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京都「祇園甲部歌舞練場」耐震改修工事の最新状況 23.07【2023年2月7日開場式実施】


京都を代表する花街・祇園の象徴である「祇園甲部歌舞練場」は2022年春予定が遅れ2023年2月に開館式を実施しました)の再開館を目指して耐震改修工事が行われています。

「祇園甲部歌舞練場」は、1913年に建築された国の登録有形文化財で、祇園の芸舞妓(げいまいこ)が一堂に会し新作の舞を披露する「都をどり」などの会場として長く親しまれてきましたが、2014年の耐震診断で大地震で倒壊の恐れがあるとの指摘を受け2016年秋に休館しました。現在は2020年から耐震改修工事を始め、予定が遅れ2023年2月に開館式を実施しました。

【出典元】
「祇園甲部歌舞練場」耐震改修工事への寄付のお願い ~ギオンコーナーも移転予定~
「祇園甲部歌舞練場」耐震改修工事に対する寄付金お願いにつきまして
京都 「祇園甲部歌舞練場」 改修工事終え開場式|NHK 関西のニュース

 

 


改修にあたっては「次の代にこのままの形で残したい」という事業者の意向により、外観・内部意匠は極力変更しない方針となりました。工事は歌舞練場本館だけでなく、別館棟や玄関棟など周辺の建物と一体で行い、本館は鉄骨補強フレームで劇場を覆い耐震性を確保。本館に隣接して新たに「L字型」の鉄筋コンクリート造りの建物を併設し、芸舞妓に伝統伎芸を教育する学校や観光客が伝統芸能を学べる「ギオンコーナー」などを移転します。敷地を囲む塀や庭園にも手を加えられます。

 

 

 


耐震改修工事等の主な内容ですが、祇園甲部歌舞練場の耐震改修工事と老朽化設備の更新、新技芸学校及びギオンコーナーの本館への1棟増築工事が行われます。新技芸学校は本館北東側に増築。技芸学校とギオンコーナーも一体化させることで、ギオンコーナーを技芸学校の教室(学びの場)として活用します。外観は歌舞練場内の既存建物のデザインコードをモチーフにした形態を採用。水平・垂直の部材、白壁で本館真壁の構造を表現。入母屋の屋根形状を採用し、棟のレベルに変化を設け、大屋根の重なりを表現します。

 

本館・玄関の耐震改修は、既存木造建屋内に鉄骨補強フレームを構築し、地震力は全て鉄骨補強フレームで負担できるようにします。総工費約53億円で、自己資金や銀行からの借り入れに加え、民間から寄付金5億円を募集しています。

また、同歌舞練場に隣接する登録有形文化財「弥栄会館」については、耐震改修のうえ帝国ホテルが国内外富裕層向けのホテルを出店します。

2023年7月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年11月だったので、約8ヶ月振りの取材です。


2020年から進められていた改修工事が終わり、2023年2月7日に開場式が行われました。

 


北東側から見た様子です。取材時には高所作業車が何かの作業を行っていました。

 


北西側から見た様子です。

 


南東側から見た様子です。

 


最後は敷地の南東角付近から見た様子です。

 

2022年11月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年7月だったので、約4ヶ月振りの取材です。

 


南東側から見た様子です。写真の新築建物は、本館に隣接して新たにL字型に配置された『技芸学校』です。

 


建物をアップで見た様子です。

 


北東側から見た様子です。『技芸学校』の建物が出来たので『本館』は道路側から見えなくなりました。

 


最後ほあ北西側から見た様子です。写真右奥に少し抱け本館の屋根が見えています。

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