるところは新しいエネルギーの源を意味し,異なる材料の部品を組み合わせるところに,人間と自然とのかかわりが表されています。どの方向から見てもバランスがとれており,まさしく空中に浮いている感じがします。
「ほおずき・コブシの森」。西川 勝人さんの作品です。
草間 彌生さんの「シャングリラの華」。不老不死の桃源郷に色あざやかに咲きほこる花がテーマで,生命・魂・希望を表しています。誰もが幼いころ夢で見たことがあるような空想の花に,作者の純粋な心や子どものような無邪気さを感じ取ることができます。
唐突に差し込まれた天然イタチに吹き出すしかなかった。。
浮くかたち-赤の作者の名前が植が抜けています?
植松氏ですね??
霧島…懐かしい。鹿児島に帰郷した際には、ここに寄ってみたいです。